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排泄用具を有効に活用するポイント

どんな用具でも、試行錯誤しながら使い方のコツをマスターしていくことが大切です。

ここでは、生活の質を高めるために知っておきたい介護の知恵を紹介します。

衣服着脱は、あせらず動作をマスターして

排泄ケアの自立支援において、思ったより難しいのが衣服の着脱です。コツをつかんでゆとりのある時間帯から始めましょう。

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便利な用具で介護負担の軽減を

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排泄関連用具の給付・貸与制度について

高齢者や障害をもった方の排泄の自立を支援し、介護者の負担を軽減することで毎日の生活が少しでもゆとりあるものになるよう、公的な給付制度を積極的に活用したいものです。

主な制度として介護保険制度に基づく福祉用具の貸与や購入費の支給、障害者自立支援法に基づく日常生活用具給付制度などがあります。各制度によってその内容や手続きの仕方が異なりますので、居住地の市区町村の相談窓口や地域包括支援センターなどにお問合せ下さい。

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※この表の用具は、「ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方」でご紹介した用具を中心にまとめたもので、制度上利用できる用具全てを表示しているわけではありません。制度内容は2008年4月に制定された内容ですので、その後に変更されることがあります。

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知っておきたいオシッコの話<ADLの低下>
知っておきたいオシッコの話<高齢者の自立支援>
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(1)
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(2)
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(3)

知っておきたいオシッコの話<切迫性尿失禁>

治療法を知りたいあなたに

医療的対応には、病気によって運動療法、薬物療法、手術療法があります。その症状に応じて対応は異なってきます。排尿障害の種類および程度によって、全ての治療法が最善のものとなりうることを知っておいて下さい。対応が遅れると、膀胱機能の異常が進行し、その治癒に時間がかかるようになるので、早めに医師に相談しましょう。

尿失禁の種類:切迫性尿失禁(診断名:過活動膀胱ほか)の治療法

①尿失禁治療薬(抗コリン剤)の内服が有効です。副作用として、口渇、便秘がありますが、重篤なものではありません。

②前立腺肥大症などを合併する時は、その治療を優先します。尿失禁治療薬だけでは排尿困難をひどくさせる危険性があります。

※脳や脊髄などの障害がなくて(手足のマヒなどがなくて)も切迫性尿失禁を認めることがあります。この過活動膀胱は、加齢、腹圧性尿失禁、前立腺肥大症を合併します。また、神経因性過活動膀胱の約20%に、膀胱と尿道のバランスがくずれて排尿困難を認める排尿筋・括約筋協調不全を合併することに注意して下さい。なお、排尿しやすい姿勢としては、あえて座位での排尿をお勧めすることがあります。いきみをかけない排尿が理想的です。

用具類による対応策

●最近は少量の漏れに対応する失禁パッドや男性のちょい漏れ(終末時滴下)に対するものも出てきています。

●トイレに間に合わず比較的多量に勢いよくもれてしまう場合は、排尿量を許容できる吸水量の紙おむつを選択して下さい。

●横もれする場合は、紙おむつの立体ギャザーを活かしてソケイ部に沿わせ、尿溜りをつくるあて方を工夫しましょう。

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①立体ギャザーをまっすぐに立てる。
②パッドを重ね使用する場合は、立体ギャザー内に収まるサイズにする。

●おむつカバーはソケイ部にぴったり沿うもので、からだにマヒがあっても自分で着脱しやすいものを選びましょう。

知っておきたいオシッコの話<腹圧性尿失禁>

前向きな生活への発想転換

老化に伴って起こりやすい排尿障害があります。
例えば、間に合わなくておもらしをする、夜中に何回もオシッコに起きる、
トイレに立ってもなかなか出にくくて困ってしまう、などの経験をお持ちの方も多いと思います。

もう年だから、恥ずかしいからとあきらめてはいませんか?
でも、ちょっと待って下さい。
自分のからだの状態や日常生活の過ごし方を見直して、正しい対応策をとれば、元気にいきいきと暮らしていくことができます。

ここでは、高齢者によくみられるオシッコの問題に対して、考え方のちがいによって生活状況が大きく左右されることについてみていきましょう。

上手に解決できなかった人の話①

Mさんは66歳の女性です。夫とゴルフに通うのが趣味ですが、ボールを打った瞬間などにたまに下着をぬらしてしまうことがありました。パッドなどを付けて対処していましたが、気になって集中できず、楽しく感じられません。だんだんゴルフどころか外出するのさえ面倒になってきました。

でも病院に行くのも恥ずかしいし、誰にも相談できません。
「もう年だし、仕方がないのかしら・・・」
Mさんは家に閉じこもりがちになってしまいました。

腹圧性尿失禁の自己チェック

このテストは、腹圧性尿失禁の治療効果の判定のために作成され、世界的に共通化されたテストですが、おもらしの状態を知るための自己診断法としても活用できます。

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咳、手洗いの途中で尿意を感じて多量の尿失禁を認めた場合、
過活動膀胱を疑いましょう。

※ICS=International Continence Society の略。国際禁制学会。

腹圧性尿失禁の治療と予防についてはコチラをご覧ください

知っておきたいオシッコの話<過活動膀胱>

前向きな生活への発想転換

老化に伴って起こりやすい排尿障害があります。
例えば、間に合わなくておもらしをする、夜中に何回もオシッコに起きる、
トイレに立ってもなかなか出にくくて困ってしまう、などの経験をお持ちの方も多いと思います。

もう年だから、恥ずかしいからとあきらめてはいませんか?
でも、ちょっと待って下さい。
自分のからだの状態や日常生活の過ごし方を見直して、正しい対応策をとれば、元気にいきいきと暮らしていくことができます。

ここでは、高齢者によくみられるオシッコの問題に対して、考え方のちがいによって生活状況が大きく左右されることについてみていきましょう。

上手に解決できた人の話①

160119_1Kさんは54歳の女性です。家で料理や洗い物をしているときに突然オシッコがもれそうになり、あわててトイレに駆け込むことが多くなってきました。そのうちトイレまで間に合わなくなるのではないかと心配になり、かかりつけの病院に相談してみました。

問診と簡単な検査で、「過活動膀胱」と診断され、よくある病気であることも知りました。

薬を飲み始めて症状が軽くなり、今では家族のために料理をしたり、友達と旅行に行ったり、充実した生活を送っています。

過活動膀胱の自己チェック表 PARTⅠ

(過活動膀胱スクリーニング質問票)
Screening Questionnaire for Overactive Bladder (SQOAB)

以下のような症状がありますか?

□ 尿をする回数が多い

□ 急に尿がしたくなって、我慢が難しいことがある

□ 我慢できずに尿をもらすことがある

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※これを「尿意切迫感」といい、長く排尿を我慢したときに感じる強い尿意とは異なります。

日本排尿機能学会 過活動膀胱ガイドライン作成委員会編:“2.診療ガイドライン 1.診断”過活動膀胱診療ガイドライン 第1版 ブラックウェルパブリッシング株式会社:24,2005[L20060119030]

過活動膀胱の自己チェック表 PARTⅡ

(過活動膀胱症状質問票)
Overactive Bladder Symptom Score (OABSS)

以下のような症状がどれくらいの頻度でありましたか?
この1週間のあなたの状態にもっとも近いものをひとつだけ選んで下さい。

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日本排尿機能学会 過活動膀胱ガイドライン作成委員会編:“2.診療ガイドライン 1.診断”過活動膀胱診療ガイドライン 第1版 ブラックウェルパブリッシング株式会社:24,2005[L20060119030]

過活動膀胱の治療と予防についてはコチラをご覧ください