その痛み,間接性膀胱炎かもしれません。

頻尿,尿意切迫感,膀胱痛など,膀胱の病気にはよく見られる症状。これらの症状を主症状とする病気のひとつに「間質性膀胱炎」があります。ずっと治療を続けているのにこれらの症状が改善されない場合,間質性膀胱炎を疑ってみましょう。

今回は,特に中高年の女性に多く発症する間質性膀胱炎の症状や予防策,まぎらわしい病気についてご紹介していきます。

1.やってみましょう:間質性膀胱炎チェックリスト

間質性膀胱炎には次のような症状がみられます。当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

  • ・頻尿:昼夜を問わず,何度もトイレに行きます
  • ・尿意切迫感:トイレが我慢できなくなります。
  • ・蓄尿時の膀胱痛(不快感):おしっこが溜まってくると不快感や痛みが強くなり,排尿すると軽くなります。膀胱や尿道だけでなく,その周りや下腹部,腰,大腿部まで痛むこともあります。
  • ・その他の症状:残尿感や下腹部がすっきりしない感じ(圧迫感)がすることもあります。

2.こういう時に,こういう場所が痛みます

間質性膀胱炎になると,膀胱痛などの症状が出ることもあります。

こういうときに痛みます
痛みがおこるタイミングは,(1)溜まった時,(2)冷えた時,(3)排尿後,が多く,排尿時や生理前などに痛むこともあります。

こういう場所が痛みます

痛みが起こる場所は,(1)膀胱,(2)尿道,(3)膣,が多く,下腹部や腰,会陰などが痛むことがあります。

3.間質性膀胱炎にならないために気をつけるたった4つのこと

間質性膀胱炎の様々な症状をご紹介してきました。「膀胱炎になりたくない!」「なんかそれっぽいけど何とかしたい!」。そのような方のために,間質性膀胱炎の予防方法をご紹介します。

(1)香辛料,酸っぱいモノを控えましょう:わさび,唐辛子,コショウ,柑橘類,トマト,梅干しなど
(2)水分をたっぷり補給しましょう:アルコール,カフェインは控えめに
(3)下半身を冷やさないようにしましょう:膝掛けや厚い靴下など
(4)ストレスをためないようにしましょう

4.注意!似ているけど違う,間質性膀胱炎とまぎらわしい病気

間質性膀胱炎の主な症状は,他の泌尿器疾患にもよく見られる症状です。まぎらわしい病気をいくつかご紹介していきます。これらはいずれも,頻尿,尿意切迫感,排尿痛など,間質性膀胱炎とよく似た症状が見られます。

細菌性膀胱炎
最もまぎらわしい病気は細菌性膀胱炎です。これは大腸菌などの細菌が膀胱内で繁殖し,膀胱粘膜に炎症を起こす病気です。女性に多く,再発しやすい病気です。
細菌性膀胱炎は抗菌薬で治療できますが,間質性膀胱炎には抗菌薬は効きません。したがって,細菌性膀胱炎に何度もかかったことがあり,抗菌薬を服用しても効かない場合や骨盤の手術をしたことがある場合には間質性膀胱炎が疑われます。

過活動膀胱
次に疑われるのが,頻尿・尿意切迫感を主症状とする過活動膀胱です。抗コリン薬を服用しても効かない場合には,間質性膀胱炎が疑われます。

神経性頻尿
精神的に不安定な状態や緊張が続くことによって,頻尿症状を起こす病気です。成人では女性に多く,小児では男児に多いといわれています。

慢性前立腺炎
前立腺の周りに鈍い痛みや不快感を感じる病気です。非細菌性慢性前立腺炎は間質性膀胱炎との関連性が疑われています。

膀胱や下部尿管の結石
腎臓でできた結石が尿路につまって尿の流れが悪くなる病気で30~50年代の男性に多くみられます。典型的な症状や血尿,排尿痛,頻尿,残尿感です。

医療法人 神楽岡泌尿器科
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