前立腺肥大で血尿は起こりうる!泌尿器科が対処法を紹介

前立腺肥大で血尿は起こりうる!泌尿器科が対処法を紹介

「尿が赤い」「血が混じっている」「血の塊が出た」。

このような血尿が見られると、「前立腺肥大症が原因なのか」「すぐに病院へ行くべきなのか」と不安になる方も多いでしょう。

前立腺肥大症によって血尿が出ることはあります。しかし、血尿は膀胱や腎臓、尿管など、前立腺以外の病気によって起こる場合もあります。

血尿が一度でも目で確認できた場合は、痛みの有無にかかわらず、自己判断で放置せず泌尿器科へ相談しましょう。

特に、次のような症状がある場合は早急な受診が必要です。。

【まずは確認】血尿が出たときの受診目安

状態対応の目安
尿が出ない、または極端に出にくい早急に導尿のために医療機関を受診する
血の塊が出る、血尿の量が多い早急に出血を止めるために医療機関へ相談する
強い排尿痛や脇腹・背中の激痛がある早急に痛みの原因を突き止めて痛みを取るために医療機関を受診する
発熱、悪寒、強いだるさがある感染症の可能性があるため早めに受診する
前立腺肥大症の手術後に血尿が急に濃くなった手術を受けた医療機関へ連絡する
痛みはないが、尿が赤色やピンク色になった放置せず、早急に泌尿器科を受診する
健康診断の尿検査で血尿を指摘された泌尿器科で詳しい検査を受ける

血尿は一度止まっても、病気そのものが治ったとは限りません。膀胱がんなどによる血尿の可能性もあります。

受診する際は、血尿が出た時間、尿の色、血の塊の有無、痛みや発熱の有無を伝えられるようにしておくと、診察に役立ちます。

▼血尿が出て、受診すべきか迷っている方へ

神楽岡泌尿器科では、院長直通の無料メール相談を受け付けています。気になる症状がある方は、お一人で判断せずご相談ください。

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前立腺肥大症で血尿が起こる原因

前立腺は、膀胱のすぐ下で尿道を取り囲んでいる臓器です。

前立腺が肥大すると尿道が圧迫され、尿が通りにくくなります。その状態で排尿しようとすると、膀胱や前立腺の周辺に負担がかかります。

また、肥大した前立腺では血管が増えたり、粘膜が充血したりすることがあります。その部分から出血すると、尿に血液が混じることがあります。

前立腺肥大症に伴う主な症状には、次のようなものがあります。

  • 尿の勢いが弱い
  • 尿が出始めるまでに時間がかかる
  • 排尿の途中で尿が途切れる
  • 排尿後も尿が残っている感じがする
  • 日中や夜間に何度もトイレへ行く
  • 急に尿意を感じて我慢しにくい
  • 尿に血が混じる

ただし、血尿が出たからといって、前立腺肥大症が原因とは限りません。ほかの病気が隠れていないかを確認するためにも、尿検査や超音波検査などを受けることが大切です。

肉眼的血尿|目で見てわかる血尿

尿が赤色、ピンク色、赤褐色などに見える状態を「肉眼的血尿」と呼びます。

出血量によって尿の色は異なり、血の塊が混じる場合もあります。少量に見えても、尿路の病気を知らせるサインである可能性があるため、泌尿器科を受診しましょう。

なお、食べ物や薬の影響で尿の色が変わることもあります。見た目だけでは血尿かどうかを判断できないため、尿検査による確認が必要です。

顕微鏡的血尿|見た目ではわからない血尿

見た目では尿の色に変化がなくても、尿検査で赤血球が見つかることがあります。これを「顕微鏡的血尿」と呼びます。

健康診断などで初めて指摘されることも珍しくありません。

症状がなくても、前立腺や膀胱、腎臓などの病気が隠れている可能性があります。再検査や精密検査を案内された場合は、放置せず受診してください。

前立腺肥大症の手術後の血尿はいつまで続く?

前立腺肥大症の手術後は、処置した部分から出血し、一時的に血尿が出ることがあります。

血尿が続く期間や程度は、受けた手術の方法、前立腺の大きさ、傷の治り方、服用している薬などによって異なります。そのため、「何日で必ず止まる」と一律にはいえません。

いったん尿がきれいになった後も、傷の治癒過程や活動量の増加などによって、再び尿に血が混じることがあります。

手術後は、医療機関から案内された水分摂取、運動、入浴、飲酒などの注意事項を守り、血尿の状態に変化がないか確認しましょう。

手術後に血の塊が出ても大丈夫?

手術後に少量の血液が混じることはありますが、血の塊が繰り返し出る場合や、血尿が急に濃くなった場合は、手術を受けた医療機関へ連絡してください。

血の塊が尿道や膀胱の出口をふさぐと、尿が出にくくなったり、まったく出なくなったりすることがあります。

手術後の血尿で受診すべき症状

次の症状がある場合は、早めに手術を受けた医療機関へ相談してください。

  • 血尿の色や量が急に強くなった
  • 大きな血の塊が出た
  • 尿が出ない、または極端に出にくい
  • 下腹部が張って痛む
  • 強い排尿痛がある
  • 発熱や悪寒がある
  • めまい、ふらつき、息苦しさなどがある

手術後の経過や注意点を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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前立腺肥大症の手術リスクを種類・年齢別に紹介します

