突然の尿意や頻尿などの症状を伴う過活動膀胱。その原因はさまざまですが,高齢男性で最も多い原因は前立腺肥大症です。今回は,前立腺肥大症とはどのような病気か,なぜ前立腺肥大症が過活動膀胱をもたらすのか,をご紹介いたします。
前立腺肥大症とはどのような病気ですか?
前立腺肥大症とは
前立腺が肥大し,尿道を圧迫することにより起こる病気(尿のトラブル)です。
前立腺は膀胱の下にあり,尿道を取り囲むような形をした臓器です。前立腺が大きくなったり,前立腺の筋肉が過剰に縮まって尿道が圧迫されるために,「尿が出にくい」といった症状が起こります。
尿道の圧迫が続くと,膀胱が勝手に縮みやすくなるために,「トイレが近い」「もれそうで我慢できない」などの症状も起こってきます。
前立腺肥大症は,トイレが近いことに悩む高齢男性に,最もよくみられる病気です。
前立腺が尿道を圧迫する2つの理由
では,なぜ前立腺が過活動膀胱をもたらすのでしょうか。その理由は大きく2つに分けられます。
1.前立腺が大きくなり,尿道を圧迫している
2.前立腺の筋肉の過剰な収縮により尿道が圧迫されている
おわりに
今回は,前立腺肥大症とはどのような病気か,前立腺肥大症はどのようにして過活動膀胱をもたらしているのか,についてご紹介いたしました。