前立腺肥大症と残尿の関係!メカニズムと対策を医師が解説

前立腺肥大症の症状に、残尿があります。つい尿を出し切ろうと思って力を入れるとかえって逆効果になることも。

そこで今回は、前立腺肥大に関する悩みを解決してきた神楽岡泌尿器科が、前立腺肥大症と残尿の関係についてメカニズムから解説した後に、残尿を治すための治療法や日常生活でできる対策について解説します。

前立腺肥大症と診断され、残尿で日常的なストレスをお持ちの方はぜひ参考にしてください。

前立腺肥大症と残尿の関係

前立腺肥大になると、尿道が圧迫され尿が出にくくなります。その結果、十分な尿が排出できず、残尿が起きるというメカニズムです。

オシッコをした後も「尿が残っている感じがする」といった残尿感を感じることが多く、頻尿になったり、排尿時に途切れ途切れになったりと健康な状態に比べて十分に排尿できないという状態でもあります。

重症化すると、尿が出なくなる状態になる、残尿が増えることで少しずつ漏れ続けてしまうといった症状に繋がります。

また、合併症として以下の症状が発生する可能性がある点にも注意が必要です。

  • 尿路感染:排尿時の痛む、血尿が出るなど
  • 膀胱結石:排尿困難、排尿時の痛みm残尿感など
  • 腎機能障害:むくみ、尿量の現象、倦怠感(だるい)など

前立腺肥大による残尿は治るのか

薬物治療や手術などで前立腺を小さくできた場合、尿道の圧迫が解放されて通常の排尿が可能になります。

薬物治療例

薬物治療では、主に以下の薬を使用します。

  • α1受容体遮断薬:筋肉の緊張を緩めてオシッコを出しやすくする
  • 抗男性ホルモン薬:男性ホルモンの作用を抑え、前立腺を小さくする

つまり、前立腺そのものの大きさを小さくする薬を飲みながら、排尿のキレが悪い、尿の出が悪いといった症状にも対処していく治療になります。

薬物治療で効果が現れない場合、手術を検討される方も多いのが前立腺肥大症の特徴です。

手術治療例:HoLEPによる日帰り手術

前立腺肥大症の手術は数種類ありますが、昨今行われているのは「HoLEP」という手術が主です。

レーザーを用いて前立腺を取る手術であり、出血が少ないことや治療期間が短く済むことから人気が高く、工夫をすれば日帰り手術も可能です。

当院は道北で唯一「日帰りHoLEP」手術ができる施設なので、ご興味ある方はこちらの記事も参考にしてみてください。

また、臨床のケースではありますが、薬や手術以外でも排尿習慣を見直すことで尿の出が良くなった患者さんもおり、「快感オシッコ」のトレーニングをすることで改善することもあります。

それぞれ詳しくは以下の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。

前立腺肥大症で残尿感に悩まされるときの対策

既に通院しているにも関わらず、前立腺肥大症で残尿感に悩んでいる時は一度「快感オシッコ」のトレーニングを行ってみてください。

ざっくりと快感オシッコのトレーニングをまとめると以下のようになります。

  • 1時間かけて200ml(コップ一杯)の水を毎時間飲む(夕食まで)
  • 尿意を感じたら一旦我慢し、オシッコのことが頭から離れなくなったらトイレに行く
  • 排尿時、いきまずに力を緩めて排尿する

前立腺肥大症でその他の悩みがある、会社は休めないが日帰り手術でなんとかしたいとお悩みの方は、神楽岡泌尿器科の院長直通メールをご利用ください。

神楽岡泌尿器科では日帰りHoLEPの手術を行っており、治療費と時間の両方の負担を軽減した治療が可能です。

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まとめ

前立腺肥大症を原因とした残尿は多くの男性が悩むものです。症状が出ていない方は治療しない方も多いものになりますが、残尿で困っているのであれば治療し、よりストレスのかからない状態にしていきましょう。

神楽岡泌尿器科では、前立腺肥大に関する悩みを解決する情報を多く公開しています。あなたの悩みに合うものがありましたら、ぜひ参考にしてください。

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