
子どもが「ちんちんがかゆい」と言い続けていると、何かの病気なのかと不安になりますよね。早くなんとかしてあげたいと思うのが親の心だと思います。
今回は、泌尿器科で数多くのお子さんの悩みに答えてきた神楽岡泌尿器科が、子どもが「ちんちいがかゆい」と訴えた時の原因と解決策をご紹介します。
すぐに家でできる解決策を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
子どもが「ちんちんかゆい」と訴える場合の原因
子どもが「ちんちんかゆい」と訴える場合は、大きく2つの原因があります。
- 汗や下着のムレによるかぶれが原因のもの
- 細菌やウイルスが皮膚につき感染したもの
それぞれ見ていきましょう。
1.汗や下着のムレによるかぶれが原因のもの
汗や通気性の悪い下着をつけていると、中が蒸れて痒くなることがあります。特に子どもは大人と比べて皮膚を守る角質層が薄いため、皮膚トラブルを起こしやすいです。
特に股間は皮膚が薄く、かぶれやすい箇所のためケアが大切です。汗や下着のムレが原因の場合は緊急性が低いため、家庭でケアをしてみましょう。詳しいやり方は後ほど解説します。
2.細菌やウイルスが皮膚につき感染したもの
細菌やウイルスが皮膚につき、感染してかゆみを引き起こす場合もあります。こちらの場合は一度通院して診断を受けることをおすすめします。
子どもがなりやすいちんちんの感染症は以下の通りです。
病名 | 具体的な症状 |
亀頭包皮炎(特にちんちんの先がかゆい時は注意) | かゆみ、痛み、腫れ、膿が出る |
いんきんたむし(特に家族に水虫の人がいる場合は注意) | 股間周辺の強いかゆみ |
皮膚カンジダ症 | 股間の強いかゆみ、白い幕状の汚れ |
「ちんちんかゆい」時の家庭でできる3つの解決策
ここでは、自宅でできる解決策をお伝えします。以下をまず試してみて、それでもかゆみがおさまらなければ受診しましょう。
1、ちんちんを剥いて洗い、保湿する
まず、清潔さを保つことが重要です。子どもは基本的に包茎であり、ちんちんの皮の内側に恥垢が溜まることで、かゆみや痛みを訴える場合があります。
そのため、シャワーをする時にちんちんの皮を剥いて、先端を優しく洗うようにしましょう。
この時、刺激の強い石鹸・ボディソープはNGです。赤ちゃん向けの優しいものを使ってください。
2、通気性の良い下着を着用させる
汗疹や蒸れで痒い場合は、今履かせているおむつや、下着の通気性を見直すのも効果的です。肌に合うおむつや下着に変更し、かゆみが引くか見てみましょう。
ただし、化学繊維によってはアレルギーを引き起こす場合もあるので、おむつを変えた後にかゆみが強くなるようなら一旦使用をやめて、小児科でアレルギー診断を受けることをおすすめします。
3、アレルギー・感染症の疑いがある場合は受診する
赤みや腫れ、悪臭や痛みがある場合は、アレルギーや感染症の恐れがあります。こういった場合はすぐに受診をおすすめします。
実際にちんちんのケアをしようとすると、困ることが多々あると思います。以下の記事でよくある悩みと解決法について紹介したので、参考にしてください。
医師が伝える「ちんちんケア」トラブルを防ぐために家庭でできる方法を紹介
ケアをしてもかゆみが無くならない場合は、通院を検討しましょう。
「ちんちんのかゆみ」がなくならない場合の対応
1週間程度、家庭でのケアを行ってもかゆみが改善されない、症状が悪化した場合、専門医にご相談ください。
特に子どもは「亀頭包皮炎」になりやすいため、以下のような症状が出たら早めに受診しましょう。
受診を決める判断基準
- 赤みやただれ、膿などがある場合
- むくんで腫れ上がっている場合
- 排尿時に痛みがあるなど
受診先は、小児科や泌尿器科がおすすめです。
まとめ
今回は、子どもが「ちんちんがかゆい」と訴えた時の原因、対処法を解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。
- 汗や下着のムレによるかぶれが原因のもの
- 細菌やウイルスが皮膚につき感染したもの
子どもがなりやすいちんちんの感染症
病名 | 具体的な症状 |
亀頭包皮炎(特にちんちんの先がかゆい時は注意) | かゆみ、痛み、腫れ、膿が出る |
いんきんたむし(特に家族に水虫の人がいる場合は注意) | 股間周辺の強いかゆみ |
皮膚カンジダ症 | 股間の強いかゆみ、白い幕状の汚れ |
- ちんちんを剥いて洗い、保湿する
- 通気性の良い下着を着用させる
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