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高齢者の膀胱癌の生存率は?負担を抑えた治療と穏やかな在宅ケア

ご家族やご本人が「高齢で癌が見つかった」と告げられたとき、これからの生活を思って胸が締め付けられるような不安を感じる方は少なくありません。

「体に負担がかかる手術に耐えられるだろうか」「最期まで自分らしく過ごせるのか」という悩みは、支える側にとっても大きな重荷になります。

今回は、北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科が、高齢者の膀胱癌の生存率について解説します。

体に優しい治療の選択肢や、在宅医療と緩和ケアについても解説しているので、参考にしてみてください。

高齢者の膀胱癌について

膀胱癌も他の癌と同様に、早期の段階であれば生存率が高まるため、早めの発見が重要です。

ただし、高齢者の場合は、残された寿命の見通しである「期待余命」をあわせて考える姿勢が求められています。

癌を完全に消し去ることにこだわりすぎず、本人が望む生活をどれだけ長く続けられるかに目を向けることが、納得感のある選択につながります。

年齢よりも「全身状態(PS)」が予後を左右する

治療の進め方を判断する材料として、実年齢以上に「全身状態(PS:パフォーマンスステータス)」という指標が重みを持ちます。

全身状態は、食事や着替えといった日常の動作をどの程度自分で行えるかを数値化したものです。

数値が良好であれば、年齢に関係なく体に負担の少ない範囲で積極的な治療に踏み切る土台が整っていると判断できます。

一方、一日の大半をベッドで過ごしているような状態であれば、無理な治療よりも体調を整えるケアを優先することが多いです。

「癌死」か「老衰(自然死)」のリスクについて

命の終わりが癌によるものか、あるいは老いによるものかという視点は、治療を考える上で避けて通れません。

身体を削るような強い治療は、時に本来の寿命を縮めてしまう恐れもあります。

癌と戦うことだけを目的とせず、寿命と病気のバランスを見極めながら、穏やかな最期を目指す考え方も、立派な選択肢の一つです。

関連記事:膀胱癌ステージで決まる治療法!膀胱を残せる基準と生存率を解説

住み慣れた場所で過ごすための在宅医療と緩和ケア

次は、住み慣れた場所で過ごすための、在宅医療と緩和ケアについて解説します。

どのくらいまで自宅で過ごせるのか、緩和ケアにはどのような方法があるのか気になる方は、確認してみてください。

痛みをコントロールすれば、最期まで自宅で過ごせる

住み慣れた我が家で最期まで過ごしたいという願いは、痛みや息苦しさを適切に抑えることで実現することが可能です。

現代の緩和ケアでは、強い痛みに対しても、飲み薬や張り薬を使い分けることで、意識をはっきりと保ちながら穏やかな時間を過ごせます。

苦痛を遠ざける処置は、本人らしさを守るだけでなく、そばで支える家族の不安を和らげる役割も果たします。

病院と同じような手厚いケアを自宅で受けることは、今の医療体制において十分に選べる道です。

訪問診療と介護保険の活用で家族の負担を減らす

自宅での暮らしを続けるためには、医師や看護師が定期的に家を訪ねてくれる「訪問診療」や「訪問看護」の手を借りるのが一つの選択肢です。

さらに、介護保険のサービスを組み合わせると、お風呂の介助や家事の助けを得ることで、家族が疲れ切ってしまう事態を避けられます。

厚生労働省が案内する相談窓口などを利用し、専門家のサポートを整えるのがおすすめです。

地域全体で支える仕組みを利用することで、介護の悩みを軽減できます。

高齢者の膀胱癌における「緩和ケア」の具体例

次は、高齢者の膀胱癌における緩和ケアの具体例を紹介します。

  1. 血尿をコントロールし、自宅での生活を続ける
  2. 排尿時の痛みを抑えて穏やかな夜を過ごす
  3. 尿が出なくなるリスクを回避するカテーテル管理

どのような緩和ケアがあるのか気になっている方は、チェックしてみてください。

血尿をコントロールし、自宅での生活を続ける

おしっこに血がまじる様子を目の当たりにすると、本人だけでなく、周りの方も気が落ち着かないことも多いです。

血尿を抑えるために、専用の薬を使ったり、膀胱の中の血の塊を洗浄したりすることで、日常生活を円滑に過ごせるように工夫します。

症状にあわせて処置をあらかじめ決めておくと、急な体調の変化にも慌てずに向き合える準備を整えられます。

排尿時の痛みを抑えて穏やかな夜を過ごす

高齢者の膀胱癌の緩和ケアでは、排尿時の痛みに関するケアが重要となります。。

トイレに行くたびに痛みがあると、夜もぐっすり眠れず体力が削られてしまうことも少なくありません。

痛み止めの薬を上手に取り入れることで、おしっこをするときの刺激や転移部位の痛みなど和らげるのが緩和ケアの役割です。

さらにお薬の種類や量を調整しながら、夜間のトイレの回数を減らして身体を休める時間を増やすことが、毎日を支える力となります。

尿が出なくなるリスクを回避するカテーテル管理

癌の影響でおしっこが出にくくなると、お腹が張って苦しい思いをするのは辛いものです。

細かい管を通すカテーテル管理を行うと、無理に力を入れなくてもスムーズに尿を出す仕組みを整えられます。

訪問看護師による丁寧な手入れを受けることで、管を入れたままの生活でもトラブルを避けて清潔に過ごせる道を選べます。

まとめ

高齢者の膀胱癌に向き合う際、数字としての生存率だけにこだわらず、毎日の暮らしをいかに穏やかに過ごせるかに重きを置くのがおすすめです。

お体に負担の少ない内視鏡手術や、不快な症状を取り除く緩和ケアを組み合わせることで、住み慣れた家での生活を続ける道は十分に開かれています。

また、ご家族だけですべてを背負おうとせず、訪問診療や介護サービスなどの専門的な助けを借りることで、家族全体がゆとりをもてる状態になります。

高齢者で膀胱癌が発覚した際には、治療方法と日常生活のどちらも考慮して、治療方針を決定してください。

関連記事:膀胱癌の抗がん剤治療の期間は?副作用や仕事・費用の不安解消

聞きにくいことは「メール無料相談」で承ります

北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科は、「かかりつけ医」になることを目指し、患者本位で、気軽に緊張せずに受診していただける病院づくりを目指しています。

「膀胱癌が心配で悩んでいる」という方は、院長による無料メール相談も行っておりますので、まずはお気軽に疑問点や懸念内容をご相談ください。

病院まで来られない方々にも往診で対応可能です。患者さんご本人だけでは無くご家族の方々からのご相談にもお答えします。

子どもが大好きな渋谷院長先生はどんな人?

