中高年男性の尿トラブルの症状と治療について 3/4

・トイレが近くなった
・排尿に時間がかかる

など尿に関するトラブルは男性の場合、50歳を過ぎたころから増えてきます。

尿トラブルの原因は「前立腺肥大症」がよく知られていますが、前立腺肥大症に伴って起こることの多い「過活動膀胱」も近年問題視されています。

中高年男性の尿トラブルの原因となる「前立腺肥大症」と「過活動膀胱」の症状や治療について4回にわたってご紹介いたします。
3回目の今回は過活動膀胱の症状についてご紹介いたします。

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急に強い尿意が起こる過活動膀胱

健康な人では、膀胱にある程度尿がたまると尿意が生じ、膀胱にたまる尿が多くなるにつれて、だんだん強くなります。そして多くの尿がたまったところでトイレに行くと脳から排尿の指示がだされて膀胱が収縮し、尿が出ます。

しかし、過活動膀胱になると、膀胱にそれほど尿がたまっていないのに、尿意が起こってしまいます。なかには、がまんできずに失禁してしまう場合もあります。

過活動膀胱の主な症状

前立腺肥大症の主な症状は4つあります。

急にがまんできないほどの強い尿意が起こり、トイレに行く途中で漏れてしまいそうになる(漏れてしまう)。
たくさん水分をとっているわけではなく、一回に排尿する量も少ないのに、頻繁にトイレに行きたくなる(1日に8回以上)
寝ている間に、排尿のために2回以上起きる。
冷たい水に触れたり、水音を聞くとトイレに行きたくなる。

過活動膀胱は女性にも起こります。脳血管障害や脊柱管狭窄症などの他科疾患によって起こるケースや、加齢が原因で起こるケース、特に原因が無いのに発症する特発性のケースなどがあります。

男性に多いのは、前立腺肥大症が原因となるケースです。前立腺肥大症によって尿がでにくくなっていると(下部尿路閉塞)、膀胱の神経が過敏になって、異常をおこしやすいのです。

このように前立腺肥大症と過活動膀胱を合併している場合、前立腺肥大症の治療から始めます。中心となるのは、αブロッカーなどの薬物療法です。

気になる症状は医師に相談を!

「前立腺肥大症」は、きちんと治療すれば通常通りの生活を送れるようになります!気になる症状がある場合は、まずは泌尿器科医師にご相談ください。

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早期の治療こそが、スムーズな回復へと繋がります。
病院に行く時間がなかなかとれない方もまずは一度ご相談ください。

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