
性行為において、勃起は問題ないのに「射精がうまくいかない」「射精のタイミングがコントロールできない」といった悩みを抱えていませんか?
これらの症状は、もしかしたら「射精障害」かもしれません。射精障害は、男性の性機能障害の一つで、正常な射精ができない状態を指します。多くの男性がデリケートな問題として一人で抱え込みがちですが、パートナーシップや不妊にも関わる重要な問題です。
射精は、脳、神経、血管、筋肉が複雑に連携して機能する繊細なプロセスです。
これらのどこかに異常が生じると、射精障害につながることがあります。
この記事では、泌尿器科の専門医が、射精障害の種類とその症状、原因、そしてそれぞれの治療法について詳しく解説します。もし心当たりのある症状がある場合は、一人で悩まずにぜひ専門医への相談を検討してみてください。
射精障害とは
あらためて定義すると、射精障害とは、性行為やマスターベーションの際に、正常に射精ができない状態全般を指す性機能障害の一種です。
多くの男性が悩みを抱えるデリケートな問題であり、パートナーにも相談できずに一人で抱え込むケースが少なくありません。
射精は、脳や神経、血管系、骨盤の筋肉収縮などが複雑に関係する身体機能であり、これらのどこかに問題が起きると射精障害につながります。
▶関連記事:男性不妊症とは?原因・検査・治療法・保険制度までわかりやすく解説
▶関連記事:男性不妊の原因とは?医学的・生活習慣的な要因を徹底解説
射精障害の原因
射精障害の原因は多岐にわたり、単一の場合もあれば、複数の要因が複合的に関与することもあります。
射精は脳や神経、血管系、骨盤の筋肉収縮などが複雑に関係する身体機能であり、これらのどこかに問題が起きると射精障害につながります。
射精障害の主な原因は、大きく以下のカテゴリに分類されます。
1、心理的原因
【ストレスや不安】
日常生活や仕事での過度なストレス、性行為への不安、パートナーとの関係性の問題などが射精を妨げることがあります。
【プレッシャー】
「射精しなければ」「パートナーを満足させなければ」といった過度のプレッシャーが、リラックスした状態での射精を困難にすることがあります。
【過去のトラウマ】
過去の性的な経験におけるネガティブな出来事や、性的虐待の経験などが心理的なブロックとなることがあります。
【過度なマスターベーションの習慣】
強い刺激や特定の体勢に慣れたマスターベーション(例:陰茎を強く握る、高速で動かす、床にこすりつける、特定の姿勢で行う、過激なアダルト動画に慣れる)が原因で、通常の性行為の刺激では射精に至りにくくなることがあります。これは特に膣内射精障害の主な原因とされています。
【性への意識】
性行為が悪いものだという意識や、子どもをつくることへの恐怖心などが影響することもあります。
2、身体的原因(器質性)
【神経系の障害】
長期間の糖尿病により末梢神経が損傷し、射精に関わる神経伝達がうまくいかなくなることがあります。特に逆行性射精や射精不能の原因となります。また射精反射は脊髄を介して行われるため、脊髄の損傷はその機能に影響を与え、神経性射精障害を引き起こすことがあります。
多発性硬化症、脳卒中など: 脳や神経系の疾患が射精の制御に関わる部位に影響を及ぼすことがあります。
【手術の影響】
前立腺がんの根治術、前立腺肥大症手術、膀胱がんの手術が、膀胱頸部や周囲の神経が損傷し、逆行性射精や射精不能の原因となることがあります。特に後腹膜リンパ節郭清術は逆行性射精を多く引き起こします。
【骨盤内手術】
骨盤内の神経や血管に影響を与える手術が射精機能に影響を与えることがあります。
【泌尿器系の疾患】
前立腺炎、精嚢炎、尿道炎、副睾丸炎。これらの炎症は、射精時の痛みを伴う疼痛性射精の原因となることがあります。
【尿道狭窄】
尿道が狭くなっている場合、精液の通り道が妨げられ、射精困難や痛みの原因となることがあります。
【射精管閉塞】
精嚢や前立腺に問題があり精液が作れない、または精液を出す部分が閉塞していることで、無射精症につながることがあります。
【ホルモン異常】