膀胱癌ステージで決まる治療法!膀胱を残せる基準と生存率を解説

医師から「ステージ」という言葉を聞くと、これからの生活がどうなるのか不安になり、頭が真っ白になってしまう方も多いのではないでしょうか。

とくに膀胱癌と診断された場合、「自分の膀胱を残せるのか」「この先どのくらいまで生きられるのか」という悩みを抱えてしまう方も少なくありません。

膀胱癌は早期発見できれば内視鏡手術で取り除ける場合がありますが、ステージが進行していると癌との戦いが長く続きます。

今回は、膀胱を残せる基準や生存率など、膀胱癌に関するステージについて解説します。

今後の見通しを立てて、少しでも穏やかな気持ちに向き合うための参考にしてみてください。

膀胱癌のステージ(病期)はどう決まる?

まずは膀胱癌のステージについて簡単に解説します。

ステージの判定基準や重要ポイントを紹介しているので、膀胱癌の進行が気になっている方は、確認してみてください。

TNM分類とは?ステージ判定の基準を簡単に解説

膀胱癌の状態を正確に把握するために、世界共通の「TNM分類」という基準を用います。

この基準は「癌の深さ(T)」「リンパ節への広がり(N)」「別の臓器への転移(M)」の3つの要素を組み合わせたものです。

TNMをそれぞれ分析し、組み合わせて進行度の「ステージ」が決まります。

最重要ポイントは「筋層」に届いているかどうか

癌がどの深さにまで達しているかは、今後の生活を考えるうえで大きな目安です。

膀胱の壁には、いくつかの薄い膜が重なってできており、その中にある筋層(きんそう)という筋肉の層にまで癌が届いているかが運命の分かれ道です。

表面の粘膜にとどまっている間は、膀胱を切り取らずに残せる可能性がありますが反対に、筋層にまで癌が深く入り込んでいると、リンパ液や血液の流れに乗って全身に広がりやすくなるため、より踏み込んだ治療が必要です。

自分の病状が浅いのか、深いのかを明確にすることは、後悔のない選択をするために重要なポイントになります。

関連記事:血尿の放置厳禁!膀胱癌の初期症状を見極めるための徹底ガイド

ステージ別の治療法と生存率の目安

ステージ0〜I

癌が表面の粘膜にとどまっている初期の段階であれば、おなかを切らずに治療を進める道が開けます。

ステージ0から1のタイミングで早期発見ができると、尿道から細い内視鏡を入れて腫瘍を削り取る「経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)」という治療が一般的です。

膀胱をそのまま残せるため、手術後もそれまでと同じような排尿のリズムを保てるのが大きな魅力です。

ステージII〜III

癌が筋肉の層まで入り込んでいる場合は、病気を根本から取り除くために、膀胱をすべて摘出する手術が検討されます。

手術の前に抗がん剤を使い、目に見えない転移を抑える処置を組み合わせる流れが多いです。

膀胱を取り出すことで尿の出し方は変わりますが、専門のケアを受けることで、仕事や趣味を続ける日常へと戻れます。

※引用元:「2015年5年生存率」院内がん登録生存率集計結果閲覧システム

ステージIV

癌がリンパ節や他の臓器に広がっているステージIVでは、手術よりも全身に働きかける化学療法が優先されます。

抗がん剤の効果が不十分であったり、痛みなどの苦痛が大きい場合は、緩和ケアを目的とした治療が進められることがあります。

※引用元:「2015年5年生存率」院内がん登録生存率集計結果閲覧システム

膀胱を「温存」できるか「全摘」するかの判断基準

次は、膀胱を温存できるか、全摘するかの判断基準について解説します。

  1. 筋層非浸潤性膀胱癌なら「排尿という膀胱の機能を保っての生活」が送れる
  2. 全摘が必要な場合の「尿路変向(ストマなど)」の種類と生活への影響
  3. セカンドオピニオンを検討すべきケースとは

