
トイレで尿が赤く染まっているのをみて、心臓が跳ねるような恐怖を感じた方も多いのではないでしょうか。尿が赤くなる血尿は、尿路結石をはじめとしたさまざまな要因から起きる場合もありますが、体に異変が起きている合図です。
とくに、血尿時に痛みを伴わない場合は、膀胱癌の可能性があります。
膀胱の腫瘍は表面が非常に脆く、少し触れただけで血が滲みやすいため、痛みのない血尿として現れやすいです。
今回は、北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科が『膀胱癌』とはどのような病気なのか、基礎知識や初期症状について解説します。
膀胱癌とは?まず知っておきたい基礎知識

膀胱癌は、体の中で尿を貯めておく袋の内側の粘膜に発生する「悪性の腫瘍」のことを指します。
実は、膀胱の粘膜は非常にデリケートで、腫瘍ができると表面がザラつきやすくなります。
わかりやすくたとえると、膀胱の中にゴム風船のような腫瘍ができ、その風船の内側にザラついたしこりができる状態です。
年齢や性別問わず発生する病気で、排尿時のわずかな変化に気づくことが大切になります。
膀胱にできる腫瘍と発症しやすい年代
膀胱癌は、60代以上の高齢の方が発症しやすい傾向があります。
とくに男性の発症率が高いですが、女性の方も決して無関係な病気ではありません。
また、喫煙習慣のある方はリスクが高まりやすいため、日々の生活習慣にも注意を払う必要があります。
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早期発見が治療の負担を軽減する理由
がんが粘膜の表面に留まっている段階で見つかれば、体への負担が少ない内視鏡治療が選択できます。しかし、放置して癌の根が壁の奥深くまで進んでしまうと、膀胱を全て取り出す大きな手術が必要になります。
だからこそ、小さな違和感を見逃さずに受診することが、将来の生活の質を守るための、最も確実な近道となります。
膀胱癌の初期症状で最も多いのは“血尿”

次に、膀胱癌の初期症状や、見逃せないポイントについて解説します。
膀胱癌かもしれないと悩んでいる人は、確認してみてください。
痛みのない血尿は膀胱癌の典型的サイン
膀胱癌の最も大きな特徴は、痛みや違和感を全く伴わずに尿が赤く染まる「無症候性血尿」が出ることです。実は、膀胱の粘膜にできた腫瘍は表面が非常に脆いため、尿が流れるわずかな刺激だけで簡単に出血します。
そこで、痛みがないからと決して油断せず、尿の色が変わった事実を受け止め、早期受診をしましょう。
血尿が1回でも受診すべき理由
たとえ一度きりの血尿であっても、決して軽く見てはいけません。実は、膀胱癌による出血は、出たり止まったりを繰り返すからです。
具体的には、一度止まったから治ったと勘違いする方が非常に多いのです。しかし、それは一時的な現象で、原因自体が消えたわけではありません。
そこで、次の出血を待たず、すぐに検査を受けることが大切になります。
健康診断の尿潜血も見逃せないポイント
健康診断の結果で「尿潜血」と判定された場合は、決して軽く考えてはいけません。
肉眼では黄色く透明な尿であっても、顕微鏡レベルでは血液が混じっているのです。
血液が混じっている状態は痛みなどを伴わないので、放置してしまう方が多いのですが、体に異常があるというサインになります。
放置しすぎていると、重症化してしまうリスクがあるため、気をつけましょう。
膀胱癌を早期発見するメリット

早期発見をするメリットは、主に2つあげられます。
- 早期なら内視鏡手術で治療できる可能性
- 膀胱温存・生活への負担軽減につながる
それぞれのメリットについて解説します。
早期なら内視鏡手術で治療できる可能性
早期に膀胱癌が見つかれば、癌が粘膜の表面に留まっている状態の可能性があるため、お腹を切らずに内視鏡で腫瘍を削り取ることができます。
具体的には、尿道からカメラを入れて、悪い部分だけを電気メスで摘み取ります。
膀胱そのものを残しながら、体へのダメージを最小限に抑えられる点が大きなメリットです。
しかし、放置すると手術の規模が格段に大きくなります。
だからこそ、初期段階での決断が、術後の日常生活をスムーズに取り戻すための、最も大切な分かれ道となることを把握しておきましょう。
生活への負担軽減につながる
膀胱を残すことは、術後の心の平穏と自由な生活を守ることに直結します。
膀胱を全摘出すると、尿を溜める袋を体に装着する生活が始まるからです。
具体的には、膀胱を残すことにより、温泉や旅行などの趣味を、今まで通りに楽しめる喜びを維持できます。
また、一度膀胱を失うと、元の快適な排尿感覚を取り戻すことは非常に難しくなります。
快適な生活を送り続けるためにも、膀胱癌の疑いがある場合は、早期受診を検討してみてください。
神楽岡泌尿器科が選ばれる理由

当院は泌尿器科の専門医として数多くの膀胱癌の症例と向き合ってきました。
神楽岡泌尿器科はどのような魅力があるのか紹介していきます。
膀胱癌の診断・治療経験
当院では、膀胱癌をはじめとした、さまざまな手術や診療経験に基づいた治療や提案を行っています。
これまでおこなってきた様々な治療経験から、あなたにあった適切な提案をしていますので、不安や悩みがある方は、まずは当院にご相談ください。
検査と専門的な判断
院内に最新のCTや内視鏡を完備しており、大きな病院へ行く手間なくその場で検査を行えます。不安な気持ちで過ごす時間を少しでも短くすることが、患者様への大切な配慮だと確信しています。
まとめ
膀胱癌は、早期に見つけ出すことで完治を十分に目指せる病気です。
特に「痛みがない血尿」は、体が出しているSOS信号となります。放置して癌が深く根を張ると、膀胱を失うなど生活への影響が非常に大きくなり、大掛かりな手術が必要になる場合もあります。
一度でも尿の色に違和感を覚えたら、迷わず当院へすぐにご相談ください。
神楽岡泌尿器科は、皆様の大切な日常を守るために、確かな技術で全力のサポートを尽くします。
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【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など



