
学校から尿検査の「再検査(要精密検査)」のプリントを持ち帰ってくると、「もしかして重い腎臓の病気なのでは?」と驚き、不安になってしまう保護者の方は少なくありません。
しかし、再検査になったからといって、必ずしも重篤な病気が隠れているわけではありません。一時的な疲れや成長期特有の体質が原因であるケースも多いため、落ち着いて対処することが大切です。
本記事では、学校の尿検査で再検査になる主な原因や、受診すべき診療科、具体的な検査内容について解説します。
学校の尿検査で再検査の通知が届いたら

学校の尿検査で再検査の通知が届くと、保護者様は驚きや不安を感じるものです。しかし、再検査の通知は必ずしも重い病気を意味するわけではなく、子どもの成長期特有の理由で通知が届くケースも多くあります。
まずは再検査が持つ意味を正しく理解し、落ち着いて対応するための知識を身につけましょう。
再検査=重大な病気とは限りません
学校の尿検査は、病気の可能性を幅広く拾い上げるためのスクリーニング検査です。わずかでも基準値から外れると再検査の対象となります。 実際には、医療機関で再検査を受けて異常なしと診断されるケースも多く存在します。
成長期の子どもには「一時的な変化」がよく見られる
小学生から中学生にかけての成長期の子どもは、体が未発達な部分もあり、環境の変化やストレス、疲労などに敏感です。 一時的な体の変化が尿に現れることがあり、心配のないケースも多々あります。
尿検査で指摘されやすい項目と、考えられる主な原因

学校の尿検査で引っかかりやすい項目には、主に「尿潜血」「尿蛋白」「尿糖」の3つがあります。それぞれの項目ごとに指摘される理由や、子どもによく見られる原因を詳しく見ていきましょう。原因を知ることで、不安を和らげることができます。
【尿潜血】
尿潜血とは、尿の中にわずかな血液が混じっている状態を指します。 目で見てもわからない程度の血液ですが、激しい運動の後や、風邪をひいて発熱した際などに一時的に現れる「一過性」のものが大半です。 もちろん、腎臓や膀胱の疾患が原因となる場合もあるため、しっかりとした精密検査を受けることは重要です。
【尿蛋白】
尿の中にタンパク質が漏れ出ている状態が尿蛋白です。 子どもに多く見られるのが「起立性蛋白尿」と呼ばれる現象です。 立っている時間が長い時や、背骨が腎臓の血管を圧迫する姿勢をとった時などに、一時的にタンパク質が尿に混ざる状態を指します。
横になって休んでいる時には出ない症状であり、成長とともに自然に改善していくことがほとんどです。
関連記事:学校の尿検査で「起立性蛋白尿」の疑い?子どもの尿蛋白の原因
【尿糖】
尿糖は、尿の中に糖分が混じっている状態です。 「糖尿病なのでは」と不安になるかもしれませんが、直前に甘いものや炭水化物を多く摂取した影響で一時的に尿糖が出ることがあります。 また、腎臓の糖分を再吸収する働きが未熟なために尿糖が出やすい体質のお子様もいます。
泌尿器科で行う再検査はどのような内容?

「医療機関での再検査では、痛いことや苦しいことをされないか心配」と怖がってしまうお子様も少なくありません。泌尿器科では、お子様の心と体に負担をかけない優しい方法で検査を進めていきます。どのような検査を行うのか、また小児科との違いについて事前に確認しておきましょう。
体に負担のない「エコー検査」で腎臓・膀胱を確認
泌尿器科での再検査は、子どもに優しく負担の少ない方法で行われます。 問診と再度正確な尿検査を行った後、必要に応じて「超音波(エコー)検査」を実施します。
エコー検査は、おなかにゼリーを塗って機器を当てるだけの検査で、痛みはありません。腎臓や膀胱の形や状態を安全に確認できます。また、万が一検査で異常が出た場合でも、お子様が怖がるような痛みを伴う検査はいきなり行わず、まずは適切な水分摂取の指導などから始めますので、ご安心ください。
小児科と泌尿器科、どちらを受診すべき?
「小児科に行くべきか、泌尿器科に行くべきか迷っている」という声も多く聞かれます。 尿の異常に関しては、尿路(腎臓、尿管、膀胱など)の専門家である泌尿器科を受診することをおすすめします。 泌尿器科であれば、エコー検査などの専門的な設備が整っており、スムーズに精密検査を進めることが可能です。
まとめ
学校の尿検査で再検査になっても、一時的な疲れや起立性蛋白尿など、心配のないケースが多々あります。 過度な不安を抱え込まず、万が一病気が隠れていたとしても、「早く気づけて良かった」と前向きに捉え、早めに専門医を受診することが大切です。
神楽岡泌尿器科では、お子様に対して優しく痛くない検査を心がけています。不安な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
聞きにくいことは「メール無料相談」で承ります

北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科は、「かかりつけ医」になることを目指し、患者本位で、気軽に緊張せずに受診していただける病院づくりを目指しています。
「血尿が出て悩んでいる」という方は、院長による無料メール相談も行っておりますので、まずはお気軽に疑問点や懸念内容をご相談ください。
病院まで来られない方々にも往診で対応可能です。患者さんご本人だけでは無くご家族の方々からのご相談にもお答えします。
▶子どもが大好きな渋谷院長先生はどんな人?

【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など



