泌尿器科で最も頻度の高い病気,尿路結石症

今回は、泌尿器科で最も頻度の高い病気である「尿路結石症」についてご紹介していきます。

痛みなどのつらい症状を伴う尿路結石症。まずはこの病気の特徴を理解し、さらに治療法や予防法について学んでいきましょう。

1.30~50代の男性は注意!発病頻度は最高,しかも再発しやすい尿路結石症

泌尿器科で最も頻度の高い病気,尿路結石症

尿路結石症とは、腎臓でできた結石が尿路につまって尿の流れが悪くなる病気です。

泌尿器科で最も頻度の高い病気で、特に30~50歳代の男性に多くみられます。典型的な症状は激しい疼痛と血尿です。

再発しやすい病気ですから、治療後も水分補給を欠かさずに、バランスのよい食事と規則正しい食生活を続けることが大切です

2.尿路結石症とは

尿路結石症は,腎臓でできた結石が尿路(下図参照)のどこかにつまって,尿の流れが悪くなる病気です。結石ができた場所によって,腎結石,尿管結石,膀胱結石,尿道結石に分けられます。

3.症状は結石のできる場所によって異なります

尿路結石症の症状は結石がどこにできるかによって異なってきます。それぞれについて見ていきましょう。

腎結石
(1)腹部,側腹部の疼痛
(2)血尿
(3)尿路感染
(4)無症状のこともある
尿管結石
(1)疝痛発作:背中からわき腹にかけて刺すような激痛。夜間や早朝に起きることが多く,3~4時間続く。吐き気・嘔吐,冷や汗などを伴うことも
(2)血尿
膀胱結石,尿道結石
(1)排尿時痛,頻尿,残尿感
(2)排尿困難
(3)血尿

4.病院での治療はまず,痛みをとることから始めます

治療は,まず痛みをとり,保存的治療または外科的治療により結石を排出させます。

治療の流れ
痛みの除去 → 結石の排出(保存的治療 or 外科的治療)
痛みの除去
(1)非ステロイド性抗炎症薬(坐薬)※アスピリン喘息の人には禁忌
(2)非麻薬性鎮痛薬
(3)鎮痛鎮痙剤
結石の排出①:保存的治療(結石が5mm以下の場合)
直径5mm以下の結石は,自然排石する可能性が高いので,水分を多量に摂取して,3~4ヶ月経過観察します。薬物療法を行う場合もあります。
結石の排出②:外科的治療(結石が10mm以上の場合)
(1)対外的衝撃波結石破砕術(ESWL):最も体に負担が少ない外科療法で,直径10mm以上の場合,第一選択の手術法です
(2)内視鏡手術:ESWLでは不十分な場合,内視鏡手術を行います。

5.必須!再発の多い尿路結石症の再発防止方法

尿路結石症は非常に再発しやすい病気です。一度でもかかったことのある方は以下のことに気をつけてください。

  • (1)1日2L以上の水分補給
  • (2)定期的な検診
  • (3)バランスよく,規則正しい食生活

以下より,(3)の食生活について詳しく説明します。

再発防止のために気をつけるべき7つの食習慣

  • (1)野菜・海藻をたっぷり採りましょう
  • (2)塩分,糖分は控えめに
  • (3)寝る前の食事は禁物 (4)コレステロールを多く含む食品は控えめに
  • (5)アルコールは控えめに
  • (6)適度なカルシウムを取りましょう:1日600~800mg
  • (7)シュウ酸を過剰に摂らない:ほうれん草,タケノコ,チョコレート,紅茶など

6.最後に

いかがでしたか?尿路結石症の症状は怖いものですが,治療法や再発防止法もちゃんとあるんです。

何よりも大事なのは早期発見・早期治療。少しでも「おかしいな?」と思うことがあれば,医療機関にご相談してみてください。神楽岡泌尿器科でも受診できますので,お気軽にお越し下さい。