尿酸値が7.0mg/dlを超える「高尿酸血症」の方が増えていますが、高尿酸血症に「メタボリックシンドローム」※を合併している方も多いことがわかっています。
高尿酸血症の食生活における注意点は、メタボリックシンドロームと多くが共通しています(下表)。
「食材選び」「調理法」「組み合わせ」の秘訣の“技”を毎日の献立に取り入れ、食生活面からも高尿酸血症とメタボリックシンドロームの改善を目指しましょう。※内臓脂肪の増加が原因で高血圧、糖尿病、脂質代謝異常を引き起こし、動脈硬化になりやすい状態。
食材選びの秘訣
エネルギー(カロリー)の低い食品を上手に活用して献立を組み立てる!
脂身の多いロース肉より赤身の多いヒレ肉やモモ肉、ささみなどを、ときにエネルギーの低いこんにゃくなどを使うといった工夫をしてみましょう。エネルギーの低い材料を使えば、かさ増しできますので満足感も得られやすくなります。ただし、ヒレ肉やモモ肉、ささみにはプリン体が多く、またエネルギーが低い豆腐にもプリン体が含まれていますので、とりすぎに注意しましょう。
プリン体を多く含む食品は、「たまに」「少量を」食べる!
動物の内臓や魚の干物などプリン体を多く含む食品は、毎日のように大量に食べるのはやめましょう。
野菜・海藻類・果物で、尿をアルカリ化する!
高尿酸血症の方に多くみられる尿路結石症を防ぐためには、尿を酸性化する食品(肉・魚・卵など)や結石の成分になる「シュウ酸」を多く含む食品(ほうれん草、竹の子など)のとりすぎに注意します。
野菜・海藻類・果物などの尿アルカリ化食品を積極的にとるように心がけましょう。