臨床より「頻尿・尿漏れの事例紹介」

頻尿、尿漏れ 神楽岡泌尿器科

本日は、頻尿・尿漏れに関するご相談例を紹介いたします。

80代 女性

症状は、おしっこが非常に近い頻尿、そして、尿漏れです。20年間ほど、症状を放置されていての来院となった方です。

女性のお話では、頻尿、尿漏れがあるために、水を取ることを控えて、もれないように、早めにトイレにいく習慣がついていたようです。

原因は、おしっこを出すときに使う【排尿筋】の年齢的な衰えと、水をあまり取らないなどの生活習慣による、膀胱の縮小などにあります。

当院でも以前お話した内容に、よく水分をとり、膀胱に適切におしっこをためる訓練をすることで、膀胱やまわりの筋肉が鍛えられ、頻尿などの症状が良くなることはご紹介しましたが、こちらの女性は、頻尿や尿漏れの心配から、逆に悪い癖がつく生活習慣になっていたのです。

こういった場合は薬による治療と、生活習慣の改善でほとんどの場合は良くなりますが、こちらの女性の場合は、20年ほど放置された上に、80代と高齢なことが、すこし、治療に時間がかかることになります。

生活習慣を改善するには、数日や数回の治療で改善することはありません。良くなるまでに、治療を続けるモチベーションや根気も必要になります。年齢的なことで改善には時間がかかりますから、この記事を読んだ方々には本当に、どんな小さなことでも、病院にて早く診察、治療することの大切さをご理解いただければ幸いです。

また、当院では、相談しやすい環境、よくお話を聞ける体制を作ることで、皆様のお役に立てるよう心がけています。

お問い合わせはお気軽にどうぞ。

当院でお伝えしている水分の摂り方やトイレの方法などをまとめた書籍もございます。

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