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【腸活の基本】便秘には運動・睡眠・善玉菌の3要素が大切!その理由を現役医師が教えます

便秘には運動・睡眠・善玉菌の3要素

腸にいい食品を取り入れているのに便秘の効果が得られない、腸活って効果ないのでは?と思っている方は必見です。

 

便秘は食事だけではなく、運動や睡眠も積極的に取り入れることが大切です。

 

今回は、そんな便秘に効果的な腸活の三大要素「運動」「睡眠」「善玉菌」の大切さや重要な理由について腸活実践者の神楽岡泌尿器科医 院長渋谷が紹介します。

 

「もっと効果的に菌活をする方法が知りたい」「食事に気をつけているのに効果が実感できない」という方は、最後までお見逃しなく。

 

菌活におすすめの食品については、【腸活】腸内の善玉菌を増やす・育てる!「菌活」でおすすめの食品と選び方で紹介しています。あわせてご覧ください。

 

【運動】筋肉を鍛え「うんちを出す力」をつけよう

運動

便秘の最終的な目標は「いいうんち」を出すことです。

いいうんちが出るということは、腸内環境が整い善玉菌が元気に働いている証拠です。

 

いいうんちを出すために、腹筋腸腰筋(腰まわりのインナーマッスル)を鍛える運動が効果的です。

 

運動といっても、スポーツやハードなトレーニングではなく、適度な運動で大丈夫です。

できることから、はじめてみてはいかがでしょうか。

 

まずは歩くことから

運動が苦手、運動不足という人は、歩くことからはじめてみましょう。

最寄り駅の一つ前の駅で下車して歩く、エスカレーターではなく階段を使うなど、日常の生活の中で、歩くことを意識して実践していきます。

 

エクササイズで鍛える

腹筋や腸腰筋を、もっと鍛えたい場合は、エクササイズがおすすめです。

椅子に座り足を上げ下げする、おなかをひねる運動をするなど、おなか周りの筋肉を意識して実践してみましょう。仕事や家事の合間などで、気軽に行うことができます。

 

【睡眠】便秘には睡眠によるストレス解消も大切

睡眠によるストレス解消

ストレスを感じると、腸の運動が鈍り、うんちを出す力が弱まる場合があります。

食事や運動に気を使っていても、ストレスがあれば、便秘になってしまう可能性があるということです。

 

ストレスがないと感じている人も、便秘の症状があれば、原因はストレスかもしれません。

自分にあったストレス発散方法をみつけていきましょう。

 

そして、運動が苦手な人でも、簡単にストレス解消をする方法があります。

それが「睡眠をとること」です。

 

眠ることは、健康な体を保つため、そして「腸活」の大切なポイントの一つです。質の高い睡眠を心がけることで、ストレス解消にも繋がります。

 

【善玉菌】コツコツと食事で増やすことを大切に

果物の画像

便秘の改善などを調べていて、「腸内洗浄」や「絶食」というワードを見かけたという人がいるかもしれません。

 

しかし、腸内環境を良くすることを目的に「腸内洗浄」や「絶食」をすることはあまりおすすめできません。

 

腸内洗浄は、一時的に、腸内細菌の数は少なくなりますが、最終的にはもともといた菌が増殖するため、腸内環境に変化はありません。

また、食事をしないと、腸内環境は悪化するため、絶食もおすすめできません。

 

腸内環境を整えるとは、善玉菌を増やし悪玉菌を減らすということです。

食事や生活習慣を見直すことが、善玉菌を増やし腸内環境を整えるポイントです。

 

まとめ

今回は、便秘でお悩みの方に向けて、食事以外にも運動や睡眠などの大切さについてご紹介しました。

 

腸内環境を整え「いいうんち」を出すために、運動やストレス発散など、積極的に行っていきましょう。

 

歩くことや、エクササイズは、日常生活で気軽に実践できます。食生活の改善と共に、できることから取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

腸活初心者必見!菌活におすすめの食べ物と食品の選び方

腸活初心者必見
菌活」とは、食品から体に良い働きをする菌を取り入れたり、腸内の「善玉菌」を元気な状態に保ち、育てていく活動のことです。

腸内細菌をうまくコントロールすることで、腸内環境を整えていきます。

とはいっても腸活初心者は何から取り入れればいいの?と八方塞がりになっている人もいるのでは。

ここでは、腸活初心者が気軽に取り入れられる方法として、腸内環境を良くする食品やスーパーでの選び方について紹介します。

この記事を読むことで、今まで難しく感じていた腸活も「これを買えばいいんだ」と気楽に取り入れられるはずです。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

