
学校の尿検査で「尿蛋白」の項目に異常が記されていると、多くのご家族の方は「もしかして重い腎臓の病気なのでは?」と大きな不安を感じてしまいます。 しかし、小学生から中学生にかけての成長期のお子様の場合、一時的な体の変化によってタンパク質が尿に混ざるケースが少なくありません。
中でも代表的な原因が「起立性蛋白尿」と呼ばれる状態です。 本記事では、起立性蛋白尿の特徴や日常生活での注意点について解説します。
起立性蛋白尿とは?

起立性蛋白尿は、立っている時間が長い時や、背骨を反らせるような姿勢をとった時に、腎臓の血管が圧迫される影響で一時的に尿へタンパク質が漏れ出る現象です。 横になって安静にしている状態では尿蛋白が出ないという大きな特徴を持っています。
慢性的な腎臓炎などの重篤な疾患とは異なり、腎臓の機能自体に異常があるわけではありません。成長に伴って体がしっかり作られていくにつれて、自然に治まることがほとんどです。
起立性蛋白尿の特徴
起立性蛋白尿と診断された場合、学校生活やご家庭での過ごし方にどのような影響があるのか、気になる方は多いと思います。具体的な日常生活のポイントについてお答えします。
運動制限や食事制限は必要なの?
純粋な起立性蛋白尿であれば、体育の授業や部活動などの運動を制限する必要は全くありません。 また、食事に関しても特別な制限を設ける必要はなく、これまで通りの規則正しい食生活を続けて問題ありません。
健康な子どもたちと同じように、元気いっぱいに学校生活を送っていただけます。ご家族の方が過剰に心配して活動を制限してしまう方が、かえってお子様のストレスにつながる恐れがあるため注意が必要です。
「本当に起立性蛋白尿?」不安を解消するために泌尿器科へ

「起立性蛋白尿なら安心だ」と思う反面、ご家族の方ご自身で原因を決めつけてしまうことにはリスクが伴います。万が一の病気を見逃さないためにも、専門医による正確な診断が欠かせません。
自己判断は禁物
尿蛋白の原因が起立性蛋白尿であると確定させるためには、「朝起きてすぐの尿(早朝尿)」ではタンパク質が出ていない事実を医学的に確認する必要があります。 万が一、別の隠れた腎臓疾患が存在していた場合、受診せず放置してしまうと症状が悪化してしまう危険性があります。
「成長期によくあることだから大丈夫」と自己判断で片付けず、一度は必ず泌尿器科などの専門医療機関を受診し、正確な検査を受けることを強く推奨します。
お子様に優しい「痛くない検査」

医療機関を受診する際、「子どもが怖がって泣いてしまうのではないか」「痛い検査をされるのではないか」とご心配されるご家族の方もいらっしゃいます。泌尿器科では、お子様の心と体の負担を最小限に抑えた検査を行っています。
エコー検査で腎臓や膀胱を確認
泌尿器科での精密検査は、問診と正確な尿検査を中心に行います。さらに、腎臓や膀胱の状態を直接確認するために「超音波(エコー)検査」を実施します。 超音波検査は、おなかに温かいゼリーを塗り、小さな機器を滑らせるだけの検査です。
痛みや苦痛は一切なく、放射線による被ばくの心配もありません。 お子様と一緒におなかの内部の画像をモニターで見ながら、リラックスした状態で安全に検査を進めることが可能です。
まとめ
学校の尿検査で「尿蛋白」を指摘されても、成長期特有の「起立性蛋白尿」であるケースが多く、過度な心配は不要な場合がほとんどです。 運動制限なども必要なく、元気に日常生活を送ることができます。
ただし、他の疾患が隠れていないかを確認するためには、泌尿器科での専門的な検査が不可欠です。 神楽岡泌尿器科では、痛みのないエコー検査などを通じて、お子様とご家族の方の不安を優しく取り除く診療を心がけております。
尿検査の結果で気になることがございましたら、一人で抱え込まずいつでもお気軽にご相談ください。
聞きにくいことは「メール無料相談」で承ります

北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科は、「かかりつけ医」になることを目指し、患者本位で、気軽に緊張せずに受診していただける病院づくりを目指しています。
「血尿が出て悩んでいる」という方は、院長による無料メール相談も行っておりますので、まずはお気軽に疑問点や懸念内容をご相談ください。
病院まで来られない方々にも往診で対応可能です。患者さんご本人だけでは無くご家族の方々からのご相談にもお答えします。
▶子どもが大好きな渋谷院長先生はどんな人?

【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など