男性ホルモン(テストステロン)の分泌低下が性欲や射精機能に影響を与えることがあります。
【加齢】
射精に時間がかかるようになるなど、加齢に伴う機能変化や膀胱頸部の筋力低下も見られます。
②薬剤性
【抗うつ薬】
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI、三環系抗うつ薬などが、射精遅延や逆行性射精、勃起障害の副作用を引き起こすことがあります。特にポゼット(ダポキセチン)は、本来うつ病や不安障害の治療薬であるSSRIの一種ですが、早漏改善効果が医学的に認められています。
【血圧降下薬】
α遮断薬(例:プラゾシン、テラゾシン)は、膀胱頸部の筋肉を弛緩させ、逆行性射精を引き起こすことがあります。特にシロドシンで射精障害が起こることが多いとされています。抗精神病薬、気分安定薬、筋弛緩薬、利尿薬も射精機能に影響を与える可能性があります。
【抗がん剤】
神経系や血管系に作用する抗がん剤が射精障害に関連することもあります。
3、その他の原因
【ライフスタイル】
過度な飲酒や喫煙は、血管や神経系に悪影響を及ぼし、性機能全般を低下させる可能性があります。
【薬物乱用】
覚せい剤やコカインなどの違法薬物の使用も射精障害を引き起こすことがあります。
【全身疾患】
腎不全や肝疾患などの全身性の病気が性ホルモンのバランスを崩したり、神経系に影響を与えたりすることがあります。
【精液のアレルギー】
稀に、自身の精液に対するアレルギー反応が射精時の頭痛や痛みを引き起こす「オーガズム後症候群(POIS)」の原因となることがあります。
射精障害の種類と症状
射精障害の症状は多岐にわたり、肉体的な問題だけでなく、精神的な要因が大きく関わることもあります。勃起障害(ED)が射精障害の一因となることもあります。
1、逆行性射精
オーガズムは正常に感じられるものの、射精時に精液が尿道から体外へ放出されず、膀胱内に逆流してしまう状態です。体外への精液の排出量が極端に少ないか、全くないことが特徴で、「乾いたオーガズム」と呼ばれることもあります。射精後に尿が白濁することで確認できます。オルガズムそのものには変わりありません。
通常の射精では、精液が尿道へ射出される際に膀胱への出口(内尿道口)が閉鎖し、精液が体外へ出ます。しかし、逆行性射精では内尿道口が開いたままとなるため、精液が膀胱側に流れ込んでしまいます。
主な原因としては、前立腺肥大症の手術後の後遺症、前立腺がんの根治術、膀胱がんの手術、後腹膜リンパ節郭清術など骨盤内の手術、糖尿病による神経障害(糖尿病性ニューロパチー)、脊髄損傷、多発性硬化症などが挙げられます。また、特定の薬剤の副作用(α遮断薬や一部の抗うつ薬など)も原因となることがあります。特にシロドシンで射精障害が起こることが多いとされます。
2、膣内射精障害
自慰行為では射精できるのに、性行為時に女性の膣内では射精できない状態を指します。勃起して挿入は可能でも、途中で中折れしてしまったり、膣内で射精に至らなかったりします。射精障害の中では最も多くみられるとされ、重度の遅漏とも考えられています。男性不妊の一因にもなります。
主な原因としては、過度に強い刺激(強すぎる握力、特定の体勢、床にこすりつける、高速ピストン、振動オナニー、水流オナニーなど)に慣れてしまう不適切なマスターベーションの方法が挙げられます。これにより、実際の性行為での刺激では射精しにくくなります。刺激の強いアダルト動画を日常的に見慣れることも原因となることがあります。その他、性行為へのプレッシャーや緊張、「射精しないと」という義務感、過去の性体験における失敗、パートナーとの関係性の問題、子供を作ることへの恐怖心などの心理的な問題も考えられます。
3、早漏
勃起してから射精までの時間が極端に短い状態を指します。国際性機能学会(ISSM)の基準では、ほぼ毎回、挿入前、あるいは挿入後1分以内に射精してしまう、射精のコントロールができない、射精までの時間が短いことでパートナーとの関係悪化などネガティブな影響がある場合に「早漏」と診断される可能性があります。