善玉菌を増やす2つの菌

ヨーグルト

腸活でキーワードとなる言葉「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」。

●プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届いて働く細菌(善玉菌)や、それらを含む食品のことで腸活を行う上で欠かせない菌です。

代表的なのが「乳酸菌」で、乳酸菌を含む食品として「ヨーグルト」や「チーズ」「漬物」などが知られています。

●プレバイオティクスとは、腸内の善玉菌を増やし育てる効果を持つ成分のこと。
善玉菌を元気にして育て、腸内環境を良くする「育菌」を行います。

代表的な成分として「食物繊維」「オリゴ糖」が知られています。

食品から善玉菌を取り入れる「プロバイオティクス」と組み合わせると、より効果的です。
例えば、ヨーグルトに、食物繊維とオリゴ糖を含む「バナナ」や、食物繊維豊富な「さつまいも」、オリゴ糖を含む「はちみつ」などをトッピングして食べるのがおすすめです。

この2つの菌を意識した上で、選び方や食べ方も腸活の効果を感じる重要な要素となるので以下に紹介します。

選び方のポイント

ここでは、日々の食事に気軽に取り入れやすい「ヨーグルト」を例に選び方のポイントを紹介します。

現在、スーパーにはたくさんの種類の「ヨーグルト」が販売されています。

選び方のポイントは、どんな乳酸菌が使われているかということ。

「乳酸菌」と一言でいっても、様々な種類があり、それぞれ性質が異なります。
私たちの腸内細菌も千差万別。
つまり、自分の腸内環境と相性の良い菌を探すことが大切ということです。

まずは、ヨーグルトを1つ選び、毎日100~300グラム、1・2週間ほど試し、便通やうんちの質を確認しましょう。変化があれば、自分にあった菌が含まれているといえます。

食品から取り入れた「乳酸菌」は、数日でうんち(便)と共に排泄されてしまいます。
毎日の習慣にするなど、継続的に続けていくことも大切です。

食べ方のポイント「食後・食間がベスト」
食品から取り入れた「乳酸菌」は、腸内で体に良い影響を与える「乳酸」や「酢酸」などをつくります。つまり、「乳酸菌」を生きたまま腸に届けることが大切になります。

しかし「乳酸菌」は、酸に弱い性質があり、多くの乳酸菌が胃酸で分解されてしまいます。
「ヨーグルト」を食べるなら、胃酸の濃度が高い空腹時を避けて、食後か食間に食べましょう。(生きたまま腸に届く菌を使った製品も販売されています)

また、腸に届くまでに死んでしまった乳酸菌は、役に立たないというわけではありません。免疫力を高める効果があり、様々な病気の予防に期待できるといわれています。

まとめ

今回は、菌活におすすめの食品や食べ方についてご紹介しました。

腸内環境を整えるためには、プロバイオティクス、プレバイオティクスである善玉菌の存在がとても重要です。

紹介した選び方や食べ方を意識し腸内環境を整えていきましょう。

若返る秘訣は腸活にあり!今まで効果がないと思っていた人に朗報

若返る秘訣は腸活にあり

若返る秘訣は腸活にあり!今まで効果がないと思っていた人に朗報

 

年齢を重ねても美しくいたいと思うのは世界中万人の願いではないでしょうか。

 

その願いは現実に現れやすく、同じ年齢でも見た目が若く見える人、そうでない人もいます。

 

その違いは「腸」に秘密が隠されていると近年の研究でいわれています。見た目が綺麗な人は腸がキレイなのです。

 

今回は、腸活と美容の関係性を一つ一つ読み解いていきますので、体も見た目も美しくいたいという方はぜひ参考にしてみてください。

 

【美容腸活の秘訣①】細胞から美しく。破壊することが腸活 

細胞

腸活では、大腸の働きだけが注目されがちですが、大腸も細胞の集合体です。大腸を構成する細胞に着目して見ると、今までの腸活の仕方が一変するでしょう。

 

まず、外見の若返りに非常に重要な表皮細胞は、実は1か月で入れ替わりが行われているのはご存じでしょうか。

 

赤血球で言えば、造血細胞から造血されてからたった120日間で脾臓で破壊されます。それまでに、歩くことで足で踏みつぶされることも多くありますが、基本的には120日間ですべて破壊と再生が繰り返されていくのです。

 

再生されると言えば、すべてを捨てて新しい赤血球を作り出すイメージかと思いますが、細胞はほぼすべて古い細胞が次に生まれてくる若く、新しい細胞の材料になります。

 

