夜尿症に関する相談
相談者:小学校高学年・男児
相談内容:お母さんと来院されて、来週の修学旅行に間に合うように、おねしょの治療をしてほしい!とのことです。
お母さんもお子さんのおねしょを気にして、水分補給を控えさせたり、早くトイレに行かせようとしていました。
先生の回答
来週までにおねしょを完全に治すことは難しいです・・・
もう少し、早くきてくれたら、そういったイベントに間に合うようにも治療できた可能性がありましたが・・・
だからといって、修学旅行にそのままで行きなさいとはいいません!
今は、夜おしっこを少なくする効果がある、新しいお薬などもあるので、そういった薬と生活習慣の指導など、併用治療を行うことで、その修学旅行時に恥ずかしい思いをしなように、先生も工夫してご相談にのります。
先生も小学6年生までおねしょをしていて、悩んでいた経験があり、とても、その子の想いを理解できます。
薬を飲み続けるわけにもいきませんし、生活習慣の改善で必ず良くなるので、早く来院してくれれば早く良くなります。
生活習慣のお話を少しします。今回はお母さんの対応もあまり良くありませんでした。
やはり、膀胱や筋肉というのは【適当な習慣で使うことで、よく使えるようになる】ものです。
おねしょを気にするあまり、怒ったり、水分を控えさせたり、膀胱に適切に水分がたまる前にトイレに行かせようとしては、悪い習慣がついて、余計におねしょの改善の妨げになります。
そうなる前に、一度、きちんと相談できる病院にいくこと。そして、適切に治療、指導することが、おねしょ改善の近道ではないでしょうか?

【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など