それぞれの内容について解説しているので、気になる内容がある方は参考にしてみてください。

筋層非浸潤性膀胱癌なら「排尿という膀胱の機能を保った生活」が送れる

筋肉の層まで癌が届いていない「筋層非浸潤性膀胱癌」と診断された場合は、膀胱を切り取らずに残せる可能性があります。

この段階で検討される処置としては、尿道から内視鏡を入れて腫瘍を削る手術が検討されます。

筋層まで届いている腫瘍でも、追加の切除(膀胱に穴を開けない程度に)で膀胱を温存できることがあります。

お腹を大きく開く必要がないため、身体への負担が少なく、退院後の暮らしも以前とほとんど変わりません。

トイレの習慣をそのまま維持できる点は、本人にとっても家族にとっても、大きな安心感につながります。

全摘が必要な場合の「尿路変向(ストマなど)」の種類と生活への影響

癌の根が深く、膀胱をすべて取り除く決断が必要になった際は、尿の出口を新しく作る「尿路変向」という手術を同時におこないます。

代表的な方法には、お腹に袋を貼って尿を溜める「ストマ」を作る術式や、腸を使って新しい膀胱を組み立てる術式など、いくつかの選択肢が存在します。

器具の扱いに慣れるまでは戸惑いもありますが、専門の看護師による助言を受けながら、自分らしい毎日を取り戻す道を探していくことが可能です。

セカンドオピニオンを検討すべきケースとは

自分の身体の一部を切り取るという大きな決断を前に、迷いや不安が生じるのは当然の反応です。

納得して治療に進むために、主治医以外の医師に意見を聞く「セカンドオピニオン」を利用する人は増えています。

別の視点からの説明を聞くことで、温存の可能性や新しい治療法の有無をより詳しく確かめるきっかけになります。

後悔のない選択をするために、少しでも疑問や別の選択肢への希望がある場合は、セカンドオピニオンを申し出る権利があることも念頭に入れておきましょう。

関連記事:膀胱癌の抗がん剤治療の期間は?副作用や仕事・費用の不安解消

再発リスクと治療後の付き合い

次は、再発リスクと向き合い治療後の付き合いについて解説します。

どのような行動や生活が重要になるのか紹介するので、参考にしてみてください。

膀胱癌は「再発しやすい」のが特徴

膀胱癌は一度治療を終えても、一つの袋である膀胱の別の場所に新しい腫瘍ができる「再発」の多さで知られています。

そのため、手術後の数年間は内視鏡や尿検査による定期的な検査が欠かせません。

もし再発が見つかったとしても、初期のうちに対処すれば、体へのダメージを最小限に抑えられます。

生活習慣の改善(禁煙)が再発率を下げる

膀胱癌の再発を防ぐために、真っ先に取り組みたいのが禁煙です。

たばこの煙に含まれる有害物質は、尿と一緒に排出されるため、吸い続けることは膀胱に刺激を与え続けることになります。

禁煙外来などの専門的なサポートを活用しながら、再発に怯えない毎日を自分の手で作っていきましょう。

まとめ

膀胱癌の治療を進める上で、今後の生活を左右する大きな目安は「筋肉の層」まで癌が届いているかどうかという点です。

早い段階で見つけることができれば、内視鏡による手術によって、おしっこの習慣を変えずに自分らしく過ごせる見込みが十分にあります。

一方で、もし癌が筋肉の層まで進んでいたとしても、今の医療には身体への負担を考えたさまざまな治療の選択肢が用意されています。

退院した後の再発を防ぐためには、定期的な検査に加えて、禁煙などの生活習慣の見直しを地道に続けていくことが欠かせません。

もし不安や迷いがあるときは、一人で悩まずに専門医に相談してみてください。

納得できる治療方法を選び、一歩ずつ回復への道を歩んでいきましょう。

関連記事:女性も要注意!膀胱炎と誤解しやすい膀胱癌の初期症状とは

関連記事:尿の色に要注意!男性に多い膀胱癌とは?前立腺肥大との違いを徹底解説

聞きにくいことは「メール無料相談」で承ります

北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科は、「かかりつけ医」になることを目指し、患者本位で、気軽に緊張せずに受診していただける病院づくりを目指しています。

「膀胱癌のステージで悩んでいる」という方は、院長による無料メール相談も行っておりますので、まずはお気軽に疑問点や懸念内容をご相談ください。

病院まで来られない方々にも往診で対応可能です。患者さんご本人だけでは無くご家族の方々からのご相談にもお答えします。

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膀胱癌の原因1位はタバコ?血尿が教える危険度と50代からの早期発見ガイド

トイレで尿に血が混じっているのを見つけたとき、驚きや不安を感じるのは自然な反応です。

痛みがない場合は「たまたまかな」と見過ごしたくなりますが、実はその油断が将来の健康を左右します。一度出血が止まったとしても、それは身体からの警告が消えたわけではありません。

とくに、膀胱癌はタバコが大きな原因とされています。

今回は、北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科が、膀胱癌になるリスク因子や血尿が出た際の見極めポイントについて解説します。

膀胱癌の主な原因で知っておくべき3つのリスク因子

膀胱癌の主な原因は、以下の3つがあげられます。

  1. 喫煙
  2. 年齢
  3. 化学物質

それぞれのリスク因子について解説します。

最大の原因は「喫煙」で吸わない人の2〜4倍のリスク

膀胱癌の最も大きなリスクはタバコです。

タバコの有害物質が血液に溶け込み、尿となって膀胱に溜まります。

喫煙期間が長いと、この状態が続くため、肺だけでなく膀胱も大きなダメージを受けてしまいます。

リスクは50代から急増し、男性は女性の約3倍

膀胱癌のリスクは喫煙だけでなく、年齢による原因もあげられます。

とくに、膀胱癌の患者は50代を境に、急増しやすいです。

50歳になると、長年の生活習慣によるダメージが表面化しやすい年齢でもあり、患った病気も改善する意識を高めないと治りにくい傾向があります。

なかでも男性は罹患率が高いため、定期的な健診を欠かさないようにしましょう。

「化学物質」が影響する理由

膀胱癌は、化学物質を取り扱う職場の方は特に気をつける必要があります。

染料やゴムなどを使って製造する際に発生する成分が、がんリスクを高めます。

体に吸い込まれた毒素は、蓄尿器官である膀胱に溜まり、膀胱癌になりやすいです。

そのため、化学物質が発生する環境で長く働く場合は、専門医と定期的に相談をしながら働くのが好ましいです。

関連記事:血尿の放置厳禁!膀胱癌の初期症状を見極めるための徹底ガイド

血尿の「質」が教える危険度の見極めポイント

血尿が出た際には、膀胱癌以外の病気の可能性や、危険な兆候があります。

次は、膀胱癌の最も疑わしいサインや他の病気との見分け方について解説します。

「痛くない血尿」こそが膀胱癌の最も疑わしいサイン

痛みが伴わない肉眼的血尿(目に見える血尿です)こそ、膀胱癌の最も警戒すべき重要なサインです。

痛みがない血尿は「無症候性血尿」と呼び、膀胱癌を見つけるための大きな手がかりとなります。

癌は神経を刺激せずに静かに増殖を続け、その表面からじわじわと出血を繰り返します。

そこで、「痛くないから安心だ」と放置せずに、直ちに専門医へ相談してください。

一度止まって透明に戻るのは「治った」サインではない!

一度肉眼的血尿が止まって尿の色が透明に戻っても、病気が治った証拠ではありません。

実は、膀胱内の腫瘍からの出血は、出たり止まったりを不規則に繰り返すという厄介な性質があります。そのため、出血が治まったから大丈夫だと放置をしていると、再発や重症化する可能性があります。

一度でも赤い尿が出た事実は消えないので、速やかに泌尿器科で検査を受けましょう。

膀胱癌以外の病気との見分け方

血尿が出たときは、膀胱癌のリスク以外にも、他の病気の可能性も考えられます。

他の病気との主な違いは、排尿時の痛みや激しい違和感があるかどうかで判断いたします。

例えば、膀胱炎であれば尿を出し終える際に「ツンとする痛み」を感じるのが特徴です。

一方で、膀胱癌はこうした不快感が伴わず、尿の色だけが突然ワインのように真っ赤に変わることが多いです。このように症状は千差万別なので、自己判断をせずに的確な診断を仰いでください。