腸管も赤血球と全く同じです。

 

つまり、破壊があるからこそ美しい細胞が生まれます。破壊があるから美しくなるのです。

 

【美容腸活の秘訣②】腸もれ・毛細血管もれ予防で肌が若返る

腸もれ・毛細血管もれ予防

医師の中でも、腸活に特化している方には「顔を見るだけで腸内環境がわかる」と言い切る人もいます。

 

それほど、腸内環境は肌に影響を与えてしまうのです。

 

特に、腸活と排便は密接にかかわっており、特に便秘に悩んで腸活を始めるという方も多いほど。排便のほかにも、排尿・発汗などが正常にできないと、皮膚や髪の老化を促進させてしまいます。

 

つまり、腸活とは排便に注視した「体外への排泄を正常に戻す」活動とも言い換えられますね。

 

排便・排尿・発汗など、排出をうまく促すことも腸活の1つです。そのためには、2つの「もれ」を起こさないようにする必要があります。

 

排泄がうまくいかない原因①腸もれ

現代人の9割が起こしているのでは?と言われている身近な「腸もれ」ですが、言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?

 

腸もれとは、細胞間のゆるみから腸壁の粘膜に複数の極小の穴が空いてしまい、腸内細菌や食べかす・悪性物質などを身体内に漏れ出してしまう状態を言います。

 

腸もれは、身体内にじわじわと炎症を広げて不調に導き、さらに、大便となって排泄されるはずの悪性物質を血管内に閉じ込めて全身にめぐらせてしまうことになります。

 

これにより、肌トラブル・薄毛などにつながってしまうのです。

 

排泄がうまくいかない原因②毛細血管もれ

毛細血管もれとは、血液が全身をめぐって回収したゴミを体内に放出してしまった状態を言います。

 

もともと血液は身体をめぐることで、全身に発生したゴミを回収するゴミ回収車の役割も担っています。

 

しかし、血管を作る細胞の働きが弱まると毛細血管を形成する細胞同士がゆるみ、歪みが生まれ全身から集めたゴミが出てしまい、体内に蓄積されていくのです。

 

【腸活】腸もれ・毛細血管もれを防ぐには?

毛細血管もれ・腸もれの原因は、どちらも細胞同士の隙間を作ってしまうことです。そこから排泄物が身体に流れ出てしまっています。

 

腸もれ・毛細血管もれを防ぐには、腸管や毛細血管の血管壁を作る細胞同士が隙間無くくっつき、健康で美しい細胞を作り出す必要があります。

 

細胞を作るための栄養素を吸収するため、腸内環境を整える必要があります。

つまり、腸活は基本中の基本となっているのです。そのため、できるだけ腸活を継続をするようおすすめしています。

 

ただ、腸活に効果を感じられなかった方向けに、新たな腸活として2つのもれに作用する、「シナモンを入れたルイボスティー」を1日1杯飲むことをおすすめします。

 

【新たな腸活】ルイボスティーがおすすめ

ルイボスティーとは、南アフリカのケープタウンの山脈にのみ生息する針葉樹ルイボスの葉を乾燥させたお茶です。

 

ルイボスティーやシナモンには、毛細血管を構成する「内皮細胞のTie2」を活性化させる働きがあります。これにより、細胞同士のゆるみ・ひずみをなくし、2つのもれを防ぐ効果が期待できます。

 

巷にあふれる腸活にマンネリを感じている方は、ルイボスの葉を20分弱煮だしたシナモン入りのお茶を飲むようにするといいでしょう。

 

気軽に試せる「ティーライフ ルイボスティー 2.0g×101個 (ノンカフェイン ルイボス茶 水出し お茶 ティーバッグ)」など、いかがでしょうか?

 

【美容腸活の秘訣③】たんぱく質が重要

たんぱく質

たんぱく質の不足が老化をすすめると、知っていますか?

 

たんぱく質は、赤血球や遺伝子、免疫細胞やホルモンの材料にもなる、人体に欠かせない栄養素です。

 

ほかにも、骨や皮膚・筋肉の成分でもあるため、たんぱく質がないと、人体は新しい細胞を生み出すことができなくなってしまい、老化につながってしまうのです。

 

成人男性の場合、1日に200gものたんぱく質を破壊し、その70〜80%を再利用し新たなたんぱく質を合成しています。

 

身体は自身の身体の1部を壊してまで新たなたんぱく質を作っており、たんぱく質を途切れることなく供給し続けています。

 

美容腸活をするためには、たんぱく質の不足はさけましょう。

 

まとめ

今回は、腸活は美容面でも効果が期待できることをポイントごとに紹介していきました。

細胞から美しくするためには、腸もれ・毛細血管もれを予防するために避けては通れない道です。

 

新たな腸活として、ぜひシナモン入りのルイボスティーを継続して飲んでみてください!

