尿路結石は定期検診が必要?再発しやすい理由と一般的に知られている検査の基礎知識

「尿路結石は定期検診が重要って聞いたけど、本当に必要なの?」

「尿路結石は再発しやすいって、具体的にどのくらいの割合?」

このような不安や疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

尿路結石は、腰を金槌で叩かれるような鈍痛を招き、二度と再発しないようにしたいと考える人がほとんどです。

しかし、再発に対する意識があっても、具体的にどのようなことをすれば良いのかわからないという方も少なくありません。

尿路結石ができたことがある人が、生活を改善せずにいつも通り過ごしていると、石が体の中にできていることが多いです。

そこで、北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科が、検視したほうがいい理由や一般的に行われる検査の基礎知識を紹介します。

尿路結石の人が“検診したほうがいいのかな”と思う理由

まずは、尿路結石の人が検診したほうがいいかなと思いやすいタイミングは、以下の3つが挙げられます。

  1. 再発リスクが高いと感じている
  2. 痛みが出る前に気づきたいという不安
  3. 健康診断だけではわからないことがあると聞いた

それぞれについて解説しているので、参考にしてみてください。

再発リスクが高いと感じている

尿路結石は、再発リスクがある疾患になるため、一度症状が治まっても油断できません。

実は、尿路結石は治療から5年以内に約5割が再発している傾向があり、再度脇腹を刺すような痛みや鈍痛を味わっている方が多いです。

そのため、尿路結石の症状が緩和しても、定期的な検査を実施する必要があります。

自己判断で放置せず、専門医の目で確認を続けるようにしましょう。

痛みが出る前に気づきたいという不安

尿路結石は、体にガラスの破片が刺さったような激痛を伴うことがあり、その痛みを一度経験すると恐怖になってしまう方も少なくありません。

この痛みが出る前に気づきたいという不安から、尿路結石に関する検査をしたほうが良いかなと考える方も多いです。

痛みが出る前に早期発見ができると、治療を素早く開始できるため、冷や汗が出るほどの痛みを避けられる可能性があります。

痛みが出る前に気づきたい方は、体に異変を感じたタイミングで検査を受けるようにしましょう。

健康診断だけではわからないことがあると聞いた

健康診断の標準的な項目だけでは、小さな結石を見落とす恐れがあります。

実は、尿検査に異常がなくても、石が潜むケースは意外と多いのです。

そのため、健康診断だけではわからないことがあると聞いたタイミングで、尿路結石の検査を検討する方が増えています。

実際に、尿路結石であるかを調べたい場合は、泌尿器科医に相談することで、的確な検査や処置をしてもらえます。

沈黙を守る結石を早期に発見するためにも、健康診断の結果だけを真に受けず、異変を感じたタイミングで泌尿器科医に相談しましょう。

関連記事:【泌尿器科医が解説】尿路結石の石を早く出す方法|痛みを和らげる対策も紹介

尿路結石で一般的に行われる検査の種類

尿路結石で一般的に行われる検査の種類は、主に4つです。

  1. 画像検査(超音波など)でわかること
  2. 尿検査でわかること
  3. 血液検査で注目されるポイント
  4. 健康診断で見つかるケース・見つからないケース

