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排泄用具を有効に活用するポイント

どんな用具でも、試行錯誤しながら使い方のコツをマスターしていくことが大切です。

ここでは、生活の質を高めるために知っておきたい介護の知恵を紹介します。

衣服着脱は、あせらず動作をマスターして

排泄ケアの自立支援において、思ったより難しいのが衣服の着脱です。コツをつかんでゆとりのある時間帯から始めましょう。

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便利な用具で介護負担の軽減を

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排泄関連用具の給付・貸与制度について

高齢者や障害をもった方の排泄の自立を支援し、介護者の負担を軽減することで毎日の生活が少しでもゆとりあるものになるよう、公的な給付制度を積極的に活用したいものです。

主な制度として介護保険制度に基づく福祉用具の貸与や購入費の支給、障害者自立支援法に基づく日常生活用具給付制度などがあります。各制度によってその内容や手続きの仕方が異なりますので、居住地の市区町村の相談窓口や地域包括支援センターなどにお問合せ下さい。

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※この表の用具は、「ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方」でご紹介した用具を中心にまとめたもので、制度上利用できる用具全てを表示しているわけではありません。制度内容は2008年4月に制定された内容ですので、その後に変更されることがあります。

ADL関連記事

知っておきたいオシッコの話<ADLの低下>
知っておきたいオシッコの話<高齢者の自立支援>
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(1)
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(2)
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(3)

知っておきたいオシッコの話<腹圧性尿失禁>

前向きな生活への発想転換

老化に伴って起こりやすい排尿障害があります。
例えば、間に合わなくておもらしをする、夜中に何回もオシッコに起きる、
トイレに立ってもなかなか出にくくて困ってしまう、などの経験をお持ちの方も多いと思います。

もう年だから、恥ずかしいからとあきらめてはいませんか?
でも、ちょっと待って下さい。
自分のからだの状態や日常生活の過ごし方を見直して、正しい対応策をとれば、元気にいきいきと暮らしていくことができます。

ここでは、高齢者によくみられるオシッコの問題に対して、考え方のちがいによって生活状況が大きく左右されることについてみていきましょう。

上手に解決できなかった人の話①

Mさんは66歳の女性です。夫とゴルフに通うのが趣味ですが、ボールを打った瞬間などにたまに下着をぬらしてしまうことがありました。パッドなどを付けて対処していましたが、気になって集中できず、楽しく感じられません。だんだんゴルフどころか外出するのさえ面倒になってきました。

でも病院に行くのも恥ずかしいし、誰にも相談できません。
「もう年だし、仕方がないのかしら・・・」
Mさんは家に閉じこもりがちになってしまいました。

腹圧性尿失禁の自己チェック

このテストは、腹圧性尿失禁の治療効果の判定のために作成され、世界的に共通化されたテストですが、おもらしの状態を知るための自己診断法としても活用できます。

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咳、手洗いの途中で尿意を感じて多量の尿失禁を認めた場合、
過活動膀胱を疑いましょう。

※ICS=International Continence Society の略。国際禁制学会。

腹圧性尿失禁の治療と予防についてはコチラをご覧ください

知っておきたいオシッコの話<過活動膀胱>

前向きな生活への発想転換

老化に伴って起こりやすい排尿障害があります。
例えば、間に合わなくておもらしをする、夜中に何回もオシッコに起きる、
トイレに立ってもなかなか出にくくて困ってしまう、などの経験をお持ちの方も多いと思います。

もう年だから、恥ずかしいからとあきらめてはいませんか?
でも、ちょっと待って下さい。
自分のからだの状態や日常生活の過ごし方を見直して、正しい対応策をとれば、元気にいきいきと暮らしていくことができます。

ここでは、高齢者によくみられるオシッコの問題に対して、考え方のちがいによって生活状況が大きく左右されることについてみていきましょう。

上手に解決できた人の話①

160119_1Kさんは54歳の女性です。家で料理や洗い物をしているときに突然オシッコがもれそうになり、あわててトイレに駆け込むことが多くなってきました。そのうちトイレまで間に合わなくなるのではないかと心配になり、かかりつけの病院に相談してみました。

問診と簡単な検査で、「過活動膀胱」と診断され、よくある病気であることも知りました。

薬を飲み始めて症状が軽くなり、今では家族のために料理をしたり、友達と旅行に行ったり、充実した生活を送っています。

過活動膀胱の自己チェック表 PARTⅠ

(過活動膀胱スクリーニング質問票)
Screening Questionnaire for Overactive Bladder (SQOAB)

以下のような症状がありますか?