 

【腸活】知っておくべき「腸内細菌」の働きを紹介

知っておくべき「腸内細菌」

腸内環境を整え、便秘の解消などが期待できる「腸活」

そのカギとなるのは、腸内に住む「腸内細菌」です。

 

腸活はいいって聞くけど、「腸内細菌って何?」「菌が関係しているってどういうこと?」と思った方は必見です。

 

人間の腸内には、1,000種類以上の細菌が生息しています。そのうち、250種類ほどが解明されていますが、実はまだまだ未知数の分野です。

 

今回は、現時点で判明している、もしくは考えられている「腸内細菌」の働きをご紹介します。

わたしたちの体で「こんな働きをしているのか!」と驚くことがあるかもしれません。

 

「腸内細菌」について知り、腸の働きについての知識を深めていきましょう。

 

 

働き1:腸内細菌はビタミンや酵素をつくる

腸内細菌はビタミンや酵素をつくる

腸内細菌は、一部の「ビタミン類」や、健康を保つ上で欠かせない「ホルモン」「酵素」、アンチエイジング効果が期待できる「ポリアミン」などを生成しています。

 

腸内細菌が生成する「ビタミン類」には、神経機能を正常に保つ効果が期待できる「ビタミンB1」、肌のハリやツヤ、みずみずしさを保つのに貢献する「ビタミンB6」などが挙げられます。

 

つまり、腸内細菌を元気に保つことで、肌質の改善や保持、アンチエイジングなどに繋げることができるというわけです。

 

働き2:腸内細菌は太りやすさに関係している

腸内細菌は太りやすさに関係している

腸内細菌を大きく2つに分けることができます。

その1つである「ファーミキューテス類」が多くなった場合、エネルギー摂取量が高くなり、太りやすくなると考えられています。

 

つまり、腸内細菌の種類によって、太ったりやせたりしている可能性があるということです。

 

今後、肥満に関わる腸内細菌が特定されれば、新しいダイエット法などが誕生するかもしれません。

 

働き3:腸内細菌は乳がんと深く関わっている

腸内細菌は乳がんと深く関わっている

大腸を発生源とする病気の一つに「乳がん」があります。

 

乳がんは、女性ホルモンの「エストロゲン」の影響を受けて、発生・増殖します。

腸内細菌の中には、エストロゲンを生成する菌が存在しており、その菌が活発に働くことで乳がんのリスクが高まるといわれています。

 

一方で、乳がんの予防に役立つ「エクオール」を生成する腸内細菌も存在しています。

 

働き4:腸内細菌は感情や脳の発達に影響を与えている

腸内細菌は感情や脳の発達に影響を与えている

感情は、脳内で分泌される「セロトニン」や「ドーパミン」などの神経伝達物質によって変化します。

神経伝達物質のバランスが崩れると、心の健康が保てない状態になってしまいます。

 

腸内細菌は、アミノ酸から「セロトニン」や「ドーパミン」を生成することができます。

神経伝達物質をつくるために欠かせない存在というわけです。

 

つまり、腸内細菌は、感情に影響を及ぼしているといっても過言ではありません。

 

また、子どもの脳の発達に影響する物質と、腸内細菌が関係している可能性が高いという実験結果があります。マウスを使った実験ですが、人間も同様である可能性は十分に考えられます。

 

自閉症の子供の腸内細菌を調べると、独特な腸内細菌が存在することもわかっています。

 

働き5:腸内細菌は進化する

腸内細菌は進化する

一般的に海藻類は、エネルギーに変えることができないため、ノンカロリーと言われてきました。

しかし、日本人は、腸内細菌によって海藻に含まれる多糖類を分解できることが明らかになっています。日本人の食文化と深く関係していて、海苔と一緒にはいってきた海洋細菌の遺伝子を、腸内細菌が取り込んだためと考えられています。

 

つまり、宿主によって、腸内細菌は進化している可能性があるということです。

 

まとめ

今回は、腸活のカギとなる「腸内細菌」の働きについて、ご紹介しました。

 

「腸内細菌」は、体に必要な栄養素をはじめ、病気や脳など、体の様々な場所や機能と深く関係しています。

 

まだまだ未知数で、可能性を秘めている「腸内細菌」

今後の研究で、より想像を超えるようなチカラが発見されるかもしれません。

 

【腸活の基本】腸内環境を整えるとどうなる?免疫力が高まる!

