過活動膀胱ってどんな病気?
過活動膀胱とは、膀胱が敏感になり、自分の意に反して収縮してしまう病気です。50代以上の女性の8人に1人は過活動膀胱を患っています。
症状まとめ
- 尿意切迫感・・・・急におしっこがしたくなり、漏れそうになる。
- 昼間頻尿・・・・・日中のトイレの回数が多い。
- 夜間頻尿・・・・・夜寝ている間に、排尿のために1回以上起きる。
- 切迫性尿失禁・・・尿意切迫感があり、トイレに間に合わずに漏らしてしまう。
注意すべきこと
過活動膀胱は前向きに日常生活を送る上での妨げになります。過活動膀胱は、命に関わるような病気ではありません。しかし、いつもトイレのことが気になって、外出するのが嫌になったり、鍛冶屋仕事の妨げになったり、気分が落ち込んだりします。
過活動膀胱を年齢や体質のせいと考えるのではなく、病気を疑うことが大切です。病気と分かれば、治療得することが可能になりますし、悩みの解消にも繋がります。
治療は?
過活動膀胱の治療は、薬の服用と膀胱訓練です。抗コリン(ムスカリン)薬という、膀胱の過度の収縮を抑える働きのある薬や、β刺激薬という、膀胱の容積を増やす薬を服用します。また、おしっこしたくなってもできるだけ我慢する、膀胱訓練も効果的です。
過活動膀胱が疑われる症状をチェック!
❏ 尿をする回数が多い
❏ 急に尿がしたくなり、我慢が難しいことがある
❏ 我慢できずに尿を漏らすことがある
1つ以上当てはまる方は、「過活動膀胱」の可能性があります。1人で悩まずに医療機関を受診し、医師に相談してみましょう。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など