残尿感は女性の方がでやすい?性別差が出る原因と対処法を解説

「最近、トイレに何度も行ってしまう…」その原因を、なんとなく歳のせいにしていませんか?

確かに年齢を重ねることでトイレの問題はつきものですが、原因はそれだけではありません。

特に、男性に比べて女性は残尿感が出やすいと言われていますが、その女性が残尿感が出やすい理由や残尿感がある際の対処法を解説します。

 

女性ならではの残尿感がある原因を2つ紹介

女性は残尿感が出やすいと言われていますが、その原因は女性がかかりやすい病気があるためです。

女性ならではの残尿感を引き起こす原因を2つご紹介します。

 

1. 膀胱炎

膀胱炎は、尿道から膀胱に細菌が入り込むことで起こります。女性の最も残尿感が出やすい原因で、他にも頻尿や排尿時痛などの症状があります。

女性の尿道の長さは約3〜4cm程度しかないため、男性と比べると尿道から細菌が入りやすいといわれています。

免疫力が弱まっている状態で細菌を侵入させてしまうと、膀胱炎や尿路感染症を引き起こし残尿感が症状にでやすい傾向にあるため、男性よりも女性の方が残尿感を伴う割合が大きいといえるでしょう。

膀胱炎になりやすい人の特徴
  • トイレを過度に我慢することが多い
  • 水分摂取が少ない
  • 排便・排尿でいきんでしまっている

2. 婦人科疾患

女性の場合、子宮や卵巣など女性器による疾患で残尿感を起こすこともあります。

子宮は膀胱の近くにありますが子宮筋腫や卵巣膿腫による圧迫症状で、尿意を感じやすくなることもあります。

また、骨盤臓器脱といった、出産や筋肉低下によって骨盤や子宮を支える筋肉がゆるむことで、骨盤内の臓器が産道内に下がり押し出されてくることがあります。脱出する臓器によって残尿感を引き起こすこともあるのです。

さらには、排尿を司どる神経が原因で引き起こされる神経因性膀胱や婦人科系手術後にも尿のトラブルを抱えることがあります。

3. 女性更年期障害

女性更年期障害とは、女性が年齢を重ねることで女性ホルモンの分泌量が減少し、様々な不快な症状が表れることです。

残尿感や頻尿などのトイレの悩みや、のぼせてしまったり、自律神経の調子が悪くなり怒りっぽくなったりと、さまざま症状が表れます。

 

女性は男性に比べて残尿感をともなう割合が大きい

女性は男性に比べて残尿感で悩まされる割合が大きいです。

その理由として、膀胱の上部に女性にしかない臓器(子宮や卵巣)があることで症状を抱えやすくなる。そして、膀胱尿道を支える筋肉群の筋力低下があることにあります。

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残尿感がある場合の対処法

残尿感がある場合、どのように対処すべきでしょうか?対処法を3つご紹介します。

 

1. 泌尿器科へ相談する

女性が感じる残尿感の理由の多くは膀胱炎とお話ししましたが、中には細菌による炎症がなくても、「関節性膀胱炎」「過活動膀胱」といった膀胱炎を発症するケースがあります。

日に日に痛みが増す、市販薬を飲んでも改善されないなど、気になる方は重症化する前に早めに泌尿器科の専門医を受診しましょう。

なお、膀胱炎に何度もなる方は膀胱炎以外の病気の可能性もあります。

膀胱がん、尿路結石、間質性膀胱炎、神経因性膀胱、骨盤臓器脱、尿道狭窄、婦人科疾患、整形外科的疾患、脳血管障害、神経疾患なども原因となります。

 

2. 冷えによる血流不足を解消する

女性に多い「冷え性」ですが、実は血流が不足している方は免疫力が低下している状態です。

冷え性の恐れある症状
  • 身体の一部が冷たい
  • 首や肩が凝る
  • 舌の先が黒くなっている
  • 爪が白くて血色が悪い

残尿感の原因は膀胱炎や尿路感染といった細菌の感染が原因の場合が多いため、まずは細菌に感染しないように血流を改善し免疫力をアップさせましょう。

身体を温め免疫力をアップさせるには、運動やバランスの良い食事が大切ですが、具体的に何をどうやっていいのかわからない方は、腸活がおすすめです。

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腸活は便秘解消やダイエットにもつながるため、ぜひチャレンジしてみましょう。

 

3. トイレに行く頻度を減らす

残尿感があると漏らしてしまうのが怖くなり、ついついトイレに行きがちです。しかし、トイレに行きたい!と思っても10分程度は我慢してみましょう。

もちろん膀胱炎の予防では、細菌に感染させないようにトイレを我慢しすぎないことも大切ですが、1度残尿感から頻尿になってしまっている方は、トイレを我慢して頻度を減らすことも大切です。

一般にトイレの回数が8回/日以上の方を頻尿と言います。毎回尿意が強くてもトイレではチョロチョロとしか尿が出ない場合は、膀胱におしっこを溜められなくなってしまっている可能性があります。

膀胱の最大容量は一般的に500ml程度といわれており、膀胱に300ml程度溜まったタイミングでやや強い尿意を感じるので、いきみをかけずリラックスして排尿できるというわけです。ちょうど良い助走というわけです。

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まとめ:心配な場合は早めに専門医に相談しましょう

泌尿器関連の疾患は、身の回りの方には相談しづらく、ご自身で抱えてしまいがちです。

とはいっても、働く女性にとって、病院に行くってなかなか大変ですよね?

勤務時間と病院の営業時間がかぶっているので、診察に行く際は貴重な年休をとるハメになりますし、繁忙期にはそれすら叶わないこともあります。

当院では、「気になる症状はあるが、受診しようか迷っている」「病院に行く時間がなかなかとれない」という方々の一助になればと【院長直通無料メール相談】を行っています。

「わざわざ病院に行って聞くほどではないけれど、どうしていいのかわからない。」「こんなこと聞いてもいいのかな?」ということなども院長がお答えします。

 旭川市外の方でも、任意で住んでいる場所をお伝えいただければ、もよりの病院を紹介できることもありますので、お悩みの方、困っている方など、まずは相談だけでも行動を起こしてみませんか?

「膀胱炎」は、予防ができ、早期発見・早期治療で早く治る病気です!

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