腸内環境を整えるとどうなる

腸内環境を整えると美容や健康にいいという事は知りつつも、意外と知られていないのが「免疫」

 

腸内環境を整えることで免疫システムを活性化させ、花粉症を改善させたり、ガンのリスクを減らせ、私たちの体には嬉しいことがいっぱいあります。

 

ここでは具体的に、腸内環境を整えた状態はどういうことか、免疫を高めると健康になる効果を具体的に解説していきます。

 

風邪をひきやすい、毎年花粉症に悩まされている人は必見です!

 

腸内環境と免疫システムの関係性

ヨーグルトとりんごの画像

腸内環境が整うと、免疫システムが活性化されます。

 

実は、腸管内に人体の60%にあたる「免疫細胞」があることはご存知でしたでしょうか。

 

腸管内には、粘膜の免疫をつかさどる「免疫グロブリンA」と呼ばれる、細菌やウイルス感染の予防に活躍する抗体が存在しており、正常な免疫系が作られています。

 

さらに、人の血液に存在するリンパ球の中に病原菌を撃退する細胞がありますが、その細胞を促進させる乳酸菌・ビフィズス菌も存在しているため、人体の多くは腸内環境で免疫力を活性化させているのです。

 

つまり、腸内環境が整っていることで免疫システムが活性化し、身体は健康になっていくのです。

 

しかし、実際に腸内環境が整うとは、どのような状態を指すのかはご存じですか?

 

腸内環境を作っている3つの菌「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」の働き・腸内環境との関係性をご紹介します。

 

腸内環境が整うには3つの菌がバランスよく働くこと

結論から言うと、腸内環境を決めるのは「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」のバランスです。

 

人間は約2.5kg程の菌が体内におり、実はその半数以上が大腸に存在しています。

それほど多くの菌がいるものの、種類は善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つです。

 

つまり、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」が腸内環境を左右させているといっても過言ではありません。

 

「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の役割

「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の役割を説明します。

 

  • 善玉菌は、消化吸収を手助けする作用があり、腸管内を酸性に保つことで腸管の動きを活発にしてくれます。また、悪玉菌の増殖を抑える働きもあります。

 

  • 反対に悪玉菌は、消化や吸収を助ける働きもありますが、多すぎると食べ物の腐敗を進めて悪性物質を出してしまう働きがあります。

 

  • 日和見菌は、善玉菌が多い場合は善玉菌を助け、悪玉菌が多い場合は悪玉菌を助ける作用があります。菌の割合を、「善玉菌>悪玉菌」(善玉菌優位)に保つことで、良い腸内環境を保ってくれる働きがあります。

 

 

占める割合

(※一般的な構成)

役割

代表的な菌

善玉菌

20%

腸管を酸性にし、悪玉菌の増殖を抑える。

ビフィズス菌・乳酸菌など

悪玉菌

10%

消化吸収を助ける代わりに、腐敗を進める。

バクテロイデス・大腸菌・クロストリジウムなど

日和見菌

70%

善玉菌>悪玉菌の環境なら、良い腸内環境を保つ。

ウェルシュ菌・バクテロイデス・フラジリス菌・クロストリジウムなど

 

大腸の中にいる菌の割合は一定のバランスを保っており、どれほど腸内環境が整っていても、悪玉菌が消滅することはありません。

 

2つの菌の割合が「善玉菌>悪玉菌」に保たれていることが大切なのです。

 

整った腸内環境とは、どの菌もかけることなく、3つの菌のバランスが保たれている状態と言えるでしょう。

 

善玉菌を優位にする方法については、食事が一番効果的です。

 

ぜひ、腸が喜ぶ食事生活を心がけてみてください。

 

具体的な方法に関しては食事で腸内環境を整える!善玉菌を増やす4つの方法で紹介しているので、合わせてご覧ください。

 

腸内環境で免疫を高めると健康になる3つの効果

健康になる3つの効果

腸内環境と免疫の関係性がわかった今、免疫を高めると具体的にどう身体が健康になっていくかを紹介しましょう。

 

①病原菌の増殖が抑えられる

私達人間の腸内には2.5kg程の菌が存在しており、その中にはもちろん悪さをする「大腸菌」なども含まれていますが、身体に悪い菌がいたとしても、必ずしも発病はしません。

 

