尿路結石症はかかりやすくて再発しやすい!30代以降の男性が必見の予防策を紹介します

尿路結石症は、泌尿器科でもとくに相談件数の多い病気です。

この記事を読んでいるみなさんの中にも、尿路結石症に心当たりがある(過去に経験している)か、あるいは気になっている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

尿路結石症は再発しやすい病気です。「治療を受ければ安心」という認識は誤りで、大切なのは日々の生活習慣に気を付けながら過ごすことです。

 

30~50代の男性は要注意!なりやすくて再発しやすい尿路結石症の恐ろしさ

(引用画像:「徹底解説「尿路結石」とは?原因や症状、治療・回復期間、予防法」

尿路結石症とは、腎臓でできた結石が尿路に詰まることで激しい疼痛と血尿を伴う病気です。特に30~50歳代の男性に多くみられ、再発しやすい病気として知られています。

治療後も水分補給を欠かさず、バランスのよい食事と規則正しい食生活を続けることが再発予防につながります。

 

尿路結石の症状は結石のできる場所によって異なる

尿路結石は自覚症状がありますので、心当たりのある方は一度検査を受けてみてください。ただし尿路のどのあたりに結石ができるかで症状が異なります。

名称

場所

主な症状や特徴

腎結石

腎臓

・腹部や側腹部の疼痛
・血尿
・無症状のこともある

尿管結石

腎臓から尿道にかけて

・背中からわき腹にかけて刺すような激痛。
 夜間や早朝に起きることが多く、3~4時間は続く
・吐き気、嘔吐、冷や汗
・血尿

膀胱結石

膀胱

・排尿時痛、頻尿、残尿感
・排尿困難
・血尿

 

尿路結石症の治療はどんな方法でやるの?

尿路結石症の治療ではまずは痛みをとり、それから保存的治療または外科的治療により結石を排出させていきます。

痛みの除去

・非ステロイド性抗炎症薬(坐薬)
 ※アスピリン喘息の人には禁忌
・非麻薬性鎮痛薬
・鎮痛鎮痙剤

保存的治療
(結石5mm以下)

直径5mm以下の結石は自然排石する可能性が高いため、
水分を多量に摂取して、3~4ヶ月経過観察します。
場合によっては薬物療法も行います。

外科的治療
(結石10mm以上)

【対外的衝撃波結石破砕術(ESWL)】
最も体に負担が少ない外科療法で、
直径10mm以上の場合は第一選択の手術法です。

【内視鏡手術】
ESWLでは不十分な場合は内視鏡手術を行います。

 

尿路結石症の予防・再発防止のためにできること

大前提としてやるべきこと

  • 1日2Lの尿量確保
  • 定期的な検診
  • バランスを意識した規則正しい食生活

 

尿路結石症再発防止の食生活はメタボリックシンドロームとほぼ同じ!

  • 野菜・海藻をたっぷり
  • 塩分・糖分は控えめに
  • 寝る前の食事は禁物 
  • コレステロールを多く含む食品は控えめに
  • アルコールは控えめに

尿路結石症は一度なると厄介な病気ですが、けっして不治の病というわけではなく、日ごろの生活習慣を改善するだけで発症・再発を防ぐことができます。定期的検査は尿の検査(血尿があるか)のみ。血尿が見られれば、結石の有無をレントゲンなどでチェックすればOKです。痛みや高額な出費は心配する必要がありません。

少しでも「おかしいな」「違和感があるな」と思ったら、お気軽に神楽岡泌尿器科にご相談ください。

結石は大きいものが突然できるのではなく、目に見えない小さい結晶が凝集して大きくなるものです。

結石の外科治療はその結石を細かく砕いて自然に流れる(自然排石できる)大きさにするだけです。

小さいうちに流してあげるイメージを常に持っていれば結石で痛みで病院ってことはなくすことができるんですよ。

 

ところで、渋谷院長先生はどんな人?

【著作・メディア掲載など】

  • 2014年 『「気持ちいいオシッコ」のすすめ』(現代書林)刊行
  • 2016年 『現代の赤ひげ 医療最前線の名医9人』掲載
  • 2016年 『週刊新潮』(10/27 号)掲載
  • 2020年 『メディアあさひかわ』(4月号)掲載
  • 2020年 『メディアあさひかわ』(5月号)掲載
  • 2021年 『メディアあさひかわ』(5月号)掲載