主な原因としては、脳内のセロトニンという神経伝達物質が関係しているとされています。心理的な要因(不安、興奮の制御困難など)や、神経系の感受性の高さも関与すると考えられています。
4、遅漏
射精までの時間が極端に長くなる、または射精自体ができなくなる状態を指します。医学的な明確な定義はないものの、挿入から射精までに20分以上かかる場合や、本人やパートナーが負担を感じるケースで治療が検討されます。一般的には性行為に30分以上かかっても射精できない場合などが該当することが多いです。
主な原因としては、心理的なストレスや過度な緊張、加齢による筋力低下、自慰行為の際に強すぎる刺激に慣れてしまうこと(不適切なマスターベーション)、性行為前の飲酒、特定の薬剤の影響などが考えられます。神経系の障害も原因となり得ます。
5、無射精症
性的快感(オーガズム)は感じられるものの、精液が体外へ射出されない状態を指します。これは遅漏がさらに進行した状態とも考えられますが、神経系の障害や手術などによって遅漏を経ずに生じる場合もあります。
主な原因としては、骨盤内の手術、脊髄損傷、糖尿病、多発性硬化症などの神経系の障害が挙げられます。また、α1遮断薬(特にシロドシン)や抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの薬剤も原因となることがあります。
その他、射精管の閉塞といった構造的問題や、男性更年期障害による射精感喪失、精神障害の一部の治療に用いる薬、前立腺と精嚢の除去(前立腺がんの手術など)も原因となり得ます。
6、薬剤性射精障害
特定の薬剤の服用によって引き起こされる射精障害です。
主な原因となる薬剤としては、抗うつ薬(SSRI、SNRI、三環系抗うつ薬)が挙げられ、これらは遅漏や射精不能を引き起こす可能性があります。また、前立腺肥大症治療薬のα遮断薬(例: タムスロシン、シロドシン)は、逆行性射精や無射精の原因となることが知られています。
特に選択性の高いα1A遮断薬は注意が必要です。その他、抗精神病薬、気分安定薬、一部の筋弛緩薬、稀に利尿薬なども射精機能に影響を与える可能性があります。
射精障害の治療方法・治し方
射精障害の治療一般的に、治療を検討する際は泌尿器科の専門医に相談することが推奨されます。射精障害は身体的な問題だけでなく、心理的な要因も大きく関わることが多いため、心身両面からのアプローチが重要とされています。
以下に、射精障害の種類別の原因と治療法を詳しく解説します。
1、勃起不全(ED)が原因の場合
ED治療薬 | 陰茎の海綿体への血流を促し、勃起をサポートします。代表的なものにバイアグラ、レビトラ、シアリス、ステンドラ、ザイデナなどがあり、効果発現までの時間や持続時間、勃起の強さが異なります。比較的安価で始めやすい治療法です。ED治療薬は勃起機能をサポートするものであり、直接的に射精を促す薬ではありませんが、勃起を維持しやすくなることで結果的に射精に至りやすくなる可能性があります。 |
衝撃波治療レノーヴァ | 低強度の衝撃波を陰茎に照射し、血管の若返りや新たな毛細血管の生成を促すことで、血流を改善し、EDの根本的な改善を目指します。副作用はほとんどありませんが、比較的高額な治療法です。 |
エクソソーム療法 | 幹細胞から分泌されるエクソソームや成長因子を利用し、陰茎の血管や神経を再生し、血流改善と勃起機能向上を目指します。注射や点滴が主流でしたが、塗布タイプもあります。 |
2、早漏の場合
早漏の治療法は、飲み薬・塗り薬やスプレーを用いる方法があります。
より効果を高めるために、飲み薬と塗り薬・スプレーを一緒に使うことや、勃起力を助けるED治療薬を併用することもおすすめされる場合があります。
3、遅漏・膣内射精障害の場合
【心理カウンセリング】
ストレスや緊張など心理的な要因が原因の場合に有効です。専門家のアドバイスを受けることで精神的負担を軽減し、パートナーとのコミュニケーション改善にもつながります。
【射精リハビリテーション】
