過活動膀胱の治療
過活動膀胱の治療は、患者さんの状態に応じて治療法が選ばれます。今回は
薬物療法と生活改善についてご紹介いたします。
薬物療法
過活動膀胱の状態では、患者さん本人の意思に関係なく膀胱が収縮するため、急に尿意をもよおしたり、何度もトイレに行きたくなったりします。
過活動膀胱の治療では、膀胱により多くの尿を溜められるように、お薬を使用します。
生活改善
日常における生活習慣の改善や、自宅で出来るトレーニングなどを行うことで、症状の軽減・改善につながります。
生活改善やトレーニングは薬の服用とあわせて行うことがすすめられます。医師とよく相談の上、病気と今後の治療について十分に理解を深めておきましょう。
日常生活で気を付けること
1水分やカフェインをとり過ぎない
2早めにトイレに行くようにする。また、外出時にはトイレの場所を確認する
3トイレが近くにあるように生活空間を工夫する。また、必要に応じてポータブルトイレや採尿器を準備する
4トイレですぐに排尿できるような服を選ぶ
膀胱訓練
排尿期間を延ばし、膀胱容量を増加させるための訓練です。
1尿意が生じても我慢することで、間隔を延ばす訓練です。短時間から始め、徐々に15~60分単位で延長します
2最終的には2~3時間の排尿間隔が目標となります
骨盤底筋訓練(女性の場合)
排尿に関係する骨盤底筋を強化することにより、尿道を締め、尿漏れの軽減を目指します。
1あおむけ、椅子に座る、机に手をつくなどの姿勢で行う
2膣と肛門を5秒間ギュッと締め、10秒間緩める。これを5回行います
3膣と肛門を締める⇔緩めるを早いペースで5回繰り返します
42~3を1セットとして、1日10セット行います
気になる症状は医師に相談を!
気になる症状がある場合は、まずは泌尿器科医師にご相談ください。
当院では院長による無料メール相談を行っております。
早期の治療こそが、スムーズな回復へと繋がります。
病院に行く時間がなかなかとれない方もまずは一度ご相談ください。
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