膀胱癌の初期検査の流れ

次に、膀胱癌の初期検査の流れを解説します。

  1. 体の負担が少ない初期検査
  2. 検査の不安を解消

膀胱癌が不安な方は、どのような流れで検査を実施するのか参考にしてみてください。

初期検査の内容

問診を行い、どのようなリスクが考えられるかを判断した後は、体の負担が少ない検査などを実施します。

主に尿検査やエコー検査やCT検査を実施し、細胞の状態やがんの兆候がないかを確認します。

痛みもなく数分で終わるため、体力に自信がない方でも受けやすいです。

検査で異常が出た場合

検査時に異常が出た場合や、気になる症状がある場合は、内視鏡検査を行います。

内視鏡は痛そうなイメージが先行しますが、現代の医療機器は驚くほどの進化を遂げており、リラックスして検査に挑めます。

内視鏡検査であれば、一緒にモニターを見ながら、今がどのような状態なのか詳しく説明を受けることが可能です。

症状や原因がわからずに悩むよりも、数分間の検査を終えて心の重荷を降ろしましょう。

早期発見なら「膀胱を温存」できる可能性が高い

血尿の原因が膀胱癌だった場合、早期発見ができれば膀胱を温存できる可能性が高まります。

次は、膀胱癌の早期発見について詳しく解説します。

初期(筋層非浸潤性)なら内視鏡手術で治療可能

早期に見つかれば、膀胱を残したまま癌を治せます。

癌が表面に留まっている段階なら、内視鏡で削り取ることが可能です。内視鏡手術であれば、お腹を切らずに癌を取り除けるため、短期間で社会復帰を目指せます。

血尿という小さなサインを見逃さず、専門医に相談をして早期発見を行いましょう。

手遅れの状態になってしまうと、膀胱そのものを失う恐れがあるため、手遅れにならないためにも早期の決断が重要です。

関連記事:膀胱癌の初期症状で最も多い血尿はなぜおこるのか専門医が徹底解説

まとめ

膀胱癌はタバコだけでなく、年齢や化学物質などさまざまな要因からなる可能性があります。

とくに、癌細胞は対応が遅れてしまうと重症化した際に、他の身体の部位に転移する可能性もあるため、注意が必要です。

そのため、大切な未来を諦めないためにも、血尿などの異変が起きた際には、専門医に相談するようにしましょう。

聞きにくいことは「メール無料相談」で承ります

北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科は、「かかりつけ医」になることを目指し、患者本位で、気軽に緊張せずに受診していただける病院づくりを目指しています。

「血尿が出て悩んでいる」という方は、院長による無料メール相談も行っておりますので、まずはお気軽に疑問点や懸念内容をご相談ください。

病院まで来られない方々にも往診で対応可能です。患者さんご本人だけでは無くご家族の方々からのご相談にもお答えします。

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医師に聞いた!頻尿の治療薬は何が効果的?処方薬から市販薬まで紹介

頻尿は生活に支障がでるので治療となると効果的なのが「薬」ですよね。

薬と一概にいっても、市販薬・処方薬・漢方など様々。

今回は、泌尿器科がそれぞれの薬の違い、頻尿を根本的に改善する方法について紹介します。

頻尿の改善に役立つヒントとしてぜひ参考にしてみてくださいね。

 

一般的に病院で処方される「頻尿の治療薬」

頻尿に関する治療薬は市販の薬もたくさん登場しています。

現在の頻尿用の治療薬は、非常に効果がよく、患者さんの負担も少ないのが特徴的です。

頻尿は様々な病気の症状として現れ、原因に合った薬を選択する必要があります。

主に、処方される薬は以下のようになります。

  • 抗生物質・・・尿道・膀胱などの感染症が原因で頻尿になった場合に使用されることが多い。
  • 抗コリン薬やβ3刺激薬・・・過活動膀胱で、膀胱が過剰に収縮することで頻尿になっている場合に使用されることが多い。
  • α1受容体遮断薬・・・前立腺肥大症や尿道括約筋の緊張が原因で排尿に圧力がかかる結果、膀胱が過緊張になって頻尿になっている場合にに使用されることが多い。前立腺に対しては他にも、5α還元酵素阻害薬・抗男性ホルモン薬などが処方される場合もある。
  • 漢方・・・心因性・体質、東洋医学的原因が頻尿を引き起こしている場合、漢方が使用されることがある。

これらは、頻尿を起こしている原因を薬で緩和させ頻尿の改善に導いていきます。

 

先生が回答!市販薬で頻尿は改善するの?

市販薬の中には、頻尿の症状を抑えられて副作用の小さい良い薬が市販で出ているため、頻尿の症状が緩和することもあるでしょう。

飲むこと自体は自由ですが、一時的に市販薬を飲むだけでは根本的な頻尿は治らないケースが多いです。

市販薬には頻尿に対してどのような効果があるのかみていきましょう。

例えば、よくある市販薬「八味地黄丸」が入った薬の場合。

八味地黄丸は漢方の一種で、水分代謝・血液循環を改善することで、加齢・筋力低下などが原因で低下していた身体機能を回復させる効果が期待できます。

全身の血液の流れが良くなると、当然膀胱にも血液が巡ります。血液が巡って筋肉が温かくなった膀胱は収縮・膨張がしやすくなり、おしっこを多く溜められるようになる方も多いです。

身体機能が低下していることで、頻尿が起きていた場合は八味地黄丸で頻尿が良くなるケースもあるでしょう。

 

本気で頻尿を治したいなら薬と「排尿トレーニング」の併用が効果的

頻尿には様々な原因があり、その多くは患者さんの生活習慣によるもの。その場合、治療薬で一時的に改善してもまた頻尿のある生活に逆戻りする可能性があります。

本気で頻尿を治したいなら薬に加え「排尿トレーニング」が効果的です。

泌尿器科院長である渋谷がすすめるのは、「快感オシッコトレーニング」。

快感オシッコとは、いきまないで自然に奔流させるおしっこの仕方のことです。

小さい頃から身についた排尿の不自然な習慣を繰り返すことで、中高年になりおしっこに関するトラブルに悩まされます。その習慣を改善していくトレーニングのことをいいます。

私は神楽岡泌尿器科を開業して15年以上になりますが、現場で様々な患者様を診ていく中で、この考えにたどり着きました。

ここでは、おしっこの悩みを解決に導くためのトレーニングをご紹介します。

排尿は、誰から教わることなく覚えていくため、独自の排尿の仕方があります。

 

快感オシッコトレーニング①水分摂取を意識して、チビチビと飲む

頻尿に悩んでいる方にまず挑戦してほしいトレーニングは、1日2リットルの水分摂取です。頻尿の方は水分摂取を避けがちですが、尿路である「尿管→尿道→膀胱」の健康を保ち、膀胱を鍛えて頻尿を抑えるためには、1日2リットルの水分摂取が大切です。

しかし、1日2リットルもの水分を取るのは量が多く、習慣化されるまでは難しいでしょう。

そこで、おすすめしたい方法は、一般的なマグカップの容量約200mlを10時間かけて2リットル飲む方法です。

例えば、デスクワークの仕事をしている人であれば、一つの作業が終わるたびに一口飲むというように習慣づけたり、外回りの仕事をしている人は、500ccのペットボトルを1日かけて4本飲み終えたりするイメージです。