例えば、病原性の強さで有名な「O157」が給食から発見されたとして、同じ食事を食べても発病する・発病しない・症状の軽い・重いも児童によって異なっています。

 

発病・症状の有無がある理由は、もともとの腸内環境の差によるものと言われています。

 

O-157を摂取しても、増殖しなければ発症はしません。

 

善玉菌が優位な状況であれば強力な悪玉菌である「O157」の増殖が抑制され、撃退する力を持っているのです。

 

②便秘が解消される

実は善玉菌は乳酸・酢酸といった酸性物質を生み出す作用があり、腸内のpHを酸性に傾けます。

 

腸内環境はpHを酸性に傾けることで、病原菌増殖を抑制し腸管の働きも促進されるため便秘解消につながり、生活の質向上につながるでしょう。

 

さらに、便秘が解消されると排泄されるべき病原菌が増殖される前に大便として排出できる状況になり、健康・美容にいい影響を与えられます。

 

実際に便秘に悩み、改善をしようと頑張っても続かない方向けに、ズボラな方でも取り組める便秘に効果的な腸活方法を紹介した記事も用意がありますので、詳しくはこちらをご覧ください。

 

③大腸がんのリスクを減らせる

善玉菌は、乳酸・酢酸のほかに「酪酸」と呼ばれる酸も作り出す作用があり、大腸がんの予防に効果があると言われています。

 

酪酸の作用は大きく2つあり、1つ目は正常な細胞を増加させるエネルギーに変わること。

2つ目は大腸がんの細胞を自然死させ、がん細胞を正常な細胞に変化させる作用です。

 

つまり、善玉菌は大腸がんのリスクにつながる便秘の解消するだけでなく、正常な細胞を作り出し、大腸がん細胞の減少が期待できると言えます。

 

免疫力は上げすぎても下がりすぎてもよくない

免疫力は上がりすぎても下がりすぎても良くない

腸内環境で免疫システムを作っているとご紹介させていただいた通り、「腸内環境を整えること」と「免疫システムを活性化させる」は、ほぼ同じ意味です。

 

腸内環境の免疫システムを活性化させる力には、免疫力を高めるだけではなく、免疫力のバランスを調整する力もあります。

 

免疫力は高ければ高いほどいいと勘違いしている方も多いようですが、実は免疫のバランスが非常に大切です。

 

免疫力を下げすぎるとどうなるか、上げ過ぎるとどうなるのかを紹介いたします。

 

免疫力が下がると風邪をひきやすくがんのリスクが高まりやすい

腸内環境と免疫力は密接な関係性にあり、腸内環境が低下すると免疫力が低下してしまいます。

 

皆さんご存じかとは思いますが、免疫力が低下することで、疲れやすく、風邪などの感染症にかかりやすくなります。

 

免疫力が低下していると、身体に侵入してくる病原菌や体内に発生するがん細胞などから身体を守れなくなり、かかってしまった病気を治そうとする力も乏しくなるため、不健康のループから抜け出しにくくなるでしょう。

 

免疫力をあげすぎると、アレルギーになりやすい

アレルギーは、本来無害な物質にまで反応して起こる…免疫力が上がりすぎて起こる暴走と言えます。

 

例えば、花粉症は、免疫を司るリンパ球から出された抗体が肥満細胞に作用し、放出された化学物質(ヒスタミン)によって引き起こされます。

花粉症のメカニズム

アレルギーがある子どもの腸内は、ビフィズス菌や乳酸桿菌(乳酸菌の一種)が少ないという研究結果が出せれており、総じてアレルギーがある子どもの腸内環境は悪いとされています。

 

免疫力が上がりすぎることで、人体に無害な物質に対して過剰反応し、かゆみ・くしゃみ・鼻水といったアレルギー症状が出てしまいがちです。

 

アレルギー症状を緩和するビフィズス菌も存在しており、具体的にどんなビフィズス菌がアレルギー症状に効果が高いのかも紹介した記事を別途用意していますので、アレルギー症状でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

 

まとめ

腸内環境を整えると免疫システムが活性化し健康に繋がることを詳しく紹介していきました。

 

腸活とは「腸内環境を整える」ことですが、腸内環境を作っている善玉菌・悪玉菌・日和見菌が「善玉菌>悪玉菌」の関係で過ごしやすい環境にすることが大切。

 

環境がよくなると免疫システムを活性化させ、風邪がひきにくく、便秘が解消され、ガンのリスクも減らせるなどの身体に嬉しいことがあります。

 

健康のためにも、腸活をぜひ継続して行っていきましょう。

 

 

泌尿器科院長がなぜ「腸活」にこだわるのか?便と尿は健康に密接に関係している

 

泌尿器科院長がなぜ「腸活」にこだわるのか?