□ 尿をする回数が多い

□ 急に尿がしたくなって、我慢が難しいことがある

□ 我慢できずに尿をもらすことがある

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※これを「尿意切迫感」といい、長く排尿を我慢したときに感じる強い尿意とは異なります。

日本排尿機能学会 過活動膀胱ガイドライン作成委員会編:“2.診療ガイドライン 1.診断”過活動膀胱診療ガイドライン 第1版 ブラックウェルパブリッシング株式会社:24,2005[L20060119030]

過活動膀胱の自己チェック表 PARTⅡ

(過活動膀胱症状質問票)
Overactive Bladder Symptom Score (OABSS)

以下のような症状がどれくらいの頻度でありましたか?
この1週間のあなたの状態にもっとも近いものをひとつだけ選んで下さい。

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日本排尿機能学会 過活動膀胱ガイドライン作成委員会編:“2.診療ガイドライン 1.診断”過活動膀胱診療ガイドライン 第1版 ブラックウェルパブリッシング株式会社:24,2005[L20060119030]

過活動膀胱の治療と予防についてはコチラをご覧ください

魚介と卵と食物繊維を組み合わせた技あり定食レシピ

尿酸値が7.0mg/dlを超える「高尿酸血症」の方が増えていますが、高尿酸血症に「メタボリックシンドローム」を合併している方も多いことがわかっています。そこで、食生活面からも高尿酸血症とメタボリックシンドロームの改善を目指しましょう。

以前ご案内しました「食材選び」「調理法」「組み合わせ」の中からオススメのレシピをご紹介していきます。

あじのピカタ 甘酢あんかけ<組み合わせ・主菜>

卵はコレステロールが高く、尿を酸性化してしまう食品である反面、良質なたんぱく源で、プリン体もゼロ。上手に摂りたい食品です。尿アルカリ化食品である酢、食物繊維の豊富なキノコ類との組み合わせは、コレステロールが気になる方にもおすすめです。

材料(1人分) 調理時間:25分

あじ 三枚おろし・・・1尾分(70g)
こしょう・・・・・・・・・少々   ●調味料●
卵 Mサイズ・・・・・・・・1個    しょうゆ・・・・・小さじ1.5
ごま油・・・・・・・・小さじ1   みりん・・・・・・小さじ1
干ししいたけ・・・・・・・1枚    砂糖・・・・・・・小さじ1/2
お湯・・・・・・・・・・130cc   酢・・・・・・・・小さじ2
ニンジン・・・・・・・・・10g
絹さや・・・・・・・・・・10g
片栗粉・・・・・・・小さじ2/3
水・・・・・・・・・・小さじ2

エネルギー:248kcal 塩分:1.7g プリン体:135.5mg

作り方

1 干ししいたけは分量のお湯で戻しておく。(戻し汁は使います。)

2 あじは、こしょうをふり、溶き卵を絡ませる。

3 フライパンにごま油を熱し、あじの両面を焼く。火が通ったら残った溶き卵の半分を薄く流し入れ、あじを卵で包んで焼く。(もう1枚のあじも同様に。)

4 干ししいたけ、ニンジンは5mm角に、絹さやは斜め切りにする。

5 鍋にしいたけの戻し汁を全部入れ、4の野菜を入れて中火で3分程度煮る。

6 調味料を入れて、水溶き片栗粉でとろみをつけ、器に盛ったあじにかける。

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もやしの和風ナムル<組み合わせ・副菜>

主菜に尿酸性化食品(魚・卵)を使うときは、副菜に尿アルカリ化食品の野菜を上手に組み合わせましょう。

材料(1人分) 調理時間:10分

もやし・・・・・・・・40g
しめじ・・・・・・・・20g
ほうれん草・・・・・・20g
ごま油・・・・・小さじ1/2
塩・・・・・2つまみ(0.6g)
こしょう・・・・・・・少々
かつお節・・・・・・・1g

エネルギー:35kcal 塩分:0.6g プリン体:33.4mg

作り方

1 もやし、しめじ、ほうれん草はゆでて、水気をよくきる。

2 ほうれん草は5cm幅ぐらいに切る。

3 もやし、しめじ、ほうれん草にごま油、塩・こしょうを混ぜる。

4 器に3を入れ、かつお節を散らす。

●汁物は、わかめとねぎの味噌汁をご一緒にどうぞ

余分な脂を「拭き取る」技あり肉料理レシピ

尿酸値が7.0mg/dlを超える「高尿酸血症」の方が増えていますが、高尿酸血症に「メタボリックシンドローム」を合併している方も多いことがわかっています。そこで、食生活面からも高尿酸血症とメタボリックシンドロームの改善を目指しましょう。

以前ご案内しました「食材選び」「調理法」「組み合わせ」の中からオススメのレシピをご紹介していきます。

豚ロース生姜焼き<調理法・主菜>

肉を焼いたときに出る脂をきちんと拭き取るひと手間を加えるだけで、生姜焼きのカロリーを約3割もダウン。脂身の多い豚ロース肉も、ヘルシーに召し上がれます。

材料(1人分) 調理時間:15分

豚ロース肉(スライス)・・80g
玉ねぎ・・・・・・・・・・30g   ●調味料●
植物油・・・・・・・・小さじ1   しょうゆ・・・・・小さじ2
キャベツ・・・・・・・・1/5個   みりん・・・・・・小さじ1
パン粉・・・・・・・・・・30g   生姜・・・・・・・・・5g
ブロッコリー・・・・・・・20g