1時間に200ml飲めば、日中10時間で2リットル飲水ができます。

夜間に水を飲んでしまうとトイレのために夜目を覚ましてしまうため、日中で飲み終わるのがポイントです。10時間かけて2リットルの水分を摂取することは、決して簡単なことではありません。できるところから無理せずすすめてくださいね。

渋谷先生の一口メモ

頻尿を治したいがあまり、水を3リットル4リットルと、大量に飲みすぎる方もいらっしゃいますが、健康には逆効果です。腎臓が水分調整できなくなり、「水中毒」の状態になってしまうため、命に係わるほど危険な状態になります。1日2リットルを心がけてください。

 

快感オシッコトレーニング②:しっかり溜めてから出す

2つ目の快感オシッコトレーニングは、おしっこをしっかり溜めてからトイレに行く習慣をつけることです。

個人差は当然ありますが、人の膀胱の最大尿量は約500ml程度で、尿意を感じ始めるのは約150ml程度と言われています。快感オシッコの方は、1回300mlで1日6〜7回、約2リットルのオシッコがでます。

ところが、頻尿の方は100~200ml程度膀胱に溜まる前にトイレに行ってしまいがちです。さらに厄介なことは、誰もが「しっかり我慢してからトイレに行っている」と思っていることです。

それは当たり前のことで、自分がしているオシッコの量が300mlか100mlかなんて、見当もつかないですよね?私も何mlのオシッコを出しているか答えろと言われても難しいでしょう。

そこでおすすめの方法は、350mlのビール缶の蓋を切り、自分がどれだけオシッコを出しているかチェックする方法です。もちろん、ペットボトルを切って使ってもいいですし、計量カップを買っても問題ありません。

大切なことは、自分が「しっかり溜めてオシッコをしている」と思って出したオシッコが、何mlなのかを確認することです。

毎日のオシッコ量を確認するには、排尿日記がおすすめ。排尿日記のテンプレートはPDFデータで用意しているため、印刷してお使いください。

 

排尿日記テンプレートPDFデータ

 

医師であれば、3日間分の排尿日記をみれば尿状況が把握できるといわれるほど、重要な項目が記載されているため、ぜひまずは3日間排尿日記を漬け、自身のオシッコ量を確認してみましょう。

 

快感オシッコトレーニング③:いきまないでする快感オシッコ

頻尿の方は、オシッコが十分に膀胱に溜まっていない状態でトイレに行ってしまいがちです。その際、オシッコがたまっていない膀胱は膀胱内に圧力がかかりにくいためいきまなければなりませんが、実はそのいきみが頻尿につながってしまっています。

「いきんでオシッコをしているつもりはないよ」と多くの方は思っているかもしれませんが、100・200mlしかオシッコが出ていない方は、自然にいきんでしまっている可能性が高いです。

いきんでオシッコをしている自覚がない方は、試しに十分にオシッコを溜めてからトイレに行き、歌を歌ったり、新聞や雑誌を朗読しながらおしっこをしてみてください。それができたら、「いきまないオシッコ」です。

いきむと呼吸を止めて下腹部に力を入れてしまうため、いきむと歌ったりしゃべったりはできません。

快感オシッコの習慣を身に着け、頻尿に向き合っていきましょう。

渋谷先生の一口メモ

頻尿は男性・女性関係なく、悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。しかし、特に女性は骨盤底筋のゆるみから頻尿になっている可能性もあるため、骨盤底筋体操をおすすめします。「女性の予防と治療」で体操を紹介しているため、ぜひ行ってみてください。

頻尿事例紹介記事

 

まとめ

神楽岡泌尿器科の院長の渋谷が、頻尿の治療薬について解説しました。

薬も効果的かもしれませんが、一緒に排尿トレーニングに取り組んでいくことも頻尿を治すためには重要です。

ぜひ、試してみてくださいね。

こちらの著書ではより詳しく「快感オシッコトレーニング」ついてお知らせしているため、本でもおしっこについて学びたい方はぜひご覧ください。

気持ちいいオシッコのすすめ』 

著者:渋谷秋彦

専門医だからいえる「頻尿とは」全て漏れなく紹介

頻尿かもしれない…とお悩みの方も、実は「トイレに行く回数が多い=頻尿」以外の知識がない方、多いのではないでしょうか?

情報がなければ不安が募り、誰にも相談できなかったり、受診する勇気も持てないままでいたりすることもあるでしょう。

そこで、頻尿のスペシャリストである泌尿器科の渋谷が、「頻尿」にまつわる情報を漏れなく紹介いたします。

頻尿の改善方法も提案しているので、悩んでいる方はぜひ参考にして下さい。

 

頻尿の定義

頻尿の基準

 

適切な排尿

考えられること

排尿回数

4~7回/日

頻尿:8回/日以上

頻尿:夜間に1回以上

排尿量

1,000~1,500ml/日

多尿:3,000ml/日以上

乏尿:400ml/日以下

無尿:100ml/日以下

夏は汗をかいたり、冬は乾燥傾向で少なくなります。一日の尿量はだいたいは1000~1500mlです。

表のとおり、頻尿の定義は排尿回数が8回以上とされていますが、普通の健康な方の場合、一回の排尿量は200〜300mlぐらいですから、一日の排尿数というのは5回ぐらいになります。

排尿回数が多くなっている原因として、膀胱が人よりも小さかったり、コーヒーや紅茶などカフェインを摂りすぎていることが原因だったりするため一概に頻尿とはいえませんが、7回も8回もトイレへ行くの予備軍または頻尿かもしれませんね。

頻尿でも特につらいのは夜間頻尿。

もし、あなたが日中に8回以上トイレに行っていて「頻尿かもしれない…」と思ったとしても、その原因は人それぞれです。

トイレに行く回数が多い原因を把握するところから確認していきましょう。

 

頻尿の原因

頻尿の原因は大きく2つあります。

1つ目は、膀胱に溜められる尿量が少なくなっているため。

2つ目は、膀胱が過敏になり、尿が十分にたまる前に強い尿意を感じるためです。

膀胱に溜められる尿量が少なくなる理由として、膀胱炎などの炎症性疾患、過活動膀胱、間質性膀胱炎や尿路結石などがあり、溜められる膀胱容量が小さくなってしまいます。

また、前立腺肥大症・神経因性膀胱による排尿困難で残尿が増えてしまうと、膀胱容量のうち利用できる容量が小さくなってしまうため、頻尿につながってしまいます。

尿が溜まる前に強い尿意を感じるほど膀胱が過敏になる理由は、仕事中などに意識してしまうストレス、首回り・足首・手首などの冷え、お茶・コーヒー・お酒などの多量摂取による利尿作用、加齢により膀胱の進展性の低下などが考えられます。

しかし、膀胱が過敏になることで頻尿になっている場合は、日常生活を少し変えるだけで頻尿が改善する可能性も十分にあります。

頻尿の原因を男女・年齢別に確認したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

医師が教える!頻尿の原因を男女・年齢別に紹介

 

もしかして自分は頻尿?と感じた時のセルフチェック

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もしかして自分頻尿?と感じた時は、排尿日記を3日間つけてみましょう!

