尿漏れの原因
今回は今までご紹介した、尿漏れの原因についてのおさらいです。
多くの場合は、尿道括約筋の機能が十分働いていないことが原因で、これは腹圧性の尿失禁と呼ばれます。
くしゃみをしたとたんに尿漏れがするとか、慌てて急に動いたときに尿漏れがするといった場合は、これにあてはまります。
このような尿漏れの場合は、尿道括約筋の体操を、毎日続けることによって、ある程度は改善させることができるのです。
しかし、頻尿の方が、尿を溜めきれずに尿漏れを起こしてしまう場合は、それだけで改善はされません。
たとえば、切迫性尿失禁と呼ばれるものの場合、急に尿意が起こり、我慢できずに尿が漏れてしまったりします。
この場合は、尿道括約筋は正常に働いているのに、膀胱の異常な痙攣が起きているのです。
このような失禁の場合は、おしっこを我慢して膀胱を大きくすればいいと考えられています。
たしかに、そのようなことを繰り返しているうちに膀胱は大きくなっていき、結果的に畜尿可能量が増えて、ある程度の頻尿改善にはつながりますが、限度を超えてしまうと、膀胱炎をおこしたり、尿管を尿が逆流したり、腎臓に悪影響を与えることさえあります。
やはり頻尿の原因を確定し、その痙攣を抑える薬を使うことにより安全に膀胱容量を増やす治療が必要なのです。
治療については病院に受診して専門家の意見を聞いていただきたいところですが、その前に、簡単な訓練によっても、頻尿対策ができます。
コチラのページで予防や軽い尿漏れに効果的なトレーニングをご紹介しています。
また、詳しい訓練方法はこちらの本でもご紹介しています。