エネルギー:173kcal 塩分:1.8g プリン体:94.2mg
※生姜焼きの一般的なエネルギーは281kcal

作り方

1 玉ねぎは細切りに、生姜はすっておく。

2 フライパンに油を熱し、豚肉を焼く。一度、肉を取り出し、キッチンペーパーにくるんで油分を吸わせる。フライパンもキッチンペーパーで拭いておく。

3 フライパンを再び熱し、玉ねぎを炒める。

4 玉ねぎがしんなりしてきたら、豚肉とあらかじめ合わせておいた調味料を入れて味をつけ、火を止める。

5 器に千切りにしたキャベツと茹でたブロッコリー、4を盛る。

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ひじき煮<調理法・副菜>

主菜がお肉のメニューでは、海藻類をたっぷり使った副菜がおすすめです。100gあたりのプリン体含有率が高いとされる干ししいたけも少量(1枚4g)を使うなら大丈夫。

材料(1人分) 調理時間:20分

乾燥ひじき・・・・・・3g
ニンジン・・・・・・・10g    ●調味料●
さやいんげん・・・・・10g    しょうゆ・・・・・小さじ1
干ししいたけ・・・・・1枚     砂糖・・・・・・小さじ1/2
お湯・・・・・・・・200cc    塩・・・・・・・・  少々

エネルギー:27kcal 塩分:1.3g プリン体:52.2mg

作り方

1 干ししいたけは分量のお湯で戻しておく(戻し汁は3で使う)。ひじきも戻しておく。

2 ニンジンは細切り、さやいんげんは斜め切りする。

3 鍋にしいたけの戻し汁を全部入れて沸騰させ、戻したひじき、2の材料、細切りにした干ししいたけを入れて中火で3分程度煮る。調味料で味をつけて、煮汁がなくなるまで煮含める。

※調理時間に干ししいたけなどをを戻す時間は含んでいません

睡眠 質のよい眠りのために

よい睡眠は、生活習慣病予防に

複数の研究から、睡眠時間の短さや不眠が、肥満、高血圧、糖尿病、循環器疾患、メタボなどの発症リスクを高めることが示唆されています。睡眠の不調が、食事や運動などの生活習慣の乱れにつながり、食欲やエネルギーバランスに作用するホルモンに影響を及ぼすためとみられています。睡眠の問題を解決し、よい睡眠習慣を身に付けることで、生活習慣病の発症と重症化を予防できる可能性があります。

シニア世代のよい睡眠のポイント

睡眠時間は加齢とともに短くなることが多くの疫学研究で分かり、65歳では正味6時間程度(20代に比べて約1時間短い)になるという統計データもあります。長い時間眠ろうとして、寝床で必要以上に長く過ごすと、眠りが浅い、夜中に目覚めやすい、熟睡感が損なわれるなどの不調を来しやすいと指摘されています。日中に眠気がなければ、短くても睡眠時間は足りていると判断し、寝床で過ごす時間の適正化を図りましょう。また、日本人高齢者を対象にした調査研究で、週5日以上の身体活動が不眠の発生を抑制するこ
とが示されています。

心身ともにリラックスして安眠への準備を

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就寝前(0.5~6時間前)の入浴は心身をリラックスさせ、入浴による体温変化が寝つきをよくする、深い眠りを増やすなどの安眠作用をもたらすといわれます。お湯はぬるめの40℃くらいが適温です。

そのほか、就寝前に自分に合った方法でリラックスする時間を持ち、緊張を解くことで、スムーズな入眠が訪れやすくなります。

参考文献「健康づくりの睡眠指針2014」(厚生労働省)

知ってる?牛乳の力

牛乳には、安眠に作用する栄養素がたっぷり

IMG_20151013_01必須アミノ酸の一つ「トリプトファン」は、幸福感や癒しの感覚を生むとされる脳内物質「セロトニン」の材料となり、さらにセロトニンは夜になると睡眠導入作用のある「メラトニン」というホルモンに変化します。

この流れの最初に登場するトリプトファンは、体内で生成できず、毎日の食事から取り込む必要があります。トリプトファンを比較的多く含み、セロトニンの合成に必要なビタミンB6やマグネシウムも一緒にとれるのが牛乳です。

加えて牛乳には、天然の精神安定剤といわれ、イライラや興奮を鎮めるカルシウムもたっぷり。おやすみ前は、人肌に温めたホットミルクがおすすめです。胃の負担や刺激も少なく、体を内側から温めて、眠りに入りやすい状態にしてくれます。

数字でわかりやすい、先生のオススメ生活習慣

数字でわかりやすい、先生のオススメ生活習慣!

予防方法

1日に水分を2リットル摂取する。

コツはゆっくり一時間に200mlくらい摂取する。

寒い時は暖かいものを。

なるべく昼間に摂取(夜は夜間尿を少なくするために控える方が良い)

効果

・体内の血行が良くなる。

・腎臓が健康になる。

尿について

・1回で300mlくらいの排尿をを6~7回するのが健康。

・色で毒素の量や健康状態がわかる。(黄色の濃い方が毒素が多い、赤い尿は出血あり)