排尿日記とは、1日に1回睡眠の時間(起床時間・就寝時間・翌日の起床時間)、トイレに行く度におしっこの詳細(排尿の時間・尿量・切迫感・もれの有無)を日記のように記載していくのことです。

排尿量に関しては計量カップを購入してもいいですが、350mlのビール缶を代用してもいいです。準備できたらトイレに置いておきましょう。

最初は慣れないかもしれませんが、3日間つけておくだけで頻尿の原因が尿量が多いのか、おしっこが溜まる前にトイレに行っているかなど、原因がわかってきます。

病院受診の際の参考にもなるし、医師の明確な診断に繋がっていきます。

当院で使用している排尿日誌はこちらからダウンロードできます。

 

排尿日記テンプレートPDFデータ

 

初発尿意といって、膀胱が尿意をもよおす最小の量は、100~150mlぐらいです。でも、われわれは実際に300~350mlぐらいまでは、我慢することができます。

150ccで尿意を感じ始めてから、もう漏れる寸前という500ccぐらいまで我慢できるのです。

もちろん個人差はあります。150ccたまると、もう尿意を感じてトイレに行く方と、300ccまで我慢してトイレに行く方がいるとしましょう。すると、前者は、一日に10回もトイレに行くことになります。

それに比べ、後者は5回ですんでしまい、前者の半分の回数ですみます。

一般的には、何かに夢中になっていれば、300ccぐらいまでは十分ためられるわけですから、150cc以下の量で、ちょこちょこと排尿している方は、ぜひ先生にご相談してください。

排尿日記の結果が心配な方や見方がわからないという方も、おしっこのスペシャリストである泌尿器科の無料メール相談をしてみてください。

セルフチェックの手順や方法を詳しく教えてほしい方は、『悩んでいる方は頻尿をセルフチェックしてみよう!手順や方法を泌尿器科が教えます』をご覧ください。

 

先生教えて!頻尿の気になる疑問

頻尿のスペシャリストである泌尿器科の渋谷院長が、頻尿の気になる疑問に答えていきます。

おしっこをして10分後にまた行きたくなることもあります。 また、出し切ったと思っても残尿感が強く、チョロチョロと3分くらい出続けることも….これはなにかの症状でしょうか。

痛みや尿の様子(色など)の異常がないでしょうか?異常がなければ、まずは、おしっこの量が1回どのくらい出ているか調べてみてください。
症状は、定量的に測らないと自分が感じていることが異常なのかわからず、ずっと悩み続けることになります。
渋谷先生
渋谷先生

仕事中やお出かけしててもどうしてもトイレに行きたくなります。 飲み物等おさえてても、トイレに行っても尿意がすぐに出てきます。夜寝る前も3〜4回トイレにいきます。‥‥ 何かの病気ですか?

まずは、お水飲まなくても尿意はある方々は、水分は摂取した方がいいです。濃縮した尿は排泄すべき毒素の多い尿ということなので、尿意が早く起きるものです。
もしトイレに行かなくてもいいのに行ってしまうのであれば、習慣によるものや心因性の頻尿の可能性もありますね。
渋谷先生
渋谷先生

頻尿に困り病院に行く時間が作れず市販薬を飲もうと思います。市販薬は有効ですか?

市販薬は有効です。市販薬を飲んで、どのように症状が変化したのか体感することに意味があります。
渋谷先生
渋谷先生

頻尿に悩んではいてもなかなか人に相談したり、まして病院に行くのは恥ずかしいと思ったり、と自分の中で抱え込んでしまいがちです。

まだ自分の悩みと合致せず、まだネットで頻尿を治す術はないのか探っている人は、ぜひそのほかの頻尿にまつわる疑問・回答をこちらの記事でもチェックしてみてくださいね。

【Q&A】院長が頻尿にまつわる疑問を回答!おしっこに悩む人ここに集結してください

 

頻尿の検査

頻尿の検査は、尿検査と問診が基本です。

場合によっては「腹部超音波検査」もしますが、痛い検査や、触診など皆さんが恐れることはよっぽどの原因がない限りありまぜんので、ご安心ください。

尿検査では、腎臓病や膀胱尿管尿道の炎症や出血、糖尿病や内分泌疾患などの病気の可能性を調べます。他にも、尿を遠心分離し、沈澱した赤血球や白血球、尿酸結晶、細胞、細菌血漿などを顕微鏡でみて原因を特定していきます。

問診で特に聞くのは、特におしっこの仕方についてです。

排尿の習慣、おしっこについての考え方は人によって異なっており、不自然なおしっこの習慣や考え方が原因で頻尿になっている方も多くいらっしゃいます。

泌尿器科の検査について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考にしてください。

泌尿器科の頻尿検査ってなにするの?をわかりやすく医師が教えます

 

頻尿改善トレーニング

頻尿の原因が生活習慣やおしっこの仕方によるものの場合、「快感おしっこトレーニング」で改善できる可能性があります。

快感オシッコトレーニングのポイント
  • 1日2リットルの水分摂取
  • おしっこは溜めてからする
  • おしっこの不安から脱却
  • 排尿日誌をつける

快感オシッコトレーニングは、1日2リットル水を飲むことからはじめ、膀胱にしっかりとおしっこを溜めてからトイレにいくようにしましょう。

おしっこについて悩み、「映画を見ている最中にトイレに行きたくなるのは困る」「会議中前だからトイレに行かないといけない」など、ことあるごとにおしっこに悩んでいる方も多くいらっしゃいます。

特に頻尿の方は、おしっこで悩みたくなくて尿意がなくてもトイレに行く習慣がある方も多いです。おしっこはしっかり溜めてからトイレに行きましょう。

とはいっても、新しい習慣を身につけるのは大変です。

「いわれなくても、おしっこを溜めてからトイレに行ってる」「そんなに水は飲めない」など、患者さんからよく言われます。

効果的な頻尿改善トレーニング「快感おしっこ」の仕方・続ける工夫などはこちらも参考にしてみてください。

【実践編】効果的な頻尿改善トレーニング「快感おしっこ」を紹介

 

