中性脂肪が気になる方へ③脂質異常症(高脂血症)と肥満との関係について

全5回に分けてご紹介する、トリグリセライド(中性脂肪)について。
今回は【脂質異常症(高脂血症)と肥満との関係】についてご紹介します。

【過去記事一覧】
①トリグリセライド(中性脂肪)とは?
②脂質異常症(高脂血症)とはどんな病気?

③脂質異常症(高脂血症)と肥満との関係について

こんな生活習慣の人は肥満に要注意!

【お酒】:大量のアルコールはエネルギーの摂りすぎにつながります。
【主食】:炭水化物は糖質ともいわれます。デンプンからブドウ糖に分解され、摂りすぎはトリグリセライド(TG)を増やします。
【果物】:摂りすぎイコール糖質の摂りすぎです。
【揚げ物】:余分な脂質(脂肪酸)は脂肪細胞に取り込まれTGになります。
心当たりありませんか?悪い食習慣や運動不足は肥満の大もとです!

自分の太り具合を知っておこう!


BMIは国際的に共通する肥満の指数です。

BMI「22」が生活習慣病に最もなりにくい理想値です。

生活習慣病になる危険率が、BMI22のときに比べて2倍になるBMIは上記のような値です。
BMIが25を超えたら危険信号です!

肥満にも型がある

肥満は高TG血症の原因となるだけではなく、万病のもとにもなり得ます。
「肥満のタイプ」によってもかかりやすい疾病とリスクが変わってきます。

内蔵脂肪型肥満(りんご型)
上半身(特に腹腔内の内臓の周囲)に脂肪が蓄積するタイプです。比較的男性に多いので、「男性型肥満」と呼ばれています。このタイプの肥満では、脂質や糖質の代謝異常・高血圧などを伴うケースが多いと指摘されています。

皮下脂肪型肥満(洋なし型)
下半身や腹壁の皮下に脂肪が蓄積するタイプです。女性に比較的多く見られ「女性型肥満」と呼ばれます。このタイプは内臓脂肪型肥満に比べ、脂質・糖質の代謝異常・高血圧にはなりにくいと言われています。