それぞれの検査でわかることや注目ポイントを解説します。

画像検査(超音波など)でわかること

超音波などによる画像検査は、放射線を使わず体内の石を直接観察できる優れた検査です。

とくに、超音波は音の反響を利用して、石の居場所を突き止めることができます。レントゲンにも映らない石も確認できるだけでなく、体への負担も少ないです。

定期的な検査を受けたい方や、尿路結石の疑いがある方は、超音波などの画像検査を検討してみてください。

尿検査でわかること

尿検査は、体内の流れを調べるために重要な手がかりとなる検査です。

尿検査を行うことで、目に見えない微量な血液や結晶の混じり具合を確認します。

尿の酸性度を測り、石ができやすい環境かなども判断できるほか、排尿の終わりに感じる違和感の原因も特定できます。

そのため、再発防止のための検査にも有効です。

血液検査で注目されるポイント

血液検査は、結石を作る原因物質が体内の血液中に過剰に流れていないかを確認する検査です。

具体的には、血液に含まれるカルシウムや尿酸の数値が、石を組み立てるための「材料」が体の中でどのくらい存在するかをチェックします。

血液検査を行うことで、最も適した再発の予防策を立案しやすいです。

健康診断で見つかるケース・見つからないケース

健康診断で石が見つかるケースは、ある程度の大きさの石が体内にある場合です。

実は、石の組織や重なる位置によって、レントゲンでも骨の陰による影響で完全に見えない場合もあります。

しかし、泌尿器科の専門的な検査であれば、砂粒のような小さな石や兆候も捉えやすいです。

健康診断だけの情報に頼らず、体に違和感を感じた際には、泌尿器科医に相談してみましょう。

関連記事:早く治したい!尿路結石の痛みはいつまで続く?泌尿器科医が解説

定期検診一般的に確認するポイントとは

定期検診で一般的に確認するポイントは、以下の3つです。

  1. 結石の有無や大きさの変化
  2. 腎臓や尿路の状態
  3. 再発の兆候に気づくきっかけになることがある

それぞれのポイントについて解説します。

結石の有無や大きさの変化

定期検診では、新しい石の発生や既存の石の成長を細かく確認します。

石は、数ミリのサイズ変化が治療方針を大きく左右するためです。

体内にできる石は、小さいと自覚症状が出にくく、放置していると、自然と育ちつづけます。

自覚症状が出たタイミングでは大きくて手術が必要になるというケースもあるため、定期検診で結石の有無や大きさの変化を定期的に確認するのがおすすめです。

腎臓や尿路の状態

定期検診では、意思の有無だけでなく、尿の通り道が滞りなくスムーズに流れているかなども観察します。

なかでも腎臓は症状が出にくいため、気付いたタイミングではパンパンに腫れており、機能が低下しているという場合もあります。

定期検診で腎臓や尿路の健康状態を保つことで、重症化を防ぐことが可能です。

再発の兆候に気づくきっかけになることがある

定期的なは、体質や生活の変化を客観的に見直すための絶好的な機会になります。

たとえば、自分では決して気付けないような「尿のわずかな濁り」や「成分の変化」を、専門知識の観点で、医師に確認してもらうことが可能です。

医師に定期的に確認してもらうことにより、早い段階で異変に気づくことができ、改善策を練りやすいです。

再び激痛に襲われるリスクを未然に回避できるため、尿路結石になったことがある方は、定期的に検診を受けるようにしましょう。

尿路結石の再発を防ぐために意識される生活習慣(一般的な知識)

尿路結石の再発を防ぐために、意識したい生活習慣は3つあります。

  1. 水分摂取の重要性
  2. 食生活で意識されることがあるポイント
  3. 日常で気づきやすい変化

激痛に襲われるリスクを減らしたい方は、参考にしてみてください。


水分摂取の重要性

尿路結石を再発させないために、十分な水分の摂取を心がけましょう。

1日の尿量を2リットル以上に保つことが、日本泌尿器科学会のガイドラインでも、再発防止に有効と強く推奨されています。

水分をこまめに摂取することにより、体内の循環を促し、不純物を体外に出しやすい体を作ります。

喉が乾くという感覚になる前に、意識的にこまめに水を飲む習慣を日々の生活で取り入れてみてください。

出典:日本泌尿器科学会 尿路結石症診療ガイドライン 2023

食生活で意識されることがあるポイント

食生活で意識したいポイントは、特定の栄養素に偏ることない「バランスの良い食生活」です。

毎日の過剰な塩分や糖分の摂取は、体内で石を育てる肥料を撒いているような状態です。

また、ほうれん草やチョコレート、コーヒーや紅茶などのシュウ酸を多く含む食品は、石を育てやすい傾向があります。

加えて、医師の助言を無視した極端な食事制限は、かえって他の部位の健康を損なう原因になる場合があるため注意が必要です。

無理のない範囲で、日々の食事習慣を丁寧かつ確実に見直していきましょう。

日常で気づきやすい変化

自分の日々の尿の色や排尿回数に細かく注目することで、体内の目に見えない異常を早期に察知できます。

具体的には、朝一のおしっこ以外で、尿の色が濃い場合は、尿が凝縮されている可能性があるため、水分不足の疑いがあります。

そのため、こまめに水分摂取を行い、尿が濃縮されるのを避けましょう。

また、体に違和感がある場合や、排尿時に痛みがある場合は、迷わず泌尿器科を受診してください。

体の異変をこれぐらいならと見逃していると、あの動けなくなるような鈍痛が訪れる可能性があるため、早期対策がおすすめです。

尿路結石と定期検診に関する“よくある不安”

尿路結石と定期検診に関するよくある不安は、主に2つあります。

  1. 「痛みがないのに検査すべき?」という迷い
  2. 「健康診断で十分?」という疑問

それぞれの内容を回答しているので、気になる不安がある場合は確認してみてください。

「痛みがないのに検査すべき?」という迷い

「今は痛くないから大丈夫」という考えは、結石の管理においては非常に危険な判断基準です。

痛みが引いているのは石が消えたわけではなく、ただ体の中で動かなくなっただけの状態です。

そのため、何かの拍子で再び動き出すと、前回を上回るほどの凄まじい痛みに襲われる可能性もあります。

事前に石の場所や大きさを特定できれば、鈍痛が走る前に適切な処置を講じることが可能です。

ご自身の体質を過信せず、平穏なときこそ専門医によるチェックを優先しましょう。

「健康診断で十分?」という疑問

一般的な健康診断は、「健康な人」を対照しているため、結石の経験がある方には、検査項目が十分ではありません。

そのため、健康診断以外に、専門医による検査で石の性質や動きに焦点を当てた検査を定期的に行うのがおすすめです。

過去に一度でも苦痛を経験した方は、専門設備が整う泌尿器科で定期検診を受けるようにしましょう。

まとめ

尿路結石は、その激痛だけでなく高い再発率が特徴的な病気です。 

症状が見られないからと油断していると、再発しているというケースも少なくありません。

とくに、生活習慣が乱れていると、石が再発しやすい状態になります。

しかし、専門医による継続的な観察があれば早期対策が可能です。 

平穏な日常を守るために、定期的に泌尿器科による検診を受けて、状態を確認するようにしましょう。

関連記事:尿路結石は手術が必要?入院期間や費用について専門医が解説

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