まとめ

頻尿のスペシャリストである泌尿器科の渋谷が「頻尿」について紹介しました。

頻尿といっても、トイレの回数や尿量は人それぞれ原因もバラバラです。原因をセルフチェックを通してしっかりと把握し、改善したい方は頻尿改善のトレーニング「快感オシッコ」を実践してみてください。

実践してみたけどわからないという方はメールでもご相談してくださいね。

院長直通無料メール相談をしてみる

また、著書ではより詳しくオシッコの習慣について書いています。おしっこに悩む全ての人に捧げた本なのでお悩みの方は参考にしてみてください。

院長の渋谷先生がどんな人かみてみる

気持ちいいオシッコのすすめ』 

著者:渋谷秋彦

腸が変われば、すべてが変わる

腸の8つの働き

生活腸内環境こそが、健康の基本。腸は植物で言うと、いわば根の部分にあたります。

  1. 消化・・・胃で3割、小腸で7割消化
  2. 吸収・・・綺麗な腸で吸収された栄養素が体をつくる
  3. 合成・・・栄養素は腸で合成されなければ、吸収できない
  4. 代謝・・・代謝が落ちると、むくみ、コリ、冷えが起きる
  5. 解毒・・・有害物質や添加物、ウイルスなどを無毒化する
  6. 造血・・・腸で吸収されたタンパク質が血の資質を決める
  7. 排泄・・・老廃物や毒素を身体の外に出す
  8. 免疫・・・免疫細胞の7割が腸に集中。外敵や身体に溜まった老廃物を駆除する

身体の不調は腸の不調。すべては腸で決まります。
腸が健康でなければ、この8つの働きは正常に機能されず身体に不調をきたします。

腸の不調から起きる症状

・やる気、頭痛、貧血、めまい
・アトピー、アレルギー、花粉症、喘息、口臭、体臭
・自律神経、うつ、脳血管疾患、腎機能、肝機能、自己免疫疾患、リウマチ等
・便秘、下痢、おならが臭い、うんちの質、痔
・風邪をひきやすい、疲れやすい、眠りが浅い
・肌荒れ、シミ、しわ、くすみ
・頻尿(夜間・昼間)、尿漏れ、尿の臭い
・血圧、体脂肪、中性脂肪、コレステロール、糖尿、尿酸値
・生理痛、生理不順、ホルモンバランス、女性疾患
・むくみ、冷え、肩こり、腰痛、新陳代謝、平熱が低い

これらの症状を改善し、腸を元気にするには、善玉菌を増やしましょう!

本当に必要なのは「善玉菌が作り出す物質」です

Q.なぜ善玉菌を増やすの?
A.善玉菌が発酵代謝して作り出す物質が、免疫を活性化させ健康には欠かせないから。

Q.生きた菌を取り入れたら?
A.胃酸胆汁で死んでしまい、腸まで届いたとしても外敵として排除されてしまう。

Q.じゃあどうするの?
A.乳酸菌生産物質をご存知ですか?
私たちのお腹に住んでいる善玉菌を一旦取り出し、無農薬の豆乳で発酵代謝させます。善玉菌が作り出した物質なので、胃酸胆汁にも負けずダイレクトに腸・免疫に働きかけ、私たちの元々お腹にいる善玉菌も元気にしてくれます。

ご興味のある方は、当医院長にご相談ください。

排泄用具を有効に活用するポイント

どんな用具でも、試行錯誤しながら使い方のコツをマスターしていくことが大切です。

ここでは、生活の質を高めるために知っておきたい介護の知恵を紹介します。

衣服着脱は、あせらず動作をマスターして

排泄ケアの自立支援において、思ったより難しいのが衣服の着脱です。コツをつかんでゆとりのある時間帯から始めましょう。

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便利な用具で介護負担の軽減を

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排泄関連用具の給付・貸与制度について

高齢者や障害をもった方の排泄の自立を支援し、介護者の負担を軽減することで毎日の生活が少しでもゆとりあるものになるよう、公的な給付制度を積極的に活用したいものです。

主な制度として介護保険制度に基づく福祉用具の貸与や購入費の支給、障害者自立支援法に基づく日常生活用具給付制度などがあります。各制度によってその内容や手続きの仕方が異なりますので、居住地の市区町村の相談窓口や地域包括支援センターなどにお問合せ下さい。

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※この表の用具は、「ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方」でご紹介した用具を中心にまとめたもので、制度上利用できる用具全てを表示しているわけではありません。制度内容は2008年4月に制定された内容ですので、その後に変更されることがあります。

ADL関連記事

知っておきたいオシッコの話<ADLの低下>
知っておきたいオシッコの話<高齢者の自立支援>
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(1)
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(2)
ADLレベルに応じた排泄関連用具の選び方(3)

知っておきたいオシッコの話<切迫性尿失禁>

治療法を知りたいあなたに

医療的対応には、病気によって運動療法、薬物療法、手術療法があります。その症状に応じて対応は異なってきます。排尿障害の種類および程度によって、全ての治療法が最善のものとなりうることを知っておいて下さい。対応が遅れると、膀胱機能の異常が進行し、その治癒に時間がかかるようになるので、早めに医師に相談しましょう。

尿失禁の種類:切迫性尿失禁(診断名:過活動膀胱ほか)の治療法

①尿失禁治療薬(抗コリン剤)の内服が有効です。副作用として、口渇、便秘がありますが、重篤なものではありません。

②前立腺肥大症などを合併する時は、その治療を優先します。尿失禁治療薬だけでは排尿困難をひどくさせる危険性があります。

※脳や脊髄などの障害がなくて(手足のマヒなどがなくて)も切迫性尿失禁を認めることがあります。この過活動膀胱は、加齢、腹圧性尿失禁、前立腺肥大症を合併します。また、神経因性過活動膀胱の約20%に、膀胱と尿道のバランスがくずれて排尿困難を認める排尿筋・括約筋協調不全を合併することに注意して下さい。なお、排尿しやすい姿勢としては、あえて座位での排尿をお勧めすることがあります。いきみをかけない排尿が理想的です。

用具類による対応策

●最近は少量の漏れに対応する失禁パッドや男性のちょい漏れ(終末時滴下)に対するものも出てきています。

●トイレに間に合わず比較的多量に勢いよくもれてしまう場合は、排尿量を許容できる吸水量の紙おむつを選択して下さい。

●横もれする場合は、紙おむつの立体ギャザーを活かしてソケイ部に沿わせ、尿溜りをつくるあて方を工夫しましょう。

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①立体ギャザーをまっすぐに立てる。
②パッドを重ね使用する場合は、立体ギャザー内に収まるサイズにする。