北海道旭川市の神楽岡泌尿器科では、日々「腸活」に関する情報を提供しています。

泌尿器科医がなぜ「腸」に関する話題なのか、腸よりももっと専門的な話はしないの?と疑問を抱く方も多いでしょう。

 

しかし、腸は尿にも密接に関係しており、腸を意識するだけで頻尿や残尿など泌尿器科のトラブルが改善することもあるのです。

私は診療でそういった経過の方もみてきました。

そこで今回は、私の臨床経験や、私生活の実体験とともに「腸活」の重要性を説明しましょう。

どうしてこだわるのかお分かりいただけると思います。

 

なぜ泌尿器科院長が「腸活」にこだわるのか

なぜ泌尿器科院長が「腸活」にこだわるのか

私が普段から口を酸っぱくして言い続けている、気持ちいいおしっこをすることが泌尿器科の疾患を治すことに繋がる。

おしっこはいきまないでするのが普通です。しかし、排尿時の不自然な習慣から頻尿や残尿などのトラブルに見舞われる人を臨床で多くみてきました。

さらに、いろいろ調べると、泌尿器科系のトラブルを抱える人は便にも問題を持っている人が多いことがわかりました。

 

そこから私は、排便や腸のことも考えるようになり、患者さんに排便の指導もするようになったのが20年前くらいです。

皆さんの認識では、尿や便に問題が起きた場合、尿は泌尿器科、便は消化器科を受診すると思います。

 

しかし、解剖学的には、膀胱と腸は前後関係に位置し間接的に繋がりあっている臓器。なので全くの別の問題ではないのです。

さらにいえば、気持ちいいおしっこの考え方と排便することは同じ。そもそも便は踏ん張らずともでるのが普通です。

自律神経の信号にしたがって、自然と反射的に身体から出るのが尿と便。そしてでたものの色やにおいで健康状態を把握できる優れた健康のバロメーター。

私がここまで腸にこだわるのは、身体の健康を意識していく上で欠かせないからです。

 

実際に、腸活を意識した患者さんの中には、頻尿や残尿が改善していった人もみてきました。それを、医学的根拠で証明することは難しいのですが、腸活を取り入れて「悪くはなっていない」ということに繋がりますよね。

 

渋谷院長先生が実践している「腸活」を紹介

患者さんに腸活を指導するだけではなく、私生活でも腸活は取り入れています。包み隠さず皆さんに紹介しましょう。

  • 「エンテロ」を1日1回摂取
  • 「ごまセサミン」を摂取
  • 「にんにく卵黄」を摂取
  • ヤクルト
  • 発酵食品(キムチが好きです)
  • 運動は早歩き、デスクワークは背筋伸ばしながら作業
  • 空腹を感じるまで食べない

ただし、これをマネたからといって病気が治る、自分の腸にいいというわけではありません。

腸活をする上で大切なのは、「自分ができることをする」「特別なことはしない」「人のマネしない」です。

 

私は、以上にあげたことは自分で取り組めるからしているわけで、腸活にいいと言われる食材を積極的にとっているわけでないのです。

さらにいえば、私自身、腸内環境が悪いとは思っていないです。腸活を続けることで体調によって足りないところがあれば補ってくれるであろうというスタンスで続けています。

腸活に興味あるが、継続しないと思っている方は参考にしてみてください。

 

強いていえば、私が積極的に取り入れているのは、「複合乳酸菌生産エキス エンテロ」です。

これは、善玉菌ができる物質を集めたエキス。

腸活は、腸内に善玉菌がたくさんいることが重要ですが、元々菌を持っていない人もおり、個人差があるのです。

なので、どんなに腸活にいい食材を摂取していても効果がでないのは、良い菌が腸にいないことが要因にあります。

 

例えば、大豆を食べると女性ホルモンがでて美容にいいという話はよく知られていますが、腸に女性ホルモンを出してくれる善玉菌(エクオール生産菌)がいないと効果はでません。

何かを食べたから腸活にいいというわけではないのです。

 

いい菌を体に取り込むという意味で私は、エンテロを毎日飲んでます。

エンテロを扱っている会社では、医師の立場で腸活セミナーも開催していました。

もし興味ある方がいれば、下記の通販サイトまたは病院でも取り扱ってますのでお声掛けください。

複合乳酸菌生産エキス エンテロ

 

教えて渋谷先生!腸活に関するQ&A

腸活に関する疑問をまとめて渋谷先生に答えていただきました。

 

腸活しても継続しません。何かアドバイスください。

特別なことをやろうとするとだめ。自分のできることをやろう!