前立腺肥大症で血尿が出たときの対処法

血尿が出たときは、慌てて自己流の対処をするのではなく、まず症状を確認したうえで医療機関へ相談しましょう。

1.尿の状態とほかの症状を確認する

受診時に説明できるよう、次の点を確認してください。

  • 血尿が出始めた日時
  • 尿全体が赤いか、一部だけ赤いか
  • 血の塊が混じっているかい
  • 排尿痛や腹痛、腰痛があるか
  • 発熱や悪寒があるか
  • 尿が普段どおり出ているか
  • 血尿が繰り返しているか
  • 血液を固まりにくくする薬を服用しているか
  • 十分な水分補給ができているか、排尿量が減っていないか

可能であれば、尿の色がわかる写真を撮っておくと、診察時の参考になることがあります。ただし、撮影のために受診を遅らせる必要はありません。

2.自己判断で薬を中止しない

血液を固まりにくくする薬を服用していると、出血が目立つことがあります。

しかし、これらの薬を自己判断で中止すると、脳梗塞や心筋梗塞などの危険性が高まることがあります。服用中の薬がある場合は、薬の名前を医師へ伝え、継続や休薬について指示を受けてください。

3.激しい運動や飲酒を控える

血尿が出ている間は、激しい運動、長時間の入浴、飲酒などにより出血が強くなる可能性があります。

特に手術後は、医療機関から指示された生活上の注意を優先してください。

4.泌尿器科で原因を調べる

血尿が前立腺肥大症によるものか、ほかの病気によるものかは、症状だけでは判断できません。

泌尿器科では、尿検査、問診、超音波検査などを行い、必要に応じて採血、CT、尿細胞診、膀胱鏡検査などを検討します。

検査内容に不安がある方は、以下の記事も参考にしてください。

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前立腺肥大の検査って何をするの?不安を解消するために知っておこう

前立腺肥大症以外で血尿が起こる主な病気

血尿は前立腺肥大症だけでなく、膀胱、腎臓、尿管、尿道などの病気でも起こります。

特に、痛みのない血尿でも重大な病気が隠れている可能性があるため、症状の有無だけで判断しないことが重要です。

膀胱がん

膀胱がんでは、痛みを伴わない肉眼的血尿が見られることがあります。

血尿が一度出た後、自然に止まることもありますが、病気が治ったとは限りません。特に喫煙歴がある方や中高年の方は、早めに泌尿器科で検査を受けましょう。

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膀胱がんについて

前立腺がん

前立腺がんは、初期には自覚症状がほとんどないことがあります。

進行すると、排尿しにくい、尿が近い、血尿が出るなどの症状が現れる場合があります。ただし、血尿だけで前立腺がんかどうかを判断することはできません。

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膀胱炎・尿路感染症

膀胱や尿道に細菌が感染すると、血尿、排尿痛、頻尿、残尿感などが現れることがあります。

発熱、悪寒、腰や背中の痛みを伴う場合は、感染が腎臓まで広がっている可能性があるため、速やかな受診が必要です。

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頻尿は膀胱炎のサイン?症状の見分け方・原因・受診目安を徹底解説

尿路結石

腎臓や尿管、膀胱などにできた結石が尿路を傷つけると、血尿が出ることがあります。

脇腹や背中に突然強い痛みが生じることが多い一方、結石の場所や大きさによっては、痛みが目立たない場合もあります。

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腎臓の病気

腎炎などの腎臓の病気でも血尿が出ることがあります。

尿蛋白、むくみ、高血圧、腎機能の低下などを伴う場合もあり、検査結果によっては腎臓内科での診察が必要になります。

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前立腺肥大症と血尿に関するよくある質問

前立腺肥大症による血尿は自然に治りますか?

一時的に血尿が止まることはあります。

しかし、血尿が止まっただけでは、出血の原因が解消したとは判断できません。また、前立腺肥大症以外の病気による血尿も、出たり止まったりすることがあります。

初めて血尿が出た場合や、血尿を繰り返している場合は、症状が治まっていても泌尿器科へ相談してください。

痛みがない血尿でも受診したほうがよいですか?

痛みがなくても受診が必要です。

膀胱がんなどでは、痛みを伴わない血尿が初期症状として現れることがあります。「痛くないから問題ない」と判断せず、泌尿器科で原因を調べましょう。

血尿が出たら何科を受診すればよいですか?

基本的には、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などを診療する泌尿器科を受診します。

尿蛋白や腎機能異常も指摘されている場合などは、検査結果に応じて腎臓内科を案内されることがあります。受診先に迷う場合は、まず泌尿器科またはかかりつけ医へ相談しましょう。

前立腺肥大症で血尿を繰り返す場合、手術が必要ですか?

血尿を繰り返す場合でも、必ず手術が必要になるわけではありません。

前立腺の大きさ、排尿症状、残尿量、薬による治療の効果、出血の程度などを総合的に確認し、治療方法を検討します。

薬で十分な改善が得られない場合や、尿閉などの合併症がある場合には、手術が選択肢となることがあります。

神楽岡泌尿器科では、前立腺肥大症に対する日帰りHoLEP手術を行っています。治療方法や手術の適応は患者さんごとに異なるため、まずは診察を受けてご相談ください。

まとめ|血尿が見られたら早めに泌尿器科を受診しましょう

目で見てわかる血尿は、前立腺肥大症によって起こることもありますが、膀胱がん、尿路結石、感染症などの病気が原因となる場合もあります。

痛みがない、血尿が一度で止まった、以前から前立腺肥大症と診断されているといった場合でも、原因が前立腺肥大症だと自己判断することはできません。

泌尿器科では、まず尿検査や超音波検査などを行い、症状や検査結果に応じて必要な検査を追加します。

早い段階で原因を確認することが、適切な治療につながります。

受診すべきか迷っている方や、前立腺肥大症の検査・治療について相談したい方は、神楽岡泌尿器科へお問い合わせください。

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