●おむつカバーはソケイ部にぴったり沿うもので、からだにマヒがあっても自分で着脱しやすいものを選びましょう。

オシッコとからだのしくみを知っておこう

男女の膀胱と尿道の違い

膀胱は、腎臓で作った尿を一時的にためる場所です。恥骨の後ろにあり、尿の量に合わせて風船のように伸縮します。男性では膀胱から伸びた尿道を包むように前立腺があり(図1)、女性では膀胱のすぐ後ろに子宮があります(図2)

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膀胱や子宮、直腸などの骨盤内にある臓器を支えているのが、骨盤底筋群と呼ばれる筋肉です。骨盤底筋群は、外尿道括約筋、肛門括約筋、膣括約筋、肛門挙筋などから構成されています(図1、2)

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膀胱の尿をためる働き(蓄尿)と排出する働き(排尿)は、自律神経(交感神経と副交感神経の総称)と陰部神経と呼ばれる体性神経によってコントロールされています。

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排尿のメカニズム

膀胱の容量は300~500mlぐらいですが、150~200mlぐらいから尿意を感じ始めます。大脳が排尿中枢を抑制するため、我慢することができますが、容量いっぱいになると我慢できなくなり、仙髄(脊髄の一番下あたり)の排尿反射中枢を刺激して排尿します。大脳が未発達な赤ちゃんでは、このコントロールがうまく働かず、仙髄の反射によって排尿してしまうため、おむつが必要になります。脳卒中の後遺症がある人の場合も同じような状況にあるといえます(図3)

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尿は、膀胱につながる尿道を通り尿道口から排出されます。尿道の長さは男性では約20cmありますが、女性では約4cmと短く、その上、真下に向かって尿道口が開いているので、男性よりももれやすい傾向にあります。逆に男性は、括約筋が丈夫であることや前立腺が肥大することによって、尿が出にくくなります。

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知っておきたいオシッコの話<おもらしの種類>

前向きな生活への発想転換

老化に伴って起こりやすい排尿障害があります。
例えば、間に合わなくておもらしをする、夜中に何回もオシッコに起きる、
トイレに立ってもなかなか出にくくて困ってしまう、などの経験をお持ちの方も多いと思います。

もう年だから、恥ずかしいからとあきらめてはいませんか?
でも、ちょっと待って下さい。
自分のからだの状態や日常生活の過ごし方を見直して、正しい対応策をとれば、元気にいきいきと暮らしていくことができます。

ここでは、高齢者によくみられるオシッコの問題に対して、考え方のちがいによって生活状況が大きく左右されることについてみていきましょう。

上手に解決できなかった人の話②

Tさんは62歳の男性です。糖尿病を長く患っています。最近、排尿に時間がかかるようになってきたのですが、年のせいで仕方ないだろうと思い、気にしていませんでした。

ところが、出にくいばかりでなく、だんだん回数も多くなってきたことに気づきました。トイレから出てきてもまたすぐに行きたくなるので、わずらわしくて仕方ありません。そのうちもらしてしまいそうな気がして、仕事にも集中できず、落ち込みがちで、家族も心配しています。

おもらしの種類

160209_3「おもらし」といっても、いろいろな種類があります。ちょうど「目」の場合の、近視や遠視、乱視や、老化とともに起こる老眼と同じようなものです。その上に、男性・女性特有のからだの構造に関連したおもらしもあります。

ここでは、そんなおもらしの種類と、その特徴や症状などについてわかりやすくまとめてみました。

切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)

● 特徴・症状 ●
急に我慢できないような強い尿意があり、トイレに間に合わない状態。頻尿を伴うことが多い。

膀胱の状態尿道の状態膀胱と尿道の状態
興奮(収縮する)普通160209_4

● 原因 ●
脳卒中後遺症、脊髄損傷、加齢などによる過活動膀胱

腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)

● 特徴・症状 ●
尿意に関係なく、力んだ時(咳、クシャミ、スポーツ)にもれる状態。

膀胱の状態尿道の状態膀胱と尿道の状態
普通にぶい160209_5

● 原因 ●
出産、肥満、加齢などによる真性腹圧性尿失禁

溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)①

● 特徴・症状 ●
膀胱の中に尿が満杯になっても出ないため、尿道より溢れ出てしまう状態。ひどい頻尿として自覚することが多い。尿意の低下が特徴

膀胱の状態尿道の状態膀胱と尿道の状態
力がない普通160209_6

● 原因 ●
糖尿病、子宮癌術後などによる低活動膀胱

※「溢流性尿失禁」は2002年の国際禁制学会で定められた用語基準では推奨されていない用語ですが、日本では使用されることがあります。

溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)②

● 特徴・症状 ●
膀胱の中に尿が満杯になっても出ないため、尿道より溢れ出てしまう状態。ひどい頻尿として自覚することが多い。排尿困難が進んだ状態

膀胱の状態尿道の状態膀胱と尿道の状態
普通興奮する

● 原因 ●
前立腺肥大症など

※「溢流性尿失禁」は2002年の国際禁制学会で定められた用語基準では推奨されていない用語ですが、日本では使用されることがあります。

全尿失禁(ぜんにょうしっきん)①

● 特徴・症状 ●
膀胱に尿がたまらないでダラダラもれる状態。膀胱が萎縮した状態

膀胱の状態尿道の状態膀胱と尿道の状態
融通がきかない普通

● 原因 ●
脊髄損傷、子宮癌治療後で萎縮した状態、カテーテルの長期留置

全尿失禁(ぜんにょうしっきん)②

● 特徴・症状 ●
膀胱に尿がたまらないでダラダラもれる状態。尿道括約筋が働かない状態

膀胱の状態尿道の状態膀胱と尿道の状態
普通力がない

● 原因 ●
脊髄損傷、子宮癌治療後で萎縮した状態、カテーテルの長期留置、二分脊椎、尿道の術後などの内因性括約筋機能不全

機能性尿失禁(きのうせいにょうしっきん)

● 特徴・症状 ●
膀胱や尿道の障害はないが、身体機能に障害があり、トイレへの移動や下着の着脱ができないために失敗してしまう。

膀胱の状態尿道の状態膀胱と尿道の状態
普通普通

● 原因 ●
老化や脳卒中後遺症などにより、移動能力や日常生活動作に支障をきたした人

排尿困難について
おもらしとは別に、オシッコが出にくい状態のことを「排尿困難」といいます。出始めまでに時間がかかる、尿に勢いがないなどの症状がある場合は「排尿困難」の可能性があります。

尿失禁について詳しくはコチラをご覧ください