誤った自慰行為の習慣(強すぎる刺激、特定の姿勢など)を見直し、適切な刺激で射精できるよう練習します。コンドームをつけてマスターベーションを行うことも有効な場合があります。
【ED治療薬の併用】
勃起力を向上させることで、射精までの流れをスムーズにし、遅漏や膣内射精障害が改善される可能性があります。性行為への自信を取り戻す効果も期待できます。
【生活習慣の見直し】
性行為前の飲酒を控えたり、服用している薬剤の副作用を確認したりすることが含まれます。日常的に歩く習慣をつけることで腹腔内の血流を良くすることも推奨されます。
【認知の変革】
「射精しなければ」というプレッシャーを軽減し、「射精しなくてもいいか」と考えることや、パートナーと悩みを共有することも有効です。
【姿勢の調整】
腰を反らして胸を張る、呼吸量を増やす(特に吸い込む)ことで、脊髄反射を促し射精しやすくなることがあります。
4、逆行性射精の場合
膀胱頸部の筋肉を収縮させる薬(プソイドエフェドリン、イミプラミン(三環系抗うつ薬)、アモキサピン、トフラニールなど)が用いられます。これらの薬は膀胱の入り口を閉じる働きを強めることで、精液の逆流を防ぎます。
5、射精不能・神経性射精障害の場合
【ホルモン補充療法】
下垂体性性腺機能低下症など、ホルモン異常が原因の場合には、ホルモンを補充する薬物療法が選択される場合があります。
【精巣精子採取術(TESE/Micro-TESE)】
精巣から直接精子を採取する手術で、採取した精子を生殖補助医療(体外受精/顕微授精)に用いることが可能です。特に非閉塞性無精子症では、精巣の一部に精子が存在する可能性を探るために顕微鏡下精巣内精子採取術(Micro-TESE)が一般的です。
【陰茎振動刺激や電気射精】
自律神経反射に異常がない場合に射精を誘導する方法として用いられます。
6、疼痛性射精の場合
【原因疾患の治療】
前立腺炎、精嚢炎、尿道炎、副睾丸炎など、基礎となる泌尿器系の炎症や疾患の治療(抗菌薬や抗炎症薬の処方)が優先されます。
【鎮痛薬】
痛みが強い場合に用いられます。
【抗アレルギー剤】
Post Orgasmic Illness Syndrome (POIS)のように、自身の精液へのアレルギーが原因と疑われる場合に有効なことがあります。
7、薬剤性射精障害の場合
原因となっている薬剤の服用を中止または別の薬剤に変更することで症状が改善することが期待できます。ただし、必ず医師と相談の上で行う必要があります。
▶関連記事:男性不妊の治療法まとめ|薬・手術・サプリまで紹介
射精障害で妊娠できる確率は?
射精障害と診断された場合の妊娠できる確率は、その射精障害の種類や根本的な原因によって大きく異なります。
一般的に、精子を回収できる状態であれば、回収した精子を用いた不妊治療によって妊娠は可能です。もちろん、射精障害が改善され、自然に射精できるようになれば、自然妊娠も期待できます。
以下に、射精障害の種類ごとの妊娠可能性と関連する治療法について解説します。
1、遅漏・膣内射精障害
性行為中に射精までの時間が極端に長くなる、または膣内で射精できない状態です。日本では射精障害の中で最も多く見られます。過度に強い刺激の自慰行為に慣れてしまっていること、性行為へのプレッシャーや緊張、ストレス、加齢による筋力低下、飲酒、特定の薬剤の副作用などが原因となることがあります。
膣内での射精ができない場合、自然妊娠は難しくなり、不妊の一因となります。
治療と妊娠へのアプローチとしては、心理カウンセリングや行動療法、勃起力を向上させるためのED治療薬の併用が挙げられます。性行為前の飲酒を控える、服用している薬剤の副作用を確認する、日常的に歩く習慣をつけることで腹腔内の血流を良くする、姿勢の調整なども推奨されます。
2、逆行性射精
射精時に精液が尿道から体外へ放出されず、膀胱内に逆流してしまう状態です。オーガズムは正常に感じられますが、精液量が極端に少ないか全く出ません。前立腺肥大症の手術後、糖尿病による神経障害、特定の薬剤(抗うつ薬や降圧薬、α1遮断薬など)の副作用が主な原因です。
精液が体外に出ないため、自然妊娠は困難です。
