膀胱癌の抗がん剤治療の期間は?副作用や仕事・費用の不安解消

「抗がん剤治療が必要」と言われたとき、いつまで続くのか、仕事は続けられるのかといった不安が次々と浮かんできますよね。

出口が見えない治療への怖さや、生活を支えるためのお金の心配も計り知れません。

膀胱癌の抗がん剤治療は、再発を防ぐものや全身の癌を叩くまでを目的としたものがあり、期間も異なります。

そこで今回は、北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科が、膀胱癌の抗がん剤治療の具体的な期間や回数について解説します。

抗がん剤治療の期間や社会復帰などに不安がある方は、参考にしてみてください。

膀胱癌の抗がん剤治療は「目的」で期間が変わる

まずは、膀胱癌の抗がん剤治療の目的別の目安期間について解説します。

  1. 膀胱内注入療法
  2. 全身化学療法(点滴)

どのような治療になるのか気になっている方は、確認してみてください。

膀胱内注入療法

膀胱癌でも初期の段階で腫瘍を削った場合は、再発を防ぐために膀胱内注入療法を選択できます。

膀胱内注入療法は、目に見えないがん細胞を叩き、再び病気が現れるのを防ぎます。

尿道から細い管を通し、膀胱内の中に直接薬を入れる方法で、手術後に1回だけ行う場合や、週に1回のペースで数か月に渡って繰り返す場合が多いです。

飲み薬や点滴に比べて、体全体への影響が少ないため、お仕事や家事との両立がしやすい点も魅力としてあげられます。

全身化学療法(点滴)

癌が筋肉の層まで届いている場合や、他の場所に広がっているときには、点滴を使って全身に抗がん剤を届ける「全身化学療法」が一般的に選択されます。

手術の前に癌を小さくして負担を軽くしたり、手術の後に再発のリスクを抑えたりすることが可能です。

通常は数日間薬を使い、その後に体を休める期間を設けるサイクルを数回繰り返します。

最初のうちは入院が必要な期間もありますが、体調が安定したら通院での治療に切り替えることも検討されます。

抗がん剤治療の具体的な「期間」と「回数」

次は、抗がん剤治療のより具体的な回数と期間について解説します。

治療後のスケジュールを考える際に、参考にしてみてください。

注入療法の場合

注入療法は、尿道から内視鏡を挿入し、電気メスで膀胱癌を切除する手術後に、専用の薬を膀胱内に注入する治療法です。

術後に6~8回注入するBCG導入療法と、その後1~3年間継続して投与するBCG維持療法があります。

この選択肢は、体の状態やリスクを考慮し、注入の回数や時期を判断します。

引用元:国立研究開発法人国立がん研究センター

全身化学療法(点滴)の場合

膀胱癌の全身化学療法では、2か月~4か月と継続した治療を行います。

様子を見ながらの治療になりますが、副作用が現れた際には、回数や量の調整を行います。

長期に渡った治療になるため、医師と相談しながら決定しましょう。

引用元:認定NPO法人キャンサーネットジャパン

最新の「免疫チェックポイント阻害薬」の場合

免疫はがん細胞をはじめとした異物を体内で発見した際に、防衛反応として多様な働きをします。

免疫チェックポイント阻害薬は、免疫によって体を傷つけないようにブレーキをかけるとともに、患者の免疫を高めてがん細胞を間接的に減らす方法です。

免疫力の高まりに左右されるほか、免疫が働きすぎて副作用が現れることがあるので、様子を見ながらの治療になります。

引用元:MSD

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抗がん剤の副作用と「生活への影響」をどう抑えるか

次は、抗癌剤治療の副作用が生活にどのような影響があるのか、抑える方法を含めて解説します。

  1. 注入療法の場合
  2. 全身化学療法(点滴)の場合
  3. 見た目の変化について

副作用が気になっている方は確認してみてください。

注入療法の場合

注入療法の副作用は頻尿や排尿時の痛み、血尿などがあげられます。

なかでもBCG注入療法は方向が萎縮したり、ためられる量が少なくなって感染症を招いたりする場合があるため、注意が必要です。

排尿時に痛みを感じる場合は、鎮痛薬で和らげます。

発熱や咳などがあり、38度以上が2日以上続く際には、病院に連絡しましょう。

引用元:国立研究開発法人国立がん研究センター

全身化学療法(点滴)の場合

全身化学療法(点滴)による副作用は、白血球の減少や貧血、吐き気などです。全身化学療法は、手術前や後の治癒の可能性を高めることを目的としています。

副作用が起きる際には、量や回数の調整を行うため、かかりつけ医または看護師に症状を細かく伝えるようにしましょう。

見た目の変化について

抗がん剤治療では、見た目の変化が起きる場合があります。

なかでも全身化学療法では、副作用の一つとして脱毛があります。

そのため、抗がん剤治療をすることにより、抜け毛による見た目の変化が起きる可能性があります。

見た目の変化が気になる場合は、抗癌剤治療を始める際や脱毛などの症状が現れた際に、医師に相談するようにしてください。

抗がん剤治療中も「自分らしい生活」を続けるために

抗がん剤治療中も自分らしい生活を続けるためには、以下の3つのポイントを抑えるようにしましょう。

  1. 外来化学療法の活用と職場への伝え方
  2. 副作用で食欲がない時の工夫
  3. お金の不安を解消する「高額療養費制度」と「限度額適用認定証」

それぞれの内容について解説します。

外来化学療法の活用と職場への伝え方

今は入院せずに、病院へ通いながら治療を受ける「外来化学療法」が主流となっています。

職場には、自分の体調や通院に必要な時間を具体的に伝えて、無理のない範囲で業務を調整してもらうのがおすすめです。

あらかじめ状況を話しておくことで、急な体調の変化があってもサポートを受けやすくなり、心の余裕が生まれます。

副作用で食欲がない時の工夫

治療の影響で食欲が落ちたときは、無理にたくさん食べようとせず、食べられるものを食べられるときに口にしましょう。

匂いの強い温かい料理よりも、そうめんやゼリーのような冷たくて口当たりの良いものの方が、喉を通りやすい傾向があります。

栄養のバランスを気にするあまり負担を感じるよりは、一口でも好きなものを楽しむ時間を優先してください。

お金の不安を解消する「高額療養費制度」と「限度額適用認定証」

長期にわたる治療では、医療費の負担も大きな悩みとなります。

家計を守るために、1ヶ月の支払いに上限を設ける「高額療養費制度」という仕組みを積極的に使いましょう。

あらかじめ「限度額適用認定証」を窓口に提出しておけば、病院での支払額を上限までに抑えられるため、まとまった現金を用意する手間を省けます。

まとめ

膀胱癌の抗がん剤治療は、再発を防ぐための注入療法から、全身の癌を叩く点滴治療まで、目的によって期間がはっきり分かれます。

治療の出口が見えることで、先の予定を立てやすくなり、心の落ち着きを取り戻すきっかけとなります。

副作用についても、お薬の進歩や身近な工夫によって、お仕事や家事を続けながら治療を進めることが可能です。

高額療養費制度などの公的な援助も賢く使って、お金の不安を和らげながら治療に専念できる環境を作ってください。

自分らしい毎日を諦めずに、一歩ずつ進んでいく姿勢が、健やかな明日へとつながります。

関連記事:高齢者の膀胱癌の生存率は?負担を抑えた治療と穏やかな在宅ケア

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