前立腺肥大を予防する食事術を泌尿器科が解説!これ以上悪化させないためにできること
前立腺肥大は薬の服用のみならず、食生活の見直していくことも予防する上で重要です。
今回は、前立腺肥大と食事について泌尿器科がわかりやすく解説します。予防するだけでなく、悪化させないための食生活についても紹介していきますので、日常生活に取り入れてみてください。
前立腺肥大の食事摂取のポイント
前立腺肥大と食事の関係は、はっきりとは解明されていません。しかし、現在までの研究で効果があるのではないか?と思われているものがあるのでそちらを紹介します。
積極的に取り入れたい食材:大豆の加工食品、野菜など
前立腺肥大の予防には、イソフラボノイドを含むものが良いとされています。具体的には「豆腐、納豆、みそ、きなこ」などです。
前立腺が肥大化する仕組みの一つに、DHTと呼ばれるホルモンが関係しています。イソフラボノイドはDHTを抑える、また変換する酵素の働きを抑える役割を持っており、結果として前立腺の肥大を防ぐのでは無いかと考えられています。
また、臨床データではありますが、ビタミンC、βカロテン、ルテインを多く含む野菜や果物を食べた人は前立腺肥大になりにくいというデータもあります
それぞれの成分を多く含む食品は以下の通りです。
- ビタミンC:ブロッコリー、キャベツ、キウイ、いちご
- βカロテン:ニンジン、カボチャ、スイカ、みかん
- ルテイン:ホウレンソウ、アボカド、小松菜
など
控えたい食材:コレステロール値の高いもの
男性ホルモンを活発化させる食事は、前立腺肥大をまねく恐れがあるため控えた方が良いと考えられています。
具体的にはコレステロール値の高い食品で「菓子パン、卵、レバー」など。
つい日中の食事や間食、おつまみで取ってしまいがちな食材のため注意しましょう。
前立腺肥大の飲み物のポイント
前立腺肥大を予防する飲み物については、残念ながら解明されていません。
しかし、ここでのポイントは、水分のバランスをとること。水分の摂りすぎは頻尿や夜間多尿の原因となりますが、逆に水分不足は腎機能低下のリスクを高めます。
腎機能が低下すると、両露感染や尿路結石などの原因にもなるため、バランスをとることが重要です。
一般的には、日中は1時間に200ml(コップ1杯)ほどの水分を補給し、夕食後は水分を取らないことでちょうどいいバランスになります。
前立腺肥大におすすめのレシピ3選
ここでは、前立腺肥大におすすめのレシピを3つ紹介します。普段料理しない方でも簡単に作れるものを選んだので、ぜひ普段の食生活に取り入れてみてください。
納豆キムチ
納豆キムチは簡単にできて、夕食のおかずにも、おつまみにもなるレシピです。
【材料】
- キムチ 60g
- 納豆 2パック
- ごま油 小さじ1
- 納豆とキムチ、ごま油をよく混ぜる
- お皿に移して完成
- ニンジン 1/2本
- 小松菜 3本
- キャベツ 2枚
- みそ(大さじ1)
- 水(300ml)
- だしの素(小さじ2)
- ニンジンの皮を剥く
- 野菜を一口サイズに切る(ニンジンは短冊切り、キャベツはざく切り、小松菜は4cmほどに切るのがおすすめ)
- 鍋に水を入れた後野菜を入れる
- ニンジンが柔らかくなるまで弱火で煮込む
- みそを溶かして、だしの素を入れたら完成
- 木綿豆腐 2/3丁
- 薄力粉 大さじ3
- ごま油 適量
- 小ねぎ お好みで
- かつお節 お好みで
- 木綿豆腐を4等分し、全体に薄力粉をまぶす
- 中火で熱したフライパンにごま油をひき、木綿豆腐を入れる
- 両面に焼き色が付いたらお皿に盛り付ける
- お好みの調味料をかけて完成
野菜たっぷり味噌汁
※写真はイメージです
野菜を無理なく取れるレシピ。野菜はカット野菜を使えばより簡単に調理できます。
【材料】
豆腐ステーキ
豆腐ステーキは、「普通の豆腐だと何だか物足りない」という人向けの一手間レシピです。
【材料】
まとめ
前立腺肥大を予防するためには、イソフラボノイドを含む大豆製品や、ビタミンC、βカロテン、ルテインを多く含む野菜が効果的と考えられています。
反対に、コレステロール値の高いものは男性ホルモンに作用し、前立腺を肥大化させてしまう恐れがあるため控えるようにしましょう。
神楽岡泌尿器科ではこの記事以外にも、前立腺肥大の悩みに関する記事を多く掲載しています。あなたの悩みに合うものがありましたら、ぜひご覧の上解決してください。
関連記事
当院では、院長による無料メール相談を行っています。
・気になる症状はあるが、受診しようか迷っている
・病院に行く時間がなかなかとれない
等の方はお気軽にご連絡ください。
また、泌尿器関連の疾患は、身の周りの方には相談しづらく、ご自身で判断してしまいがちな診療科目です。早期の治療こそが、スムーズな回復へと繋がるため、気になることがある方は一度ご相談ください。