好きなものを食べたりさ。運動もできないことをするのではなく、ちょっと早歩きする、座っている時は背筋を伸ばすなど取り入れることでも運動になります。

日常で全身の筋肉を使うような動作を取り入れてみてはいかがでしょうか。

渋谷先生
渋谷先生

 

市販されているビオフェルミンは効果的なんでしょうか?

何の目的かで変わってきます。
ビオフェルミンの乳酸菌は腸まで届くものではないが、「これを飲めば大丈夫」と自分のモチベーションに繋がるのであれば取り入れていいと思いますよ。
医学的根拠ではなく、精神的にも大きな影響を受けますからね。
渋谷先生
渋谷先生

 

腸活は食事・サプリメント・運動?
一体どれをしたらいいのかわからない。

1番の問題は、これを頑張らなきゃだめとかはない。
これを食べたらいいとかもないです。美味しいと思って食べることも大事な要因です。
好きなことからやってみてはいかがでしょうか。
渋谷先生
渋谷先生

 

まとめ

今回は、泌尿器科医がなぜ「腸活」にこだわるのか実例も交えて紹介しました。

腸活は、腸内にいい菌がいることが前提で始まります。土台を作った上で、好きなものを取り入れ継続していくのが健康ライフに繋がっていくでしょう。

他にも腸活に関する情報はこちらで配信しているので、ぜひ読んでみてくださいね。

腸活情報

HAPPY腸活コラム① 美しさを保つビタミンは腸内細菌によって作られていた

健康な身体はキレイな腸から!★腸が変われば人生が変わる★

みなさんはじめまして!腸活アドバイザーの森  真紀と申します!

私は、腸活アドバイザーとして、『皆が健康で、笑顔で、人生を幸せにenjoyする』為の腸活サポート活動を行っています☆

 今、テレビや雑読の特集などにも頻繁に取り上げられ、美と健康の鍵を握ると言われている「腸活」 。あらゆる不調は腸の汚れが原因かも。

私は10年前に、母子家庭で子育てをしながらのオーバーワークで体調を崩した時に、腸活バイオジェニックスに出逢い、人生が大きく変わりました。 皆さんが長年悩んでいる不調や、健康維持のための秘訣は腸が鍵を握っています。

その腸活生活の中で、渋谷院長とのご縁を頂き、今回この様なコーナーを担当させて頂くことになりました。 渋谷先生に深く感謝致しますm(__)m有難うございます✩.*˚

そんな腸活のお話を、ゆるく楽しくお伝えしながら、皆様の健康維持の為にお役立て頂けたら大変嬉しいく思います。 どうぞ宜しくお願い致します(^O^)

美しさを保つビタミンを腸内細菌によって作られていた

美しさを保つのにビタミンが重要な働きをしているのをご存知でしょうか。

実は、ビタミンは、腸内細菌たちがつくってくれています!

腸内細菌には、ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン、ビタミンK2、葉酸を合成する能力があります。

腸内細菌はこうした大切なビタミンを合成するのですが、腸内環境が悪化し腸内細菌バランスが乱れると、ビタミン供給が減ってしまう場合があります。

ビタミン供給が減るとどうなるか

このビタミン供給が減ると、私たちの身体には様々な影響が出始めます。

例えば、ビタミンB1は、糖を分解しエネルギーにかえるビタミンで、不足すると、むくみや肩こりがおこりやすくなります。

ビタミンK2は骨の強度を高め、血液を固める働きがあります。そのためビタミンK2が不足すると、出血が止まりにくくなるといった事が起こりやすくなります。

ビタミンB2は、唇や口のまわりを美しくするビタミンで、不足すると唇のあれや口角炎をおこし、肌荒れにもつながります。

腸内細菌はこうした大切なビタミンを合成するのですが、腸内細菌バランスが乱れると、ビタミン供給が減ってしまったりします。

美しさを保つにも、やはり良い腸内環境は不可欠なのです!

腸内環境を良くするには?

腸内環境を良くするには、腸内の善玉菌を増やす事がポイントです。

善玉菌を増やすには2つの方法があり、ひとつは善玉菌のエサとなる食物繊維をたっぷりとることと、もう1つは善玉菌そのものを摂取することがあります。

腸内環境を良くするために、日々の食事を工夫し、毎日の食事から腸内環境を整えるようにしましょう。

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