治療と妊娠へのアプローチとしては、膀胱頸部の筋肉を収縮させる薬(プソイドエフェドリン、イミプラミンなど)が用いられます。治療薬で改善が見られない場合でも、膀胱内の精子を回収し、人工授精に利用することが可能です。
3、射精不能・神経性射精障害
性的快感は感じられるものの、精液が体外に射出されない状態です。脊髄損傷など重度の神経障害が原因の場合を神経性射精障害と呼びます。その他、精神障害治療薬の副作用、前立腺や精嚢の除去(前立腺がん手術など)、男性更年期障害による射精感喪失なども原因となります。
精液が体外に出ないため、自然妊娠は不可能です。
治療と妊娠へのアプローチとしては、ホルモン補充療法が有効な場合があります。
4、早漏
勃起してから射精までの時間が極端に短い状態(挿入後1分以内など)を指します。コントロールができず、本人やパートナーが心理的な苦痛を感じる場合に診断されます。
性行為の時間が短すぎることで、膣内での射精が困難となり、自然妊娠が難しくなることがあります。
治療と妊娠へのアプローチとしては、内服薬(SSRIであるダポキセチンなど)や外用薬(局所麻酔成分のリドカインを含むスプレーなど)が用いられます。
ストップ&スタート法、スクイーズ(圧迫)法、ケーゲル体操といった行動療法も有効です。勃起力を向上させるためにED治療薬を併用することで、性行為全体の質を改善し、結果的に射精コントロールを助けることもあります。
5、疼痛性射精
射精時またはその直後に、陰茎、睾丸、会陰部、下腹部などに痛みを伴う状態です。前立腺炎、精嚢炎、尿道炎、副睾丸炎など、泌尿器系の炎症や疾患が原因となることが多いです。
痛みがあることで性行為が困難になるため、自然妊娠の妨げとなる可能性があります。
治療と妊娠へのアプローチとしては、原因となっている基礎疾患の治療(抗菌薬や抗炎症薬の処方)が優先されます。鎮痛薬や抗アレルギー剤が有効な場合もあります。
6、薬剤性射精障害
特定の薬剤の服用が射精障害を引き起こすことがあります。抗うつ薬、血圧降下薬、前立腺肥大症治療薬などが挙げられます。
薬剤の種類と作用により、妊娠の可能性に影響が出ることがあります。
治療と妊娠へのアプローチとしては、原因となっている薬剤の服用を中止または別の薬剤に変更することで症状が改善することが期待できますが、必ず医師と相談の上で行う必要があります。
まとめ
射精障害は、性行為やマスターベーションの際に正常に射精ができない状態全般を指し、男性に多く見られるデリケートな性機能障害です。
その原因は心理的要因、身体的要因、薬剤の副作用など多岐にわたります。射精障害は、本人の精神的苦痛や自信の喪失につながるだけでなく、パートナーシップにも影響を与え、特に不妊の原因となることがあります。
一人で悩まずに、まずは泌尿器科の専門医に相談することが大切です。正確な診断と適切な治療を受けることで、悩みの解決と希望への一歩を踏み出すことができるでしょう。
▶関連記事:男性不妊治療は保険適用される?対象範囲・費用・助成制度を解説
聞きにくいことは「メール無料相談」で承ります

もし、射精障害に関するご相談や、他院では聞きにくいことがございましたら、神楽岡泌尿器科では院長による無料メール相談も承っております。患者さんの不安を軽減し、気軽に受診できる「かかりつけ医」を目指しておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。
神楽岡泌尿器科は北海道旭川市に位置し、患者さん本位の医療を提供しています。病院まで来られない方には往診も対応可能です。ご本人だけでなく、ご家族からのご相談もお待ちしております。
「不妊のことで悩んでいる」という方は、院長による無料メール相談も行っておりますので、まずはお気軽に疑問点や懸念内容をご相談ください。
病院まで来られない方々にも往診で対応可能です。患者さんご本人だけでは無くご家族の方々からのご相